♢×🎵
プボ×メロです閲
覧
注
意
耳尻尾ありの擬人化
欲望の赴くままに書いていますご了承ください
「……ん?メロじゃねぇか、今回の差し入れはなんだ?」
見慣れた小さな少女、いや女性と言った方がいいだろう。誰かが入店したことに気付いて視線を向けた先には、可愛い孫のメロディーレーンが立っていた。
「あ、おじいちゃん……えっとね、今日は……」
「……?」
「も〜!恥ずかしがってないで入って来てよボンドくん!」
「だ、だってここってメロちゃんのお祖父さんの……」
ボンドくん、聞こえた名前に思わず表情が固まる。そうだ、よくよく考えれば差し入れなら従業員用の裏口から入るはずだ。何故気づかなかったのだろう、正面から入ってきたということは今日の彼女はこのホテルを利用する側ということで
「………聞いてねぇぞ……」
本当に知らなかった、本当に。
傍から見ても分かりやすいシスコンである彼女の弟は果たしてこの事を知っているのだろうか。知らなかったとしたら気絶するぞあいつ、なんてついこの場にいない人物の心配をしてしまう、彼の心中を思うことで、可愛い孫に彼氏がいることを知らなかった己へのダメージを多少受け流した。
「……メロちゃん、もしかして僕と付き合ってること言ってなかったの?」
「言う機会が無くって……ごめんなさいおじいちゃん」
「……いや、まぁ、お前が幸せなら………いいよ………」
聞かされていなかったとはいえ、見る限り幸せそうな2人にわざわざ何か言う気にはなれない。それに今日の彼女は利用客だ。受付としての仕事はしなければ。
「……受付、してっていいぞ」
「ありがとう。ボンドくん、どこのお部屋にする?」
「ありがとうございます。えーと……」
2人で和やかに部屋を選ぶ姿は素直に微笑ましい。数分の話し合いの後に意見が一致したのか、「ここがいい」と部屋を決めて受付を済ませ、鍵を受け取った。
「……じゃ、行こっか。メロちゃん」
「わ……、う、うん…」
小さい彼女を軽々と抱え、指定した部屋へ行こうとするディープボンドに視線を送れば、苦笑しつつ会釈される。
「……どうすっかなぁ」
赤飯でも炊いた方がいいのだろうか。後でアートにでも聞いてみよう、そんな事を考えながら次の客へと向き直った。