119さんの書き込みから妄想した様とスレッタ
目の前の瞳がみるみると驚愕に見開かれる。
もがき、押し退けようとする腕を絡みとり、さらに深く噛みつく。
逃げる舌を押さえ、せめてもの抵抗にと噛みつこうとするそれを防ぐように顎を掴む。
これは良い。
誰かさんと重ねて呼ぶ声も、誰かを探すように向けられる視線も、鬱陶しいその全てを塗り潰すことができる。
涙で滲みながらも怒りを称えた視線はそらされることなく、こちらを睨み付ける。
笑えてくる。これだけ長い間いながら、お互いを見たのがこれが初めてだなんて。
哀れなスレッタ・マーキュリー。
お前が愛した男と同じ顔の男に奪われた口づけは、いったいどんな味がするんだろうな――