騎士ちゃんが双子に調教される話

騎士ちゃんが双子に調教される話

ベリーメロン


 何が起こったと、騎士は混乱していた。

 気が付けば拘束されており、両足を開いたまま固定されてしまっている。両腕も鋼鉄の手錠で後ろ手に固められてしまっていた。

 さらには息も微妙にしづらく、声も上手く出せない。


 いつものようにこの城の呪いを解くため大迷宮に訪れて、殺到する家具悪魔達を斬り倒し、真の宝を求めてここの城主であるラビュリンスを簀巻きにする。

 そこまで終えれば後は帰るだけのはずだったのだ。


「んんっ……ぐぅっっ!」

「あらら、騎士様ったらすっごい怒ってる?」

「いきなり薬で眠らせて、縛ってるんだから当然だよ」


 お茶でも飲まない?

 すっかり油断していたとはいえ、ホイホイとそんな誘いに乗ってしまったのが不味かった。

 騎士にとってこの迷宮城は何度も訪れている場所だった。しかし何度クリアしようとも、真の宝は依然として見つからずに今なお定期的に訪れている。

 何度も何度もクリアしているから……だからこそ、ついつい油断してしまっていたのだろう。

 彼女達に飲まされたお茶には睡眠薬が入っていたらしい。


「悪魔用の睡眠薬だったのに、こんなに早く起きちゃうなんて!」

「でも流石に動けなさそう」

「むぐぅっっ!!」


 激怒している彼女に対し、その二人は悠長に会話を続けている。

 この城を守るという白磁の乙女(アリアドネ)の末妹である双子の少女、アリアーヌとアリアンナ。

 細長い尻尾と頭から伸びる巻き角は悪魔の象徴だが、その可愛らしい顔つきからは両者ともに害など感じられない。

 よく似た顔立ちであるが、アリアーヌは活発でアリアンナは少々大人しい。

 そんな毒気の薄い二人によって騎士は騙されてしまった。


「むぐぅぅぅっっっ!」


 これをはずせ!と怒号を上げたいがくぐもった声しか出ない。何を噛まされているのか彼女にはよくわからないが、穴だらけのボールのようなものを噛まされていた。

 ボールギャグと呼ばれる代物を彼女はまだ知らないようだ。


「噛み砕いたりは……できないよね?」

「流石にそこまで人間はやめてないのでは?」


 わざわざ薬で眠らせてから両手両足を固め、さらに口まで封じる。あの薬には腕力を抑制する働きもあったらしく、力ずくで外すこともできなそうだ。

 人間離れした馬鹿力と俊敏さをもつ彼女といえど、これでは反抗のしようがない。

 そのうえ、服さえも剥がされてしまっている。


「騎士様の肌キレイだよねー!」

「でも姫様に比べると流石に小さい」


 惜し気もなく曝される騎士の柔肌。

 女を捨てて騎士として生きてきた彼女だが、それでもこうも大っぴらにされては羞恥の方が勝ってしまう。

 それにあのバカみたいに体型の整ったラビュリンスと比べられるなんて、なんという公開処刑だろうか。

 幸いなのはここに双子の召使い以外はいないことだろう。


「アリア達ね!とっても良いこと思い付いたんだ♪」


 アリアーヌはあっけらかんに明るく言いながら騎士の肌に触れていく。

 何故かただ肌をなぞられただけなのに、ゾクリとした感覚が背筋を抜けていった。


「騎士様を姫様にプレゼントしようかと」


 何を言ってるのか意味がわからない。

 アリアンナは騎士のそんな視線も気にしないでアリアーヌと同じようにその身体を触り始める。

 内股を撫でられて、思わず強く閉じてしまう。


「今からアリア達で騎士様を調教しちゃおっかなって♪」

「そして騎士様が大好きな姫様にプレゼントにします」


 そこで騎士もなんとなく二人が何をしようとしているのかを悟ってしまった。

 同時に撫でるだけだった二人の手が、彼女のデリケートな部分に堂々と触れていく。


「んんぅっっ!?」

「おっぱいはちゃんと柔らかいね、騎士様がちゃんと女の子で良かったー♪」


 アリアーヌの細い指が騎士の程よいサイズの乳房を揉みしだいていく。ただ揉まれているだけなのに、強く反応してしまえばアリアーヌはニンマリと笑っていた。


「お尻も引き締まってて良い形……やっぱり騎士だから鍛えてますね」

「むぅぅっっ!!ふぅぅっっっ!!!」


 今度はアリアンナが騎士の尻を撫でていく。

 尻肉を揉みほぐしたり、割り開いてみたり。気持ち悪い触り方をされているというのに、何故か嫌悪感が湧かずに余計に混乱してしまう。


「アリア達はいつも二人で楽しんでるから、気持ちの良い触り方がわかるんだ♪」

「アリア達が気持ちよくなる触り方は、騎士様も気持ち良いはずです」


 なんてことを話すんだこの二人は。女騎士はそう考えるが、それどころではないくらい甘い感覚が身を焦がしそうになっている。

