駄文

「シュライグ〜。ギューして」

「よしよし。どうしたんだ」ｷﾞｭｰ

「よっきゅーふまーん」

「そうかそうか」ﾖｼﾖｼ

「シュライグ…」

「なんだ？」

「しない？」

「しない」

「フェリジットはもう少し自分の身体を労ってくれ」

「シュライグだってしたくないの？」

「したい。したいがそれ以上に怖い」

「口でしたげよっか？」

「いや、いい」

「どーして」

「俺だけ気持ちよくなってもな」

「私は気持ちよくなってくれてるシュライグ見たいんですけど」

「…やっぱりする気にはならない」

「妊婦にそんなことさせたくないからな」

「異種同士だと子どもが出来にくいって聞いたんだけどね」

「一度にふたりも授かるなんてな」

「お腹撫でても？」

「撫でて撫でて」

「…まだあまりよくわからないな、見た目も変わらないし」

「心拍確認したばっかだしねえ。この中でピコピコピコピコ一生懸命心臓動かしてんだよ」

「先生に聞いたんだけどね、安定期入ったら、ソフトにならしていいって」

「まだ全然先じゃないか…それに俺がソフトにできると思うか？」

「できるでしょ〜。すっごく優しくゆっくりな時もあったじゃん」

「久しぶりになるからな。抑えられるかどうか」

「ま、乗り気じゃないならしょうがないか」

「お酒も我慢だしな〜」

「何かしたいことはあるか？」

「うーん…ぎゅっとして」

「ああ」ｷﾞｭ

「へへー、シュライグの腕、好き」

「そうか」ｻｽｻｽ

「幸せだなあ…」

「ふたりっきりの時間もあっという間に終わっちゃうんだろうなあ…」

「そうだな。でも、家族が増えて嬉しいよ」

「つわり、辛くないか？」

「………ちょっと気持ち悪い」

「…ありがとうな、フェリジット」

　ｻｽｻｽｻｽｻｽ