📞×🐮

閲覧注意

カッコよくて可愛い📞ちゃんはいません

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「ねえ、どんな部屋がいい？これとかあ…あ、すごい。こことか面白そう」

「ええ……僕、あんまり良く分かんないし…」

大きなパネルの前で楽しげに話す声が数分ほど前から聞こえてきている。ああでもないこうでもないと散々迷っていた様だが、ようやく決まったのか受付に現れた奴の顔は良く知っている顔だった。

歳の割に幼い顔立ちをしている青鹿毛と、その隣に居るやたらガタイの良い栗毛。まさか偉大な三冠バ様とそのライバルがこんな場末にくるとはなあ…そんな事を思いながらさっさと会計を済ませ鍵を渡すと、ソイツは明るい口調で話しかけてきた。

「こんにちは、ステイゴールドさん。知り合いから貴方が経営してるホテルがあるって聞いて」

「…そりゃどうも」

「結構評判いいんですよ？オーナーは基本無愛想だけど設備もサービスも申し分無いって」

ニコニコと可愛らしい笑顔を浮かべながらそう言ってのけるコイツは結構いい性格をしてるらしい。自分の親父より年上の奴に向かっても普段の調子を崩さず話せるのは、培ってきたコミュニケーション力の賜物と言うヤツか。

まあそれよりも、と少しだけ視線を落とす。先ほどからずっと腰を抱き寄せていたり尻尾を巻き付けているのが目の端にチラチラ写るのが気になって仕方がない。明らかに見せ付けている。このエロガキが。

隣に居る栗毛だって、慌てたような表情を浮かべはするものの咄嗟に諌めない様子を見るにきっと普段からこんな調子なのだろう。初対面ですら何となく感じ取れてしまい、彼が若干不憫に思えてきた。

「…おい、エレベーターの中でサカんじゃねえぞ。絶対だ。絶対に掃除を増やすな」

「もうやだなあ、いくら久しぶりのデートだからってそんな非常識なことしませんよ」

「っ、コンちゃん…！」

「じゃあ僕らはこれで。部屋お借りしますね。ほら、行くよサリオス」

抗議しようとした彼を半ば引っ張るようにしてエレベーターへと消えていく後ろ姿を見ながら、はあ…と深い溜め息を吐いたのだった。

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「コンちゃんってば…ステイさんにすごい見られてたって」

「ん～？いいじゃん別に。好きなだけ見せ付けてやれば良いんだよ」

「そうじゃなくて…！あんまり困らせたら悪いし…」

「…サリオス～…久しぶりに会ったのに他のｵﾄｺの話しないで」

「ｵﾄｺ…ってただの受付…っ！」

いつまでも口を閉じないサリオスをシーツの上に押し倒し体重をかけて縫い付ける。きらびやかな天蓋付のベッドは2人分の体重を受けても軋まない。さすが作りがしっかりしている。

「はいはいお説教は後で聞くからさ。それよりも、早く」

「～～～っ！コンちゃんのスケベ！ムッツリ！」

口ではそう言いながら物理的に抵抗はしない彼に唇を近付ければ、それはいともあっさり受け入れられる。それに満足しながら柔らかいシーツに更に身を沈めていくのだった。