>>14 野球挙

>>14 野球挙


ルフィとウタのケンカの決着内容が野球のだった世界


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ぬいぐるみに変えられた観客たちが漂う海の上の鮮やかな大地にウタはつまらなさそうに座っていた


「……何しに来たの?」

彼女はひとりきりではなかった


黒髪のルフィは彼女の前に再び現れた

「何度やっても私には勝てないよ」

「まだ決着はついてねェ」


「出た負け惜しみィ!!」ニギニギ


「……じゃあ昔みたいにアレで決着を付けるしかないね」

子供の頃のように突っかかってくれなかったからか、ウタはどこか寂しそうだった


「…いくぞ」


「「 最初はグー!! ジャンケン ポン!!」」


ウタはグーを出しルフィはパーを出した


するとウタは靴下を脱いだ

彼女が言うアレとは野球挙の事だったのだ


二回戦

ルフィはチョキを出してウタはパーを出した


「……くっ…」

ウタは白のワンピースを脱いだ


勝負は続きウタは負け続けてヘッドホンもブラも外したが特に恥ずかしがる様子もなく次のジャンケンに意気込んでいた


勢い付けるために体を大きく動かしたからかジャンケンをする度に彼女の豊満な胸はぶるんと音をたてて激しく動いていた


「またお前の負けだ…」

「……こんなのおかしいよ……」

完全連敗に戸惑ってはいたが敗者であるウタはパンツを脱いだ


彼女の残った衣服はアームカバーのみとなってしまった

「……ん?そのマーク……おれが描いたヤツか?」

彼女が服よりも大切にしていたアームカバーには昔ルフィが描いた”新時代のマーク”を元にした彼女のマークが描かれていた


「……ッ!!」

それをルフィに知られてしまうとウタは拳を握りしめて彼に向けて振るった

「もう止まれ……ウタ」

…が彼の優しい手に包まれて動きは止まった


「こんなのは自由じゃねェ!こんなのは新時代じゃねェ!お前が誰よりも分かってんだろ!!!!」


「……っ…分かってる……」


「分かってるよ!!それでも私は苦しんでいるみんなのために新時代を____」

「だったら…」


「だったらウタもそいつらも苦しまない新時代をおれが作る!だからもう無理すんな……」


この時彼女の中でいくつもの葛藤があっただろう

泣いて怒ってまた泣いて……そして…


「…分かった…あんたを信じてあんたが作る新時代を待つよ」

「そっか……ありがとう!それとよ!」

「…?なに?」


「お前今グー出しておれがパーを出してるだろ?だからこの勝負はおれの勝ちだ!!」


「…そうだね……じゃあ」

ウタはアームカバーを外して麦わら帽子と共にルフィに渡した


「私の想いも一緒に受け取って新時代を作ってね!!」

____歌の世界が崩れてゆく


「頑張ってよ 未来の海賊王!!」

満足そうな笑顔のまま 彼女は崩れ去った



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現実世界

いつの間にかルフィ一行はサニー号の上に居た


そしてルフィの腹の上には青いアームカバーが置かれていた


(私の想いも一緒に受け取って新時代を作ってね!!)


あの言葉とその時の彼女の表情を思い出してルフィは船が進む先を向いた


「海賊王に!!おれはなる!!!!」


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一向 レッドフォース号


「ラッキールウ!パンケーキのおかわり!!」


家族のわだかまりが解決した彼女は元いた場所で楽しそうに暮らしていた


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