14回目
聖地から戻ったドフラミンゴは当時27歳だった海軍本部の男に保護され、22歳で一般人の女性と出会い、結婚する。
それから2年後に3歳の女の子を養子として迎え入れるが、その子の母親である「D」を持つ海賊から娘のことを託されていたロシナンテは、どうにかしてその子を兄夫婦から引き離そうと模索する。
娘を引き剥がそうと模索したロシナンテは義姉と浮気しているような状況となるが、ドフラミンゴは気付いた様子を見せない。
そうしている中、ドフラミンゴの育ての親である海兵はドフラミンゴに養子にした子の出自を語り、ドフラミンゴは娘が「D」を継ぐものであることを知る。
娘のことを知ってから態度が少し変わった兄を疑問に思い、ロシナンテは話し合いを持ちかけるも上手くいかずにいる。
しかしどうやらドフラミンゴは全て気付いていて気付かないフリを続けているらしいことに気付き、ロシナンテは改めて話し合い、娘のことや義姉との関係について明かして謝罪をする。
その謝罪を受け入れたドフラミンゴだったが、彼は聖地から逃げるように戻ってきていた時点で酷い精神状態であり、妻の浮気も全て自分のせいだと認識してロシナンテへ妻子のことを頼むほど追い詰められていた。
兄がそれほど追い詰められていたことに一切気付いていなかったロシナンテは、義姉に本気だったわけでもないこともあって困惑し、保護者代わりの海兵と連絡を取ろうとする。
しかし気が動転していたため連絡を上手く取れず、ロシナンテは「1人になりたい」という兄を放っておけずに共に兄の自室へと向かうこととした。
その道中、ロシナンテから少し離れた位置にいたドフラミンゴは、自身の能力を使って空へと飛び立ってしまう。
目的もなく空をさまよっていたドフラミンゴだったが、船に乗っていたガープに下ろされ、海に飛び込んでも引き上げられ、何があったのかと問われる。
そこへ保護者代わりである海兵が駆け付けるが、本部へ戻って話し合うように提案した際に首を振ることしかしないドフラミンゴを見て、ショックのあまり言葉を話せなくなっていることに気付く。
それなら2人で本部を離れようと提案するも、これ以上他人の人生を壊したくはないドフラミンゴは拒絶し、そのやり取りを見ていたガープは2人を海軍とは関係のないところで鍛えることを決める。
体を鍛えること2年。
海兵は体を鍛えたが不本意ながら海賊となってしまう。
ドフラミンゴは肉体も精神もボロボロになり、ガープの判断で海軍本部へと戻った。
離れている期間中ドフラミンゴの妻は浮気がバレて謹慎後、男を作って出て行き、娘は海軍で保護される。
ドフラミンゴと海兵のことはガープが報告し忘れていたが、ロシナンテは海軍本部へいるよりもマシだろうと楽観視していた。
戻ってきたドフラミンゴは声こそ出せるようになっていたが会話ができる状態ではなく、衝動的に命を絶とうとする。
そんなドフラミンゴを海賊となりながらも迎えに来た海兵は、ドフラミンゴを連れ出すものの海上で海賊に襲われてしまい、2人は船ごと焼かれて海の底へと沈んだ。
ロシナンテが兄の死を知るのは、彼自身がイトイトの実を見付けたからだった。
兄が亡くなってから3年後、ロシナンテはその実を口にして命を絶った。