100回イかないと出れない部屋その後

100回イかないと出れない部屋その後


「さすがに腰が痛ぇな」

伸びをしながらとりあえず食堂に向かう。

昨日だか一昨日だかもはや分からないが、『100回イかないと出れない部屋』という悪夢の部屋に、よりにもよって、俺の生涯の宿敵長尾景虎と放り込まれてしまって以降、飽きもせずヤリ続けていれば腰くらい痛くもなろう。

自分でシてもさっぱり濡れないようであるのに、俺が触った途端とろとろになる弱々の女体があの景虎についていると思うだけで、俺の愚息が興奮してしまう。

ノルマをクリアした後も、俺の手でにゃあにゃあ喘ぐ景虎に欲を抑えきれず、さんざんに鳴かせ、ついでに起きても追加で一回ヤッてしまったのは不覚の極みだ。

あの景虎が俺の下でとろけ、快楽に震えて涙を流し、俺を欲しがって懇願する様を思い出せば、まだ何回でもヤれそうな気がする。

ダメだ。これではまるで、俺が溺れているかのようではないか。

違う。あくまで、景虎がおねだりするから仕方なく、仕方なく俺はだな?

余計なことに考えを回さぬよう、俺は足早に食堂に向かい、適当な定食を2人分、頼む。

その時、食堂の入り口の方でなにやらざわめきが起こった。

カルデアは毎時間変なことが起きるなと思いつつそちらに目をやって絶句する。

「はるのぶぅ」

そこには潤んだ目をした景虎がふらふらと歩いて来ているところだった。

それだけならまだしも、2臨で来たものだから、昨夜付けたキスマークががっつり見えている。

「バカおまえ、せめて着替えろ!」

慌てて自分のコートを景虎の頭から被せて、周りの空気がなまぬるい冷やかしを含んだものに変わったことに気づいた。

やってしまった。今の行動で俺は、景虎にキスマークをつけまくってぐずぐずに抱き潰したのは俺ですよと認めてしまったわけだ。

「やるなあ大将。すっかり飼い慣らしてんじゃねーか」「誑し込んだってレベルじゃねえな、アレ」

周囲の冷やかしに弁明をしたくてたまらないが、とりあえず早々にここから立ち去りたい。こいつのせいで今後しばらく弄り倒されるのは確定だろう。

それにしても……どうしてこいつはこう突拍子もないことばかりしてくれるんだ!

「だああ!とりあえずメシ食え!」

「……じゃあ今日は一日中、私の相手をしてくださいね♡」

景虎はコートの中でこくこく頷きながらぎゅっと抱きついてきた。

つい可愛いなと思ってしまったのは、墓場まで持っていかなくてはならない不覚である。あ、もう墓場には入っているんだったか。まあいいや。


そして今度は、格好を変えた上で昼の川中島をすることになるのだが、宝具撃つたび、胸の谷間のキスマークが見えて動揺する晴信さん。


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