>>141 キス!!キス!!
フーシャ村に行く前にエレジア事件が起きてルフィとウタの面識が無くルフィがなんやかんやあって赤髪海賊団に入った世界線
REDでウタを止めに来た赤髪海賊団にいるルフィに一目惚れしてネズキノコでおかしくなったウタが「君(ルフィ)が薬口移ししてくれないと飲まないから!」と駄々をこねだして最終的に口移しするルフィ
事件後でもレッドフォース号でイチャイチャしてて欲しい
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____雨は誰かの心の涙のように流れ観客は野原に寝そべっている
それはとてもライブ会場の様子とは思えないがそれでも彼女の…歌姫ウタのライブ会場の様子であった
起きているのはライブの主催者でもあり主役でもあり、ウタウタの実の能力者でもある歌姫ウタ
___そしてそれを取り囲む海軍の軍隊だけであった
市民は打てまいと当たり前のように考えているウタは眠りについた観客をあやつり、次々と海兵のヘッドホンを外させて自分の夢の世界へと誘ったのだった
____しかし痺れを切らした世界政府や海軍の上層部は市民を巻き添えにしてでもウタウタの実の能力者ウタを討伐せよと命令したのだった
海兵の銃がウタに照準を合わせる
……が、それが火を噴くことは無かった
鳴るは銃声ではなく銃を構えた海兵の倒れる音だった
それは海兵が彼女の歌を聴いて意識を失ったのではない
ある男の"覇気"による気絶だった
「____シャンクス…」
その男 赤髪のシャンクスが放った覇王色の覇気は辺りの海兵を気絶させ、彼女と市民への攻撃を防いだのだった
彼女を守るかのように突然周りに現れたのは彼一人だけではない
他の赤髪海賊団の幹部の面々も娘を守るために海軍に立ち塞がったのだ
____けれどその中に二名ほどウタが知らない人物がいた
二年前に加入したばかりのロックスター
そしてもう一人 麦わら帽子を被った青年
シャンクスの登場により市民を戦いの場から離すために海兵が軍艦に市民たちを避難させ始めた時も、 シャンクスから解毒剤を受け取った時も、彼女はその男から視線を外さなかった
「……なんだよ?そんなに見て」
「____君 名前は?」
「モンキー・D・ルフィ」
「そっか……ルフィ 君が口移しで私に解毒剤を飲ませて」
「は? お前はシャンクスの娘だけどおれはそんなことやりたくないぞ 腕があるんだから普通に飲めよ」
「私が死んでもいいの?」
「……シャンクス やんないとだめか?」
「頼むルフィ 娘の頼みなんだ」
「分かったよ んじゃいくぞ」
「お願い♪」
ネズキノコの副作用により攻撃的になっているウタは蛇のように、ルフィに体を絡みつかせて今か今かとその時を待っていた
解毒剤を口に含み準備完了したルフィは彼女の顎を掴んで顔と顔を合わせた
「ッ〜♡♡」
(きたぁ〜♡♡)
口と口が合わさり彼の唾液と共に解毒剤が彼女の喉へゴクゴクと流し込まれた
(んぅ〜♡♡ルフィしゅき〜♡♡)
(押し込まれる♡♡もっと出して〜♡♡)
「……ぷはぁ……全部出したぞ…」
「……ごちそうさま♡」
「……まだ眠くないや ルフィ今度は膝枕して」
「え〜」
「だめなの?」
「分かったよ……これでいいか?」
「____ルフィ 私とケッコ……スゥ…」
「眠ったか シャンクスこれからどうすんだ?」
「海軍が観客を避難させ終える前に船に戻るぞ」
紅白髪の彼女はようやく自分のお家に帰ることができたのだった
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その後 昔懐かしい赤髪の船の上
「ルフィ〜私とケッコンして〜♡」
「ん〜」
「ねぇなんで逃げるの?私とケッコンしようよ〜♡」
「抱きつくな!はなせ〜!!」
「ケッコンしてくれるなら離してもいいよ」
「こんのぉ!!!!」
「____私の腕なんて簡単に振り解けるんだね……」
「もっと好きになっちゃうじゃん♡」
「うわああ!!シャンクス助けて!!!!」
「助けるわけないよ!シャンクスどころか皆が私たちの結婚に賛成してるからね」
ふたりが船上で祝福を受ける日もそう遠くはない……いや来るのか?
____来ました
「____ルフィ……もっと愛して〜」
「やれやれ 困ったお姫様だな」
一緒の時を暮らすといつの間にかふたりは仲睦まじく常に体を寄せて交際し、船長と船員は彼らの様子を見て微笑んでいたのだった
その様子は四皇の船の上とは思えないほど和やかな光景であった
END