 まだ本当に気持ちいい場所は触られていない。なのにすでに腹の底からグツグツと沸き上がるような熱が身体を包み始めている。


「もう乳首硬くしてるね、かわいー!」

「んんぅぅっっ!?」


 爪をほんのりと立てて、アリアーヌが乳首をコリコリと掻いていく。

 ただそれだけなのに騎士の身体は震えてしまう。乙女のような反応は、悪魔を喜ばせるだけだとしても止められない。


「んっ……んぅっ♡」


 アリアーヌの指が騎士の乳輪をゆっくりとなぞっていく。

 胸から来るむず痒い快感に耐えられずに、彼女はいやらしく腰をくねらせていた。


「騎士様のアソコもヒクついて、濡れてるよ?胸だけで感じちゃった?」


 アリアーヌが耳元で囁いた言葉に、カァッと頬が染まる。

 そんな初々しい反応に小悪魔達はより楽しげになるだけだ。

 イタズラ好きらしいアリアーヌはしつこく騎士の乳房を苛めていく。


「ではアリアはこちらを」

「ん、んんっっっ♡」


 そこまで黙っていたアリアンナが騎士の下半身をまさぐっていく。

 アリアーヌの言った通り濡れ始めた秘部は、彼女の細い指の侵入を容易く許してしまう。

 ゆっくりと緩急を付けるように、アリアンナの指が騎士のナカで蠢いていく。


「ここも弱いんですね、騎士様」

「むぐぅぅっっっっ♡」


 膣内のGスポットを擦られ、騎士は目を見開いた。

 今までに味わったことのない、強烈な快楽。それが一気に押し寄せてきて、脳が処理しきれなかったのだ。

 アリアーヌも乳房の責めを続けており、自分が女であることを嫌でも理解させられる。

 ボールギャグから溢れた唾液が顎を濡らすが、その不快感すら抱く暇がない。


「騎士様、かわいい♪」

「早く姫様にもお見せしたいです」


 双子ならではの息のあったコンビネーション。二人の手管に騎士は翻弄され、ついに限界に達してしまった。


「ふぐぅぅぅっっっっっ♡」


 大きく痙攣する騎士の身体。甘酸っぱい匂いが部屋に広がり、秘部からは愛液がじわじわと滲んでいく。

 こうやって誰かに絶頂させられるなんて、思ってもみなかっただろう。

 顔を真っ赤にして震えつつ脱力しきってしまうが、余韻に浸っている暇を彼女たちは与えてくれなかった。


「んぅっ!?」

「ちゅっ……んんっ♡」


 アリアーヌが唐突に乳房にしゃぶりついてきたのだ。

 生暖かく湿った舌が限界まで弄られた乳首に触れていけば、絶頂したばかりの敏感な身体はまた反応してしまう。

 追い打ちはそれだけに止まらない。


「すごい匂い……んっ……ちゅぷ……♡」

「むぅぅっっ♡」


 アリアンナの唇がヒクヒクと揺れる騎士の秘部に触れた。

 そのままチロチロと舐められれば、先程よりも強い刺激が襲いかかってくる。


「騎士様、気持ち良いですか?」

「んぶぅっ、むぅぅっ♡」


 囁かれ必死に頭を振るが、身体は正直に感じていた。

 強い快楽に目尻に涙が溜まり、否定の声も弱々しくなってしまう。

 普段の勇ましさとは正反対の反応に、双子の小悪魔はさらに楽しくなってきたらしい。より集中して乳房と秘部を口で苛め抜いていく。


「ふぅっっ♡んぐぅぅっっ♡」


 アリアーヌに吸われながら乳首を甘噛みされ、アリアンナには秘部をクンニされていく。

 性行為の経験が少ない彼女にとって、同時に来る快感は思考回路を焼ききってしまいそうだった。

 だめ、もうゆるして……瞳を潤ませながら心の中で童女のように懇願するも、すっかりテンションの上がった二人は止まる気配がない。

 そうやって暗闇に吸い込まれるように再びの絶頂を迎える騎士を、アリアーヌとアリアーヌはさらに責め立てていくのだ。






「そろそろ仕事に戻らないと……じゃあね、騎士様」

「続きはまた後で」

「んんっ……んぅ……♡」


 まって、いかないで。霞む視界の中で騎士は情けなくもそう叫んでしまう。

 当然ボールギャグのせいで言葉になることはなく、二人はそのまま立ち去っていってしまった。


「むぅっ……んんぅっ♡」


 ブルブルと断続的に震える小さなオモチャ。それが付けられたのは弄られ過ぎて赤くなった乳首と、自己主張の激しい肉豆。

 疲れきった身体は今にも気絶してしまいそうなのに、敏感な部分を絶妙に刺激するそれらのせいで気絶もできない。


「んぅぅっ♡んんっ……♡」


 何より辛いのは、このオモチャよりあの二人弄ばれている時の方が気持ちいいことだった。

 そのせいで微妙にイキきれず、悶々としたものが溜まっていってしまうのだ。


「ん、んんっ……♡はぐっ……♡」


 そうして、むせ返るほど甘酸っぱいメスの匂いに包まれた部屋の中で、騎士は狂おしいほどの快楽に堕とされていったという。

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