>>129 最後のワガママ

>>129 最後のワガママ


解毒薬を飲んでばっちし生き残るけど、ルフィ達には黙っており、最期だからって色々甘い我儘をおねだりする


最後にキスをして目を閉じる(解毒薬が聞いてきて能力の反動)んだけど、周りには周りには死んだように見える


嘆き悲しむんだけど、誰かが寝息を立ててることに気づいて大歓喜


物陰で我儘を見て歯を食いしばってるお父シャン


後日、それを思い出しては叫ぶウタだけど、同じように恥ずかしがってるルフィをミテ覚悟を決めて新時代する


____________


”世界のつづき”

死にゆく彼女の歌声を聴いたルフィ一行は現実世界のライブ会場で目を覚ました


そこに居たのはたったひとり

「____ウタ」

「……ルフィ…おはよう」


「……今度はお前が眠る番だ」


「あ〜…はは…それよりも先にいくつかお願い聞いてもらえる?」

「そんなもん!!お前が眠って起きたら何度でも…」

「ルフィ……お願い」


「____分かった おれが出来ることなら全部やってやる」

「ありがとう まずはね____」



「恥ずかしい…」

「お願い 最後にお姉さんっぽいことさせて」なでなで


「髪は毎日整えてる?お風呂は?」

「____あんまり整えてない 風呂も好きな日に入ってるだけだ」

「船長がそんなんじゃだめだぞっ…仲間のことも考えてあげないと」

「でも臭いなんて言われたことないぞ」

「それでも…ゴホッゴホッ!!!!」

「____分かった 毎日洗うよ」

「良かった なでなでの次はね……」



「____ルフィの心臓の音…優しい音色だね」

「そっか」

「少し……眠くなってきたな」

「____まだやりたいことがあるんだろ?眠るのはそれからでいいだろ」

「うん………次は」



「膝枕…気持ちいい心地になれるよ」

「このくらい何度でも____」

「……ルフィ…なでなでして」

「こうか?」

「うん 上手だよ……うぅ…」


「____もう……眠る時間か」

「うん……最後に…眠りのキスをして」

「____ウタ……」


「____ルフィ ありがとう」

「あんたはいつか……”新時代”を…」

「____おやすみ ウタ」



いつからか眠りから覚めていた麦わらの一味の面々は二人を邪魔しないように静かにその場に佇んでいた


「ルフィ…」

「____帰ろう おれたちの船に」

近くに隠れているシャンクス達の気配を起きた時から察知していたルフィはウタの身柄を彼女の父であるシャンクスに預けようとしていた


「………………スゥ…」

「…!!待ってルフィ!!ウタはまだ生きてる!!解毒剤を飲んでいたんだ!!!!」

「チョッパー ほんとか!?」

「……スゥ……グゥ……」

「……良かった ほんとうに良かった!!」


温かい命の色をした夕焼け空の下、ルフィ一行……麦わらの一味は自分たちの船へと戻ったのだった



「__まったく 久しぶりにおれにもあれくらい甘えて欲しかったな」

「____ウタ…いい夢見ろよ」





後日

ウタはどうやら”赤髪海賊団の音楽家”を一時的に辞めて麦わらの一味…というよりルフィの”新時代”を近くで見るために彼らの船に乗ったのだった


だがウタは意中の相手となってしまったルフィを直視出来ずにいた なぜなら……


____彼女の個室

「……」

思い出すは死にゆくあの日の記憶

ルフィの頭を撫で、心臓の音を聞き膝枕をしてもらい頭を撫でられて…そして


「ああああああああぁぁぁ!!!!」

「ルフィとキスしちゃった…///」


「ウタ!!大きな声出してたけど大丈夫か!?」バタッ!!!!



「……あっ…ルフィ……」

「…何もなさそうだな どうしたんだ?」

「また思い出してたの…あの日のこと」


「……///」

(うわぁ…ルフィの顔赤くなってるぅ)



「____ねぇルフィ」


「今日の夜にキスの先をしてみない?」

「____?」




ルフィとウタの忘れられない恥ずかしい思い出は毎日積み重なれていた


____彼が海賊王になりふたりが永遠に添い遂げることを誓い、恥ずかしいという感情が消えるまで


END

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