11月26日
2人で暮らし始めてしばらく経った。楽しいことも大変なことも色々あった、時には喧嘩することも。すぐ仲直りできるときもあるけどなかなかできない、そんな時は決まってすることがある。
アクア「…風呂入るか。」
かな「…うん。」
いっしょにお風呂に入ることだ。どちらもさらっと言っておきながら言った後はどちらも照れて顔が赤くなる。
かな「気持ちいい?」
アクア「気持ちいい。やっぱ人に洗ってもらうのはいいな。」
かな「ふふっ、私と同じこと言ってる。」
お互い全体を洗い湯船に浸かる。家のお風呂に2人で入る時はいつもと少し違うようにしてる。今日は泡風呂だ。ちなみにアクアの提案だ。『いや別に恥ずかしいとかじゃなくていつもと違うようにして気分転換をする。別に恥ずかしいからとかではない。』と早口で言っていたからそういうことなんだろう。まぁ私も恥ずかしいのでそのあたりにつっこんではいない。することしてても恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
アクア「あー気持ちいい。」
かな「ところどころジジくさいわね。」
アクア「ほっとけ。」
向かいあって入っていたが途中私はアクアの胸にもたれかかるように向きを変える。アクアも察して脚を開いてくれた。
かな「…今日はごめん。」
アクア「俺も悪かった。ごめん。」
かな「じゃあさ…お風呂出たら髪乾かしてくれる?」
アクア「あぁ、俺の髪もしてくれ。」
かな「うん。」
アクア「そういや今日いい風呂の日らしいな。」
かな「あら、ぴったりね。」
私は両手で泡を掬い、息をかける。泡が宙を舞い弾けた。私達のモヤモヤがいっしょに消えるように。