📞×🍀

コン…とエフ…の話です

📞が割と畜生

chu!解釈違いだったらごめん

完全擬人化時空でSSSが寮付きの会社扱い

「 ……いや駄目だろ」

「何が駄目なんですかステゴさん」

「お前が純朴な青年を騙す詐欺師にしか見ぇねえからだよ」

「えっそんな…僕が可愛くて優しくて愛嬌があってエフくんに相応しい最高の彼氏なんて…照れるじゃないですか…」

「褒めてねぇよ。バキュームで耳掃除してやろうか？」

えーん酷いよ怖いよーと嘘泣きをしながら、コントレイルはエフフォーリアの分厚い胸板に抱きついた。

逞しい体と鋭い目つきからは想像も出来ないほど、エフフォーリアが優しく、穏やかで聡明な人物だと言うことは、ステイゴールドも風の噂で聞いていた。そんな彼がすすり泣く先輩を(超嘘泣き)放っておけるはずもなく、おろおろとコントレイルを優しく撫でながら言った。

「あの…コントレイル先輩が困っているので…何があったかは俺には分かりませんが、あまり強く言いすぎるのは…」

「エフくん優し〜い！大好き〜！！」

「もうこの受話器に何言っても無駄だからお前に聞くわ。お前、ここがどんなところかちゃんと分かってるか？」

依然気怠げな態度は変わらないが、きちんとステイゴールドはエフフォーリアと目を合わせる。対するエフフォーリアはきょとんと目を瞬かせていた。

「どんな……とは？」

「セックス。交尾。俺の記憶が正しけりゃトレセンで保健体育やったよな？今お前と受話器がヤろうとしてんのはそれだよ」

「セッ ………！ こ ……… …！」

頭から湯気が出るんじゃないかという勢いで彼の顔が真っ赤になる。なんなら首まで赤くなっていた。

ははーんこいつさてはムッツリだな？とステイゴールドは鼻で笑った。

「んもー！あんまり虐めないでよステゴさん！泣いちゃったらどうするんですか！」

「俺がお前を通報しやすくなるな」

「何で僕こんなに信用ないんですか？……まあいいや。何か勘違いしてるみたいなんで僕の潔白のために言いますけど、ここに誘ったのは僕じゃなくてエフくんですからね？」

「 ……… ……… ……… は？」

「あ、ここのホテルいいよっておすすめしたのは僕ですけど。社台の寮って昔に比べると防音とかちゃんとしてるんですけど、それでも声が漏れてたら嫌だからって。ね？」

呆然とエフフォーリアに視線を移すと、先程よりも更に顔を赤くしてコントレイルよりも頭一個分は大きな体を縮こませていた。

「最初は頑張って声抑えてるのに、すぐ大きい声出しちゃうとこ、気持ちいいのに弱くて可愛いなーって思うから僕は好きだよ？」

「ぅ………あ、あの、そういう話をここでするのは……」

「そう？じゃあ部屋でいっぱいしようね」

優しく後輩の赤い頬を撫でると、にこにこと人当たりのいい笑顔がぐるんとステイゴールドの方を向いた。

「部屋はどこでもいいのでオプション付けられますかね？大きめの女装の服とか頼めると嬉しいんですけど」

「 ……… お前いい性格してるよなマジで」

「えへへ…ありがとうございます。」

褒めてねえよ。とステイゴールドは最初と同じセリフを舌打ちと共に吐き捨てた。