14日目のぐだ子

14日目のぐだ子


 青い空。白い雲。潮風に光る飛沫、寄せる波。ここは南国の楽園、特異点ルルハワ。

 なんの因果かサバフェスでの優勝を目指し、何度もループしながら極道入稿を繰り返していた藤丸立香たちは現在――ものすごく、行き詰まっていた。

 有り体に言えばスランプである。特にここ2、3回の周回は、同人誌を完成させることもできなかった。

 鬱憤を溜め込んだジャンヌは遂に爆発。すったもんだの末に今回はネタ取材に費やすもやむ無しの結論となり、各々ルルハワ各所へ散る。

 常日頃一緒の後輩はこの機会に竜種に匹敵するニワトリの謎を探ると拳を握り締め、全身鎧に身を包んだ悲壮な面持ちのランスロットを連れて出陣していった。見送りの時にトリスタンが奏でていたのは神がかり的な編曲を加えられたドナドナだった。

 そんなわけで、立香はいま一人ビーチを歩いていた。

 あと数日でサバフェスが始まるという熱気、汗とエナドリとアドレナリンでできた狂気はここにはない。穏やかに浮わついたリゾートの気配が漂っている。

 ぼんやりと周囲を眺めながら歩いていると、一人の青年が声をかけてきた。

「黒ひげ氏のマスターちゃんじゃーん。今1人?ヒマだったりする?」

 警戒心から通りすぎようとすると、腕を掴まれてしまう。

「離してっ」

「えー、そんなつれないこと言わないでよ、寂しいじゃん。オレ、前のパイケットでマスターちゃんに会ってんだけど覚えてない?」

 えっ、と一瞬固まる。確かに黒ひげと一緒にパイケットに参加したことはあるが、あまりの惨状に正直参加者の顔までは覚えていない。

「ご、ごめんなさい…」

「ま、パンピーのマスターちゃんがいきなりパイケット来たら目ぇ回すか。いーっていーって、オレも腕掴んじゃったし」

「でも」

 青年は苦笑して、立香の腕を離した。そして名刺のような1枚のカードを立香に渡す。

「リゾートエステサロン?」

「そ。今サバフェス資金稼ぐためにそこのバイトしてんの。悪いと思ってくれるなら来てくれない?今日のオレのノルマあと1人だけだから、マスターちゃんが来てくれたらちょー助かる。うち、初回は10,000QPでフル施術受けれるし、なんならオレの社割使ってもいいからさあー」

 オススメはオイルマッサージかな、サバフェス原稿の肩凝り腰痛に効果バツグン、と笑う青年に立香は思わず頷いてしまった。青年が立香の肩を抱いて、明るいビーチから街の方へと歩き出した。



 *****




「んあっ♡あっ♡あんんっ♡そこっ♡あっ♡あっ♡」

「マスターちゃん、クリ凝ってんねー。オイルたーっぷりでほぐしたげるね♡ほーら、コリコリ、コリコリ♡」

「やっ、ああっ♡あっ♡あっ♡あ~~~ッ♡♡」

 それから一時間もしないうち、立香は青年の手で陰核を捏ね回されて絶頂させられていた。

 エステサロンに入店した直後、青年は立香の水着をめくり上げた。「マスターちゃんがおバカさんで助かったわ~♡」などと宣いながら。店の奥から現れた男たちが立香を取り囲み、腕を拘束する。後ろ手に拘束された立香がもがいても、彼女を拘束する筋骨粒々の巨漢はびくともしない。

「じゃ、性感オイルマッサージ“絶対メス堕ち地獄”コースのフル施術、開始すんね♡」

 そう言って青年がオイル瓶を傾け、立香の胸をびしゃびしゃとオイルで濡らすと、胸を鷲掴んで揉みしだいた。

「あっ♡あんんっ♡なにっ♡」

「おっぱい鷲掴みにされて感じてんの?もうそんな声出すとかマスターちゃん、もしかして期待してた?♡」

「っ、んなっ♡わ、けっ♡あっ、あっあ♡」

 立香は知る由もなかったが、彼女が悦がっていたのはこの店で使われているオイルの効果である。女にしか効果はないが、塗り込めばその部位をひどく敏感にして性感を煽る。さらに精液に反応し、強い熱感と苛烈なまでの性感をもたらす。そういうご禁制そのものの魔術品である。

