黄金舟㕣×ス〒ゴ
≫46の「受付の仕事を〜〜」の下にレスいただいたので
せっかくなので書いてみる精神
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「な〜ん〜で〜か〜な〜」
「おいうるせぇぞ」
「俺フられたんだけど!?いざヤるぞって時に!!」
「うるっせぇ!あと邪魔、ここ狭ぇんだぞ。出ていくか仕事代われ」
さびれたホテルの質素な受付の内側で、壊れた汽船はぶーぶー音を鳴らしている。正直うるさいし邪魔だしどっかいってほしい。親の権限で出禁にしていいだろうか。
「ヤりたかった〜…」
「もう一人でヌいてこいや。部屋なら余ってんぞ?」
「やだ。てかさぁ、もう親父でよくね?」
「ハァ?お前なに言って」
そういうや否や、俊敏な動きで俺の背後に回った。そしていつの間にか両腕が後ろに回されて固定されてしまった。
やばい。この流れは非常にまずい。
「おいコラ馬鹿息子、離せ。落ち着け」
「いや意外とイイかもよ?ほらさぁ」
腰をするりと撫でられる。そのまま緩やかな運びで鼠蹊部をなぞられて、手が下に伸びようとしてくる。
「…ッ…おい、待てって、ここは」
「いいじゃんどうせ誰も来ないって」
服越しに触られて、思わず身体がはねる。いつの間にか熱を帯びたのは、こいつの手なのか俺なのか。
ああこのまま流されてしまうのか、それもありなのか、なんて。
「この部屋にしようよ」「いいね」
声がした。まさかの来客だ。
普段は喜ぶようなことでも、今はマズイ。
「おいシップ。聞こえただろ、客だ。ひとまず離れろ」
「え〜?バレないと思うけど〜?」
ちょうどカウンターの陰になるようにしゃがみこんだだけで、こいつは手を止める気がない。あまつさえ、しゃがんだことをいいことにより下半身に触れてきやがった。
「っクソ息子…ッ……!」
「ほら、ちゃんとお仕事しなよ。バレたくなきゃ声我慢しな?」
にやけヅラが目に浮かぶ。本当にムカつく。
とりあえず客には絶対バレてはダメだ。
深呼吸をして、平静を装って仕事をしないと。
そして、客が行ったのを確認してからこいつを蹴り飛ばす。
だから、はやく。
はやく、立ち去れ。
はやく、俺は。
気持ちよくなりたいんだ。