13日目のぐだ子

13日目のぐだ子


 ――曰く、その森には危険な蛭がいるという。

 ヤマビルの類いには違いないが、他の蛭と違って人にしか吸着かぬ。そして特に肉の柔らかい女子供を好む。

 一匹二匹ならともかく、ごく稀にやつらは群れで襲ってくる。何年か前に山師が一人、そうして襲われた。一緒にいた奴らはすぐさま逃げ出して生き延びた。

 死体は見つからなかった。だが、大の男一人、覆い尽くして余りある蛭の大群に群がられては――。


 ……そんな話を聞いたのを、立香はぼんやりと思い出す。

「お゛ッ♡♡おっ♡んお゛ッ♡お、お゛おおおッ♡♡」

 そこは深い森の奥の洞窟、巧妙に隠されたヒルのねぐらだった。

 壁も天井もびっちりとヒルが這い回り、冷えて湿った空気の中で場違いなほど甘ったるく熱を帯びた声が響いている。

 森の中、ヒルの群れに襲われた立香はヒルたちに取りつかれ、押し流されるようにここに運び込まれた。それから、どれほどの時間が経ったのか。立香はまだ生き延びている。無数のヒルに身体を弄くり回されながら。

 何匹ものヒルが乳首に群がり、吸い上げる。元々肥大気味だったそこは、ヒルたちに吸われているうちにどんどん膨れている。吸い付かれている時に媚毒も注入されているのか、乳腺が腫れて、胸が熱い。じわじわと乳房が膨れ上がり、乳輪も肥大化して、吸い付かれすぎたそこはすっかり赤黒く腫れている。

 更に、開いた足の間にもヒルは群がっている。ヒルたちは陰核に吸い付き、愛液を啜り、そしてこぞって膣内にずりずり潜っていった。悲鳴を上げて抵抗しようにも、もうヒルは体内に入り込んでいる。抵抗を封じるようにGスポットを強く吸われて痙攣しながら絶頂した立香が崩れ落ちるとヒルたちは彼女の子宮口に吸い着き、遂には子宮内部に侵入した。他のヒルたちも我先にと彼女の女の部分を蹂躙するために群がった。

 ヒルの正体は、人間を苗床に繁殖する寄生生物だ。人間の魔力で殖える。普段は少々の血を吸う程度だが、魔力を持つ人間がいれば群れで襲いかかり、捕らえて苗床に仕立て上げる。繁殖のために吸われる魔力は魔術師からすればごく微量であり、ヒルもあまりに魔力が多い者には危険を感じて襲いかからない。そのため、この寄生生物に狙われるのは、一般人の中でたまたま多く魔力を持って生まれた程度の者たちだった。ヒルは吸い着くと同時に媚毒を流し、獲物の肉体はじわじわと苗床として適した性質に改造される。そして何年も何年も絶え間なく魔力を吸い上げられて、完全に肉体が壊れて使い物にならなくなるまで使われるのだ。

「お゛っん♡おっ♡おっ♡おおお~~~~~ッ♡♡ほお゛ぉ~~~~~ッッ♡♡♡♡」

 半ば白目を剥き、仰け反りながら絶頂を繰り返す立香。子宮口をヒルに吸われるたび、舌を突き出して獣声を上げながら絶頂する。子宮内をたくさんのヒルが這い回り、内壁を媚毒で侵しながらきつく魔力を吸い出していく。

「ぁ゛がっ♡ひっ♡んぉ゛お゛おおおおッ♡でりゅ♡でりゅ♡お゛っほおおおおおおおッッ♡♡♡」

 子宮で魔力を吸って思う存分肥えたヒルたちはそこで分裂するように殖える。そしてめちゃくちゃに子宮を吸って暴れ回った後、一斉に産道から出てくるのだ。まるで出産でもするように。その後は間髪入れずに次のヒルの群れに子宮を蹂躙される。

 立香の子宮はヒルたちによって順調に苗床にされている。子宮口は最初に大量の媚毒で浸けられて改造され、口を開けて侵入者を迎え入れるようにされてしまったし、子宮は内側から揺らされるたびに絶頂するようになった。ヒルたちの求めるままに魔力を吸い出されては快楽に溺れ、どろどろに汚されながら喘いでいる。

 胸も媚毒によって膨れ、やがて魔力を母乳として噴き出すように改造されているところだった。吸われずとも絶頂のたび、肥大化した長乳首から射精のように母乳を噴くようになる。そうなれば子宮を揺らされる快楽でびゅーびゅーと噴き出す液体でヒルたちはますます肥え太り、子宮に潜らずとも容易に殖えることができるだろう。擬似出産の上に噴乳アクメまでさせられる苗床の方はたまったものではないのだが。

 しかしヒルたちは多い。子宮を責め、胸に改造を施し、手足を拘束してもなお大半が余るほどに多い。

 順番待ちに嫌気がさしたのか、一体のヒルがつるりと立香のアナルに潜り込んだ。それに気づいた他のヒルたちも、我先にと肛門に群がっていく。膣と同じように媚毒でたっぷりと侵しながら、最奥を嬲るために侵入していく。

