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メインテーマは12世代群像(という名の乱.交・👹・🚢左多め)ですが、本筋とは関係ない部分にも筆者の「思想」(遊びまわってるboni、🐜🐴06×05←左右は作中では明言してないです)が多めなので要注意です










「親父~~~~また来ちゃった♡」

「ちょっとゴールドシップ、貴方いくらお父様の所とはいえその態度はどうにかならないこと?ステイゴールド様、いつもお世話になっております」

「またお前かよゴールドシップ…ジェンティル嬢さんもいつも御贔屓なことで」

 

その日このホテルの受付の窓をたたいたのは、銀髪が目にまぶしい大男と、抜群のプロポーションを見せる美女であった。一見すると非の打ちどころのない美男美女カップルの常連がいるということになるのだが、どうも事情が違うようだ。

 

「今日はお前ら2人でなんだな、珍しい」

受付の主の言うように、銀髪の大男、ゴールドシップと茶髪の美女、ジェンティルドンナはこのホテルの常連ではあるのだが、お互いにパートナーを定めずに性別を問わずとっかえひっかえしてこのホテルに連れ込んでいるのである。

向こうの恋愛、というより性生活の形を否定する気はないとはいえ、愚息…はまだしも英雄サマの愛娘のこの奔放さを父親が知ったらどうなるかと来店するたびにステイゴールドは頭を悩ませていたのだが、そんな彼に追い打ちをかけるような爆弾がその貴婦人の口から飛び出した。

 

「いえ、本日はみなさんと参りました」

「みなさんってどういうことだ?」

「だから~今日は俺とジェン子とシーナとガールちゃんとジャスと~、あとまめちんとブリランテと来てんだよ!」

「!?」

その言葉にギョッとしたステイゴールドが受付の小窓から身を乗り出すと、確かにそこにはゴールドシップとジェンティルドンナの他にもヴィルシーナ、ストレイトガール、ジャスタウェイ、フェノーメノ、ディープブリランテの姿があった。確かにこの面々はストレイトガールを除けばゴールドシップ、ジェンティルドンナのどちらかとここに来ている姿を見かけるが、首謀者であろう2人ほど奔放な印象は見受けない。さらに、彼らの反応を見るにこの集まりがゴールドシップとジェンティルドンナが無理に押し通したであろうことは明白であった。

ジャスタウェイこそいつものこと、だという風に平然(諦めの境地?) としているものの、ヴィルシーナは顔を真っ赤にして立ち尽くしているし、フェノーメノはここに来るまでに相当抵抗したのか髪も服も若干乱れている。ディープブリランテに至ってはもはや抵抗する気も起きず魂が抜けている。その中にあって、花の咲くような笑顔であたりを見回しているストレイトガールの存在が一等異質に見えた。

「バカはほっとくとして…フェノーメノ、生きてるかー?」

「あの白ゴリラ…人の話も聞かないで無理やり引っ張ってきやがって、親の顔が見てみたいもんっすね…」

「わっひどーい!パパに向かってそんなこと言うなんてゴルシちゃんそんな子に育てた覚えはありません!!」

「あ゛ぁ?そもそもおめーがこんなこと言いださなきゃ何も起こらなかったんだろーが」

「今回の発案はジェン子の方でーす。知ってんだろ?ホントフェノってジェン子には弱いよな~。俺とも相性は悪くないと思ってんだけど。あ、カラダのね♡」

「…」

喧嘩なのか痴話喧嘩なのかわからないようなやり取りをしだしたバカ息子たちは放っておいて、ステイゴールドは英雄の愛児たちの方を見た。

「相変わらずジェンティル嬢さんは奔放なことで。ヴィルシーナもブリランテもそうだが、カワイー子供たちがこんな遊びまわってるって知ったら英雄サマは泣きわめきそうだけどな」

