12-0:エアリアル内部
3号の人プラントクエタの一角に、改修作業中のエアリアルが佇んでいる。作業員たちは黙々と作業を進めている。最低限のコミュニケーションのみ行われ、非常に静かな空間だ。
一方で誰にも聞こえないが、エアリアルの中では…
...
5「ねーねー。こんな静かなとこに来て何するの~?『zwölf』もずっと乗ってこないし~。」
4「エアリアルの改修作業中なんですよ。ちょっと前にも説明してあげたでしょう?
まったく、『fünf』は忘れん坊さんですね。」
髪に特徴的なアクセサリーを付けた少女が少し意地の悪い言い方で答える。
5「だから、そのカイシュウサギョウってなんなのさー。」
8「…エアリアルのバージョンアップ。パーメットスコアを6以上に高めるためには今のエアリアルの性能では力不足。だからシェルユニットの拡大など必要な装備を…」
5「???」
片目が髪で隠れた陰気そうな少女が複雑な説明を始める。
7「オイオイ『acht』、チビにそんな難しい言い方して分かるわけねーだろ。
要するにあれだろ?エアリアルが強くなるってことだろ?」
8「…認識が雑過ぎる…」
はあ、とため息をつく『acht』と呼ばれた少女。
2(みんな騒がしいなあ…ねむい)
眠そうな目をこする子もいる。
...
エアリアルの中は大変賑やかなようだ。