1年最後の日
アイリスは困っていた。そろそろお暇すると言った手前、また旅に出なければいけない。しかし、アイリスはロシナンテ隊の人達とまだまだ居たいと思っていた。アイリスは少し自分に弱いタイプの人間だった。もうこのまま開き直ってロシナンテ隊が島から離れるまでこの島に居させてもらおう。そう思う自分に嫌気が差したアイリスは
「何でジブンは自分に弱いんだよぉ~!!」
と叫びながら雪玉に覇気を纏わせて木に穴を空ける練習をしたのだった。完全に八つ当たりである。
その後年越しそば作りを手伝ったのと、その様子を一部の隊の人に見られていたのは余談である。