「まさか。私がここを教えていただいたのはお父様からですの。教えてもらうときもシーナやブリランテと遊びたいから、と申し上げたら正しく意図をくみ取ってくれましたわ」

「マジかよ…」

「何…?ジェンティルっ、貴方、私たちのことお父様に話したの!?嫌!信じられないわ!!!!」

「まあヴィルシーナ、落ち着きなって…」

「何よブリランテ!何でアンタも落ち着いているわけ?お父様のこんな話を聞いたのに取り乱してる私がおかしいみたいじゃない…」

「落ち着いてるも何も、俺は父さんがここの常連だってこと知ってたし。ドンナと最初に来た時もいかにも父さんが好きそうな部屋も多いよなって思ったよ。」

「そうだよシーナさん。ディープさんのことだからさ、来るもの拒まず去る者追わずでこういうところに来てたって何もおかしくはないと思うけどなあ」

「あら、ジャスタウェイ。お父様がここに来るときはいつだってあなたのお父上とご一緒よ?」

「!!!??!?!??!?!な、なにそれ聞いてないんだけど、ええ??父さんと、ディープさんってそういう感じだったの!?」

「あー確かにハーツさんってそういうの絶対子供に言わなそうだよね~。俺、どっちがどっち側かも知ってるけどどう?聞きたい?」

「いいよ知りたくもない…というかディープさんは逆に子供たちにめちゃくちゃ話すんだ…それも知りたくなかったな…」

ある程度話が通じる面々だと思ってはいたのだが、自分たちの関係をジェンティルドンナが平然と父親にバラしていたことに激昂するヴィルシーナとそれをなだめるディープブリランテ、なだめようとするも爆弾を投下されてしまい取り乱すジャスタウェイと、こちらも惨憺たる様相を見せてきた。そこからも目を背けつつ、ステイゴールドはストレイトガールに向き直る。

「そういやアンタはここ初めてだろ?いいのか初めてがこんなんで…」

「もちろんですわ!だって同期のみんながせっかく集まるのにわたしだけいないなんて寂しいですもの!」

「えらく前向きだな…言っとくが仲良くオシャベリなんてするわけねーからなあいつらが」

「ここまで来て知らないわけがないでしょう。それにここはボニちゃんのお墨付きだし、パパもオッケーしてくれました!」

「それなら問題ねえか…」

(そういやイスラボニータと血つながってたなコイツ…あとフジキセキさんってそんな感じなんか…)

純粋そうな彼女を蠱毒の集団にこのまま放り込んでいいのかというなけなしの善意をもって声をかけたはいいものの、蠱毒達と負けず劣らずな性格をしているかもしれないストレイトガールに頭を痛めることとなってしまった。ついでにあまり関わりのない同父の先輩の倫理観も垣間見えてしまった。

 

「お~い、俺らより先に初物ガールちゃんに手を出すなんてサイテーエロ親父~」

「それでおめーらの手から守れるってんなら喜んでやってやるよ…」

「ヤバ…いくらなんでもそれは最低だろ父さん…」

「あら大胆♡機会があれば喜んで♡」

「まあガール、貴方意外と積極的なのね…」

「うん!わたし、いっぱい頑張るね!シーナちゃん! ドンナちゃん!」

「初めてなんだから無理しなくていいのよ。一緒にシーナのこと可愛がりましょう?あなたが良ければブリランテでもフェノーメノでもジャスタウェイでもいいわ」

「なんで俺が…お前にならまだしもストレイトガール相手なんだったら俺が上だっていいだろーが」

「そうだよ!俺がガールちゃんのこと可愛がったってよくない?ジャスもそう思うよな?」

「今更だよ。諦めな?僕にはシップがいるし、フェノーメノとでもイチャついてなよ」

「あらジャスタウェイ、貴方口を開けばゴールドシップのことばかり、今日は私とも遊んでちょうだい」

「おいおいドンナちゃーん、俺のジャスにちょっかいかけんなって~ドンナちゃんはシーナとガールちゃんとあとまあ、ブリちゃんとでもよろしくやってろよ。あ、ガールちゃんは後で借りるかも~だから俺たちは俺たちで楽しもうな、ジャス♡フェノーメノ♡」

「話が違うだろ!ずっとお前に突き合わされたら結局ここ来た意味ねーじゃねえかよ!」

「そうよゴールドシップ、最初の話をお忘れ?私は最初に言ったはずよ。全員食べつくすからいらっしゃい、って」

「そんな話は知らねえなぁ~。だって食い尽くすのは俺って話だったろ?ジェンティルドンナ」

「あら、勝負?それなら受けて立つわ」

「ハッ上等。そんじゃま、そろそろ行くか」

 

さっきまでの大騒ぎはどこへやら、一瞬でこれからすることが何であるかが丸わかりな空気感へと持っていけるのはさすが「本物」といったところだ。ゴールドシップとジェンティルドンナはもちろん、来たときこそ巻き込まれた感満載であった他の面々も纏う雰囲気が先ほどより淫靡なものとなったのが明白だ。この状態になった彼らを長居させておく理由もないし、なによりしてほしくない。そう思ったステイゴールドが彼らにかける言葉は一つであった。

「部屋は一番デカいところでいいな?時間は…とりあえず一晩やる。いいか?壊すな、余計に汚すな、延長するならさっさと教えろ」

早く行けと言わんばかりにエレベーターの方を指さす。えげつない長期戦になるだろうことを考え頭を痛めながらも、バカ息子やその同期達が変なしがらみから解き放たれているのならまあいいか、と考えるステイゴールドだった。

そしてストレイトガールの満面の笑みでのお手ふりを貰いながら、やっぱ一番やべーのあいつだよな、と新たな「本物」の気配を感じつつ、彼は背もたれに体を預けた。





次回は女子勢お風呂+男子勢プール編です!乞うご期待!


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