138と139の続き

138と139の続き



現在ノース4はひたすら箒を乗り回すルークから逃げ回っていた

だがいつの間にか並走をしていたルークに恐怖に耐えきれなくなり絶叫した

周りのみんなは見たことの無いノース4の絶叫に動きを止めて見つめるしかできなかった

「お前いつの間に隣にいたんだよ!心臓飛び出るかと思っただろ!」

「というか帰れ!」

サンジが心臓を押えて声を荒らげローはいくらルークであろうとこの場は危険と判断して帰るように催促した

「みんな冷たいじゃないか!久しぶりの再会だろう!?」

「そもそもどうやってこの世界に来たんだ!!」

「これなら新たな騒ぎが起こる可能性……89%……」

ドレークはルークがどうやってこっちの世界に来たのかが心底分からなくて訳の分からない恐怖に襲われていた

一方ホーキンスはこれから新たな騒ぎが起こる予感がしてして今から逃走しようかと思った

「おーい!サンジー!トラ男ー!そいつ知り合いか!?」

隣からサンジの船長であり、ローの同盟相手であるルフィが飛んできた

「……知り合いというか……」

「一応、知り合いではある……認めたくは無いが……」

2人はしぶそうな顔をして目を泳がせる

「で、そいつら敵だろ?」

ルフィはドレークとホーキンスを1睨みした

「……敵、なのか?」

「こいつらも一緒に逃げてんだから敵なわけねぇだろ」

「「敵だったよな俺ら!!」」

サンジもローもルークの乱入によりドレークとホーキンスの敵認識が完全に解けてしまった

流石に年下組の判断に年上組はツッコミをせざるおえなかった

「おや!?君がムシュー・コック(※サンジ)の船長かい!?それにムシュー・ドクター(※ロー)の同盟相手だね!2人からよく話を聞いてるよ!ムシュー・麦わら(※ルフィ)!」

「む、ムシュー……?」

ルークの独特の呼び名にルフィは完璧に困惑してしまった

「もう黙っててろお前!!」

「麦わら屋が困惑してんだから呼び方変えろよ!!」

サンジもローもルークの乱入によってここが戦場という緊張感を無くしてしまいいつも(とは言ってもツッコミは冴えてる)の雰囲気に戻ってしまった

「ムシュー・恐竜(※ドレーク)もムシュー・魔術師(※ホーキンス)も久しぶりだね!どこに行こうとしてるのかな?」

「ヒュッ!このまま逃げようとしたのに失敗した!クソ!」

「というかなんでバレたんだ……」

ドレークとホーキンスはサンジとローを囮にこのまま逃げようとしていたが寸前でルークにバレてしまい逃亡出来なかった

「とにかく!お前らの知り合いなんだな!?お前!味方でいいんだよな!?」

「勿論さ!私は可愛い後輩たちの味方さ!」

「じゃあよし!」

「「「「何も良くないわ!!!」」」」

ノース4は一斉にルフィにツッコミを入れる

ノース4にとってルークとは見聞色ですら察知できないほど気配の薄さで海賊でいつ死ぬかも分からないからこそ、ルークは厄介という認識で恐怖の対象だった

今回の鬼ヶ島乱入によりその見聞色殺しは四皇の根城に簡単に侵入できるレベルであることが証明されてしまいノース4は身震いが止まらなかった

それに会えば毎回のように凄まじい速度で追いかけ回すルークは四皇よりも恐ろしかった

前の世界だと大した脅威でなかったルークのユニーク魔法はこちらの世界だと厄介極まりない能力だった

よって逃げても逃げてもルークからは逃げられないという絶望が今、ノース4に重くのしかかっていた

「もう帰ってくれ頼むから!!」

「ルフィも早くカイドウのとこに行ってくれよ!!」

「ああ……(絶望)もうおしまいだ……」

「諦めるなドレーク!!まだ逃げ切れる可能性は43%もある!!」

戦をしているカイドウ軍と侍たちは一生分かり合えないであろう心を、たった今1つにした

(((((こいつら、なにしてんだ……?)))))

至極真っ当な意見である

事情も何も知らない人間から見たらいい歳した大人が年下の少年から逃げ回っているという意味不明な状態なのである

未だにギャーギャー騒いでいるノース4の頭上から

「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」」」」」

「「「「「!?!?!?」」」」」

唐突に目が潰れるのではないかと思うほど強烈な閃光が辺りに煌めいた

その閃光から幾つも重なった叫び声が聞こえてきて一同は目を見開いた

だがノース4の皆だけはどこかで聞いたことのある声に心臓がドンッ!と飛び跳ねた

ドシン!!!と大きい音が響きノース4の前に人が折り重なった山が現れた

「いたたた!!おめぇよデュース!早くどけよ!」

「なんだとエース!お前が僕の下にいるのが悪いんだろ!?」

「リドル!?大丈夫か!?」

「いたた……大丈夫だよトレイ…それにしてもここは……?」

「もー!いきなりなんなのさー!」


「いっつ……ちっ!いきなりなんだってんだ」

「レオナさん!!それ俺のしっぽッス!」

「先輩方早く上からどいてください!!」


「あーもう!!いきなりなんなんですか!今すぐ片付けなきゃ行けない書類がぁ!!」

「アズール耳元で叫ばないでください」

「ジェイド〜アズール〜重いんだけど〜」


「あっはっはっ!!びっくりしたなぁ!」

「いいから早くどけカリム!重いんだよ!」


「ちょっと!!いきなり何よ!メイクが崩れたじゃない!」

「ヴィルさん!そこ気にすることじゃないと思います!」


「ひぇ!?いきなりなになに!?!?ここどこ!?ぎゃあ!人がいっぱいいる!!」

「兄さん落ち着いて!!」


「……驚いたな。この僕に悟られずにこの量の人の子たちを転移させるとは……」

「若様ァ!!!ご無事ですか!?!?」

「うるさいぞセベク……」

「くふふふ。これはおもしろいことになりそうじゃな」


「ふなぁ〜!なんなんだゾ〜!!」

「バッボーイ!!誰の許可を得てこのクルーウェル様の上に乗っている!」

「クルーウェル!今はそんなこと言ってる場合じゃないぞ!!」

「このナイス筋肉のおかげでみんな助かったようだな!!」

「WOW!これは驚いた!学園から出るのはいつぶりだろうね!」

「また闇の鏡の不具合ですか!?勘弁してください怒られるの私なんですから!」


「ん?あ!おいデュース、グリム!あれ監督生たちじゃね!?」

「ふな!?ホントなんだゾー!おーい!子分ー!!」

「久しぶりだな!!監督生たち!」


「「「「ヒュッ」」」」


☆まさかの全員参戦──!?

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