「お゛ッ♡おにゃがッ♡ごべっ♡おにゃがああッ♡♡お゛ぅっ♡ぉぼおおっ♡♡」

 消化器官をゆっくりと、しかし確実にヒルたちが逆流する。腸を拡げられ、胃を、内臓を圧迫されてえづく。それを咎めるように子宮を、腸を、陰核を、胸を一斉にヒルが吸い上げた。

「あぎィ~~~~ッ♡♡♡お゛ッ♡♡お゛ほォ~~~~~ッッ♡♡♡♡♡」

 立香の目にハートが浮かぶ。神経が焼き切れて繋ぎ直されるように、ヒルの苗床にふさわしい様に調整されていく。

 この穴もまたこの苗床の魔力を吸い出すのに良いらしい。隅々まで媚毒を塗り重ねて、使えるようにしよう。

 大腸を埋め尽くしたヒルたちは小腸へと侵入する。消化器官は普通逆流が阻止されるようになっているが、子宮口を開かせて子宮内部を蹂躙しているこのヒルたちにとっては朝飯前の話であった。柔らかい内臓を内側からまさぐられ、吸い着かれる感覚に立香は甘ったるく喘いで涙を溢した。その腹はどんどんヒルを呑み込んで膨れていく。

 ずるずる。ぐちゃぐちゃ。うじゅる、うじゅる。じゅぶじゅぶ、にちゅにちゅ。

 小腸を乗り越えて、胃へ。酸に驚いたのかヒルが大暴れして、耐えられずに立香がげえと吐く。巻き込まれたヒルが一匹、吐瀉物にまみれてびちびちと跳ねた。その間にヒルたちは大挙して胃に侵入する。

「がっ!?げぶ、ぅ、おべえっ!がば、おぼ、ごぼおおおッ!」

 ヒルが一斉に媚毒を噴出する。胃壁を超特急で這い回り、噛みつき、消化器官を作り替えていく。内臓への暴虐に立香は何度も吐瀉したが、ヒルたちは止まらない。

 ――やがて、胃は完全に媚毒によって侵された。胃酸をヒルに無害な性質にされ、侵入を受け入れるようにされてしまった。

 少々手荒く作り替えたせいか胃壁の感度が恐ろしいほど上がってしまったが、彼らは特に気にしなかった。

「お゛ッ♡お゛んッ♡お゛うぅッ♡♡んお゛おおッ♡♡」

 体内をみっちりとヒルが埋めている。息をするのも苦しいのに、腹の中が圧し拡げられてヒルが蠢いているのが気持ちよくてたまらない。膣も腸も胃もめちゃくちゃに蠕動しようとしては、ヒルたちに内側からぼこぼこと咎められてまた絶頂する。壊れたように潮を噴いている尿道にもヒルが侵入する。狭い穴にヒルが居座って魔力を吸い上げるので、出したいのに出せなくて啜り泣いた。満足したヒルが尿道から抜け出ると、閉じられなくなった穴からジョボジョボと黄色い液体が流れ出す。

「ぇぼッッッッ♡♡♡♡♡♡」

 そして遂に、ヒルは立香の消化器官を蹂躙した。肛門から口までを踏破し、そのすべてをヒルの苗床にふさわしいかたちに作り替えた。

 狂ったように痙攣する立香を省みず、ヒルたちは大挙して立香の肛門に侵入する。子宮より魔力効率は悪いが、長く魔力を吸える。“出口”もあるので、殖えるのに良さそうな穴だと。

「がぼッ…♡ごッ♡ぉぼおおおおッッッ♡♡♡♡」

 立香の腹の中で無数のヒルが分裂し、ぼこぼこと内臓を踏み荒らす。媚毒を撒き散らしながら、嘔吐反射を利用して産み落とされる。

 子宮で魔力を吸っていたヒルたちも分裂を終え、子宮内を一通りめちゃくちゃに蹂躙すると産道を通って洞窟へ出ていった。

 相次ぐ「出産」が最後の刺激になったのか、ぶびゅうう♡♡と小ぶりなペニスほどに肥大化させられた乳首が初乳を噴く。丹念な改造が報われて喜んだヒルたちは、母乳を吸ってみるみる肥えては殖えていく。

「んお゛おおおッ♡♡イグッ♡出産アクメきめり゛ゅっ♡ヒルのあかちゃん産まされてッ♡母乳噴いてイグうううッ♡♡♡お゛ほお゛おおぉ~~~~~ッッ♡♡♡♡♡♡」

 びゅー♡びゅー♡と母乳は蛇口のように噴き出し続ける。再びヒルの群が子宮を犯し、肛門から侵入し、悼ましい孕み姿を作り出しては「出産」で強烈な快楽を浴びせる。

 もはや手足の拘束はないが、ヒルたちに逃げ出される心配はなかった。絶え間なく快楽漬けで犯され続けている苗床は、そんな考えをすることはもうないからだ。

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