06'最優秀2歳牡×牝

06'最優秀2歳牡×牝


09'最優秀4歳↑牡×牝

受けが悩める乙女気味

擬人化、閲覧注意

描写ほぼないです

付き合ってます

しれっと両家公認の仲





もう間もなく夜になるかという頃、晴れて恋人になった愛しい人から「後輩たちのことで話がしたいので、2人きりで会えないか」と呼ばれ、彼女に頼られるのがどうにも嬉しくて、少し浮かれながらも快諾し。

適当に談笑しながらまだ知らされていなかった目的地に来たは良いものの。

「おじさん!お部屋を借りたいんだけど…」

「ブッフォ!!!」

目の前には勢いよくコーヒーを吹き出す親父。汚ぇ。

「うるせえ愚息が…こうなったのもお前のせいだろうが。ゲホッ…あ〜器官に入っちまったみたいだ、最悪」

ほぼ反射で脳裏に浮かんだ言葉は、どうやら口に出てしまっていたらしい。というか俺のせいって。誰のせいかと言われたら間違いなく俺の隣にいる奴のせいだ。

「まさかお前がこんなとこに来るなんてなぁ…しかもあの子と…あんなに小さかったのにいつの間にか大きくなって…」

おいジジイしみじみすんな。それにこんなことで成長を実感するな。もっと別のなにかがあるだろう。

と心の中で悪態をつくも届く訳はなく。

「ねぇおじさん、このお部屋って空いてる?」

「あ、ああ。その部屋ならちょうど空いたところだ。」

「そう。ならここでお願い」

俺が口をつく間もなくトントン拍子で話は進んでいき

「予約もできたことだし、ジャーニー、行きましょ。おじさんもありがとうね!」

後ろからやや強引に押されながら受付を後にする。

────廊下の角を曲がる直前、視界の端にやけにニヤニヤした親父が映る。俺は後で絶対〆る、と固く決意して渡された鍵の部屋まで向かったのだった。


「──────ここ、親父の経営してるラブホじゃねえか」


連れてこられたのはある意味で実家と呼べるような場所──本当は認めたくないが──明け透けもなく言えば、ラブホテルだった。

「そうだけど?」

こてん、と首を傾げる彼女の姿はとてもやや強引にこの場所に連れてきた張本人だとは思えないほどに幼気で、けれどどこか妖艶で、思わずどきりとしてしまう。

「そうだけど?じゃなくてさぁ…後輩の話するところなんてもっとこう、間違いなく他にどっかあっただろ…」

まさかこっちが狙いだったのか、と顔を顰める俺に

「ごめんね、でも可愛い後輩たちの話がしたいのも本当なんだって」

「ならどうしてこんなところに─────」

彼女はまだ完全には状況を把握しきれていない俺の両頬をそっと両の手で包み、

「だって、私から誘わないと、ジャーニーは手を出してくれないじゃない」

じっとこちらを見つめてくる瞳に、少しの不安と懇願が見えてハッとする。

彼女とそういった行為をするのは初めてではない。

けれど、決して回数が多いわけでもなく。

彼女に無理をさせたくなかった。けれどそれ以上にがっついてしまうと彼女が怖がってしまうのではないか、格好悪いのではないかと思うと自分から誘えなかった。

そんなちっぽけなプライドのせいで誰よりも大切な彼女を不安にさせてしまったのだと、いきなりごめんねと言って俯く彼女の表情を見ても察せないほど愚かではなかった。

「なあ、ウオ」

2人きりのときだけの、とびきり特別な呼び名に彼女は大きな瞳を零れそうなほどに見開いて。

「───どうしたの、っん」

彼女が言葉を紡ぐ前にあかい唇を己のそれで塞ぐ。

「は、んむ…じゃ、ジャーニー…? 」

「お前のこと、こんなに不安にさせてたのに気付かなくてごめんな。」

腕の中に閉じ込めた彼女の額、鼻、頬、そして唇と浴びせるようにキスを降らす。

無防備なうなじに舌を這わせ、柔肌に軽く歯を食い込ませる。ひゃ、と上ずった声をあげる彼女をそっと押し倒せば。

頬は上気し、目は潤んで期待を隠せていない表情でこちらを見る彼女と目が合う。

「でも、もうそんな思いさせねえから」

彼女を隠すように覆い被さり、そのまま2人で夜に融けていった。

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