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シド「来たゾ、ブリュレ~!」
ブリュレ「あらいらっしゃいシド。急に連絡貰ってびっくりしたわ、カタクリお兄ちゃんには言ってきたの?」
シド「書き置きしてきたゾ!ちゃんとここに行くとな!」
【グ刂ュレ ぃ< ス勹"かぇル】
カタクリ「……ブリュレの所に行ったんだろうな恐らく……だがもう少し内容を書いて欲しい」
シド「心配しなくてもきっと大丈夫だゾ!」
ブリュレ「うーん……そうかしら?まあ二人の間の事だし……えっと、一つでいい?」
シド「勿論!貰えるってだけで万々歳だゾ!」
ブリュレ「この色がいいと思うんだけど」
シド「ゾ?……だがこの色は、嫌がられないか?」
ブリュレ「ふふお兄ちゃんなら大丈夫よ……じゃあはいこれ。どうせ帰りも泳いで帰るんだろうから水に平気な箱に入れとくね」
シド「ありがとう!これ物々交換としてウチの里の名産品の夜光石のストーンだゾ!是非おしゃれとして乗せて飾ってくれ!」
ブリュレ「わあ、こちらこそありがとう!夜になると綺麗に発光するんでしょ?」
シド「そうだゾ!それじゃあ早いがお暇させてもらうゾ!今度またお互いのをやろう!」
ブリュレ「はいはい。また来て頂戴。次はいつ来るのかしら?」
シド「気が向いたらすぐ来るゾ!では!!」
*
シド「ただいまだゾー!」
カタクリ「お帰り、シドちょっと色々聞きたい事が……」
シド「ゾッ、勿論大丈夫だゾ!ただ海水で濡れた服を脱いでくるから待ってくれ」
カタクリ(やっぱり泳いで来たなコイツ)
シド「お待たせだゾ!何か用事……あっ、違う、まだ帰ってからする事が済んでなかったゾ!」
カタクリ「ん?」
シド「ただいまだゾカタクリー!」ギューッ
カタクリ「……まぁいいか」ギュッ
シド「ん、満足したゾ。それでキミはオレに何かあるんだよな?」
カタクリ「いや、もう大丈夫だ」
シド「そうか?ならカタクリ、重ね重ねオレの用事をしていいか?」
カタクリ「ああ、それはブリュレからの土産か?」
シド「そうだな。だが貰いっぱなしではなくオレからも勿論渡しているゾ!中身は……ジャーン!これだ!」
カタクリ「……なんだこの小さな瓶」
シド「マニキュアだゾ!さあさあ!長椅子に腰かけてくれ!塗ってあげるゾ!」
カタクリ「え、いやおれは別に……」
シド「オレの爪の色どう思う?」
カタクリ「レモンキャンディみたいで美味しそうで愛らしいと思う」
シド「そうかありがとう!!オレとお揃いのキミも黄色にしてあげるゾ!ブリュレからのオススメなんだ」
カタクリ「そうか、まあ……お前らが結託していうなら……」ギシッ
シド「よし、では始めるゾ~」カタクリノ ヒザニ スワル
カタクリ(……相変わらずひんやりしているなシドは)
シド「手袋を脱がせて……あっ、そういえばキミはいつも手袋をしているからこっそりお揃いに塗っててもバレないんじゃないか?」
カタクリ「……そうだな。試してみるか」
シド「ゾッゾッゾッ!それじゃあ塗るゾ~動いちゃ駄目だからな、はみ出してしまうゾ」
カタクリ「分かった。頼む」
シド「まずベースコートを塗り塗り~、そして次にカラーを塗り塗り~最後にトップコートで仕上げだゾ!」
カタクリ「二人でいつもやってるからか流石手際が良い」
シド「キミの爪はオレのに比べたら短いからな!ささっと終わらせられるゾ!」
カタクリ「自分のが長いのは好みじゃない。あとはまァ、お前のためでもある」
シド「ゾ?オレ?なんでまた…………あっ、ゾ……そっ、そんなや、やらしい事をいう子に育てた覚えはないゾ!!」
カタクリ「おれも育てられた覚えはないが」