12&22

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B3

「こういうのは勝ち負けじゃないだろ」

そう言いながら私の手を握り、私の耳に口を当てる。

アクアくんの吐息がくすぐったくて、心地よくて、身をすくめてしまう。

「あかねの手は触ってて心地いい。ちゃんと手入れをしている、女の子の手だ」

こういった行為をする時、アクア君は私の体のことを褒めてくる。

体に気持ち良い刺激が走っている最中に、心まで満たそうとしてくるアクアくんは、本当に卑怯だ。

顔や体から、心地いい熱がなかなか引かなくなる。

腰を突き動かしながら、アクア君はどこか済まなそうな顔で誤ってくる。

「……悪い。リップサービス、あんまり上手くないんだよな。事実をそのまま言うしかないから」

ずーるーいー!

そういうところ、ずーるーいー!

そう訴えたかったけれど、快楽で頭が染まっている私にまともな思考ができるわけもない。

「ここ、痛くないか?」

私を優しく気遣いながら、女性器を刺激するアクアくんに、私は「うん、うん、大丈夫」と言葉を紡ぐので精一杯だ。

「ならよかった」

そんな拙い返答に、アクアくんは安心した表情を浮かべる。

……私が痛い思いをしないよう、気遣ってくれてるんだろうな。

アクアくんとの行為に夢中になっていても、それぐらいはわかった。



あかねの体は目に毒だ。

胸部に至っては、豊かに弾むさまを目の前で見せつけられるので、本当に目に悪い。

「……アクアくん、おっぱい吸う?」

「ぶふっ」

思わず腰を止めて吹き出してしまう。

「いや、搾乳プレイはもうしねぇから」

「ん~? 本当かな~?」

さては余裕ができてきて、調子に乗ってるなこいつ。

「……まあ、嫌いじゃないが」

「でしょでしょ?」

「繋がってる時は、あかねの顔を見れるようにしておきたい」

「……へ?」

顔を真赤にしてほうけてるあかねの目を見ながら、お腹……子宮、至急にあたる部分を撫でる。

「ひゃあ!?」

想定外の刺激に身を捩るあかね。

お家デートの時は抱きしめるふりをして、外から子宮をさすっていた成果が出てきて何よりだ。

「感じてる顔、かわいいぞ、あかね」

「……アクアくんのいじわる」

「セーフワードが聞こえてこないので、続行するぞー」

「え、ちょ、ま――――」

何かいいそうなあかねの口をキスで塞ぐ。

だが、最近は鼻で息をすることをようやく覚えてきたのか、積極的に舌を絡めてくる。

ちょうどいい。そこまで積極的なら、今日はキスでもっと感じれるよう仕込んでみよう。

……俺があかねにしてやれることなんて、こうやって奉仕することぐらいだし。

今日もたくさん気持ちよくしてやると思いながら、俺達は繋がり快楽を貪り続けた。


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