 それから立香は全身にそのオイルを塗り込まれ、一見真っ当なマッサージをされている状態で何度も何度も絶頂した。それを男たちに見抜かれ、今はお仕置きとしてえっちなマッサージをされているところであった。

「クリちゃんほぐしやすいようにリングつけるねえー」

 バチン!とクリトリスに嵌められたのは勃起維持リングである。すぐさまオイルをたっぷり塗り込まれ、ちゅこちゅこと男の指でしごかれる。

「あっ♡あっ♡ああああ~~ッ♡♡や゛あああああ~~ッ♡♡」

「堪え性ないねえマスターちゃん。エロいこと好きだからこんな雑魚になっちゃうの?ほら、雑魚マスターちゃんイッちゃえ♡イッちゃえ♡潮噴きしながら惨めにイッちゃえ♡いくらイッても止めないけど♡」

「あ、やだああああッ♡♡♡」

 ぶしゃあ♡と潮を噴き出しながら立香が絶頂する。それでも男の指は止まらない。

「おい、もういいだろ?」

「あー。いっすよ、アンタの大砲でぐっちょぐちょにしてやってよ。…ほーら、マスターちゃんオイルぬりぬりしましょうねー♡」

 ふざけた口調で男が立香の膣口にオイルをどばっと垂らす。ぐちぐちと膣の奥まで塗り込まれて甘い声が漏れるのを止められない。

 やがて立香を背後から拘束していた筋骨隆々の巨漢が、彼女をM字に開脚させて持ち上げる。見下ろした先に巨大な肉槍を見て、立香が青ざめる。

「や、むり、むり、やだ、あ、あ、あ、あ゛あああああッ♡♡」

 巨根を呑み込んで、立香が絶頂する。ぼっこりと腹が膨れるが、男は気にせずピストンを開始した。

「ひがあああッ♡あうううッ♡んお゛ッ♡あ゛ああああッ♡」

「一突きごとにイってんじゃねえ、この淫売!どうせカルデアでもサーヴァントのチンポ咥え込んで悦がってんだろうが!」

「ひ、ちがうっ♡ちがうううっ♡お゛ッ♡んほおおおおおおおッ♡♡♡」

「正直に言うまで鬼ピストンの刑だッ!オラッ!オラッ!」

 バチュバチュバチュバチュッ♡

「あ゛あああああッ♡お゛あああああああああああッ♡♡♡」

 顔をぐしゃぐしゃにして立香は泣き叫ぶ。それでもちがう、ちがう、と言い募り、最終的に気を失った。

「あーあー施術途中だってのに。仕方ないから目え覚めるまで、ず~~っとオイル塗り込んであげよっかな♡」

 おそらく、まともに服も着れない肌になるだろう。その様子を思って青年はにんまりと笑う。

 今弄り回している陰核を、皮に収まらないほど肥大させたらどうだろう。ピアスをつけて錘を吊るして、ガニ股で歩かせるのは。店の男たちで代わる代わる輪す様子を撮影するのとメス堕ち宣言させるのは必須だが、二穴駅弁させている時にチンポ狂いとしか思えないセリフを言わせてみるのもいいだろう。それから、ザーメンの味を覚えさせなければ。食事には全部ザーメンをかけて、犬のように食わせてやろう。

「施術完了、楽しみだねえ♡」





・当店目玉! 性感オイルマッサージ“絶対メス堕ち地獄”コース

 内容:皮膚感度MAX、陰核肥大、膣・直腸・咥内調教、淫語、チンポ依存、精液依存、メス堕ち宣言(その他要相談)

 施術料:初回10,000QP 二回目以降は別表記載

 施術時間:フル施術5日間 ハーフ2日間(※体感時間は100倍となります。)

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