n回目の部屋

n回目の部屋


「またですか(スルスル)」

「出撃前だぞ…ってお前もう準備いいのか」

「はい先ほどラスプーチン殿から妙薬をいただいたので」

「お前も?作為感じるが仕方ねぇさっさと済ませるぞ」

「ついでに軍議もやっちゃいましょう…んっ」

「お前なぁ…ん…だが時間がないのも事実だ。やるぞ」

「…ふぅ、先ずは出撃人員の確認しましょう」

「レオニダス殿、ヘクトール殿、コンスタンティノス殿が参加」

「防衛サーヴァントですね…となると敵は数ですか」

「防衛戦となると苦しい戦いになりそうだな…舌出せ…んっ」

「んっふっ(ジュル)なので晴信が呼ばれたのもおそらくソレですね」

「…鶴翼か」

「はい…でもそれだけでは足りません」

「攻め手をどうするか、それでお前が選ばれた…つまり」

「攻めながら守り」

「守りながら攻める」

「機を見ての車懸りの陣と鶴翼の陣の同時使用」

「その時に魔力が足りるかだ…なるほどな、だから項羽殿が声掛けてきたのか」

「項羽殿が?」

「ラスプーチン殿から薬を貰い3つ目部屋で待てと…お前は言われなかったのか?」

「いえ?戦がより楽しめる薬と聞きすぐ飲みました」

「怪しめよ」

「下腹部が熱くなってきた所に丁度晴信がいたので致そうかと」

「………(グッ」

「ぁんっ!」

「ふっ、ふっ、合点がいった。速攻の魔力供給準備か、だが項羽殿はその先も読んでいる」

「あっ、あん、その先とは」

「ふっ、ふん、魔力の混合…宝具を入れ替えるぞ」

「なるほど私が鶴翼で晴信が車懸りを…だけど出来ますかね」

「出来るんじゃない、やるんだよ。それに俺はやると言ったら」

「やる男ですね。あっあっあん!貴方に我が不敗の戦陣扱えきれますか?」

「ん!ふん!お前こそ我が武田の軍略しくじるなよ」

「あっイイ!何度戦っていると思っているのですか」

「うっくっ!そうだな…出すぞ景虎!」

「来て!出して晴信!」

「っ!ぐぅぅ…」

「あっ!あぁぁぁ…」


ブリーフィングルーム

「マスター待たせたな」

「二人ともありがと…う?」


藤丸の目の前に現れた二人は一目でわかるほど様子が変わっていた


全身白の軽装を備えた晴信

全身紅の甲冑に身を包んだ景虎


「あははははこれなら返り血が目立ちませんね」

「そんな理由で赤を好むな…だが霊基のせいか白も悪くはない」

「二人ともどうしたの」

「気にするな既に軍略は成った…これより甲斐の虎改め"甲斐の龍"武田晴信」

「越後の龍改め"越後の虎"長尾景虎」

「「共に参陣いたします」」

Report Page