それは救いとなるか
曇らせネタ&死ネタ
完全にスレ主の趣味
頭の中の悪魔が勝った結果のSSで御座候
短い
───キャプテン……
ごめんね
キャプテンはきっとみんなのこと助けたかったよね
それでもおれたちはおれたちの命よりキャプテンの命の方が大事なんだ
キャプテンがいる限りハートの海賊団は不滅だから
ペンギンたちもきっとおれと同じ立場ならそう言うと思う
……ごめんねキャプテン
"また"置いて逝っちゃうや
実は無理矢理スーロン化しちゃったせいで体にガタが来ちゃったみたい
……ああ。そうだ
おれが死ぬ前にキャプテンに渡すものがあったんだった……
全く、ペンギンも酷いことするんだから
最期におれにポーネグリフの写しなんて渡すんだから
本来それはキャプテンが持ってたもののはずなのにペンギンが持ってるってことはこうなることを分かってたのかな……
まぁどうでもいいかそんなこと……
最期の力を振り絞ってキャプテンとポーネグリフの写しを島に投げ入れる
___ごめん。ごめんねキャプテン
1人にしちゃって
どうかおれたちの分も生きて
「……キャプテン、愛してるよ」
聞こえているかは分からない
それでも己の"心臓"に最大の愛"呪い"を
ローは目が覚めたらどこか分からない島に打ち上げられていた
身体中ボロボロで全身が痛い
海水が傷口にしみズキズキと痛む
「……ここは」
確か自分はベポに黒ひげの元から逃がされたはず……
ならばベポは今どこに……?
「!そうだアイツらのビブルカード……」
ローはゴソゴソとクルーたちのビブルカードを探した
ローが今持っているクルーのビブルカードはペンギン、シャチ、ベポの3つ
その他はポーラータング号に保管していたため恐らく海底に沈んでいるだろう
「……あった。良かった……無くなってなかったか……」
「……!?」
「おい……なんで、なぁ……っ!嘘だろっ!?」
ローは目を見開いて顔を青ざめさせた
全身に尋常じゃないほどの汗を垂れ流し呼吸が浅くなっていく
ローが目にしたものとは
"今にも燃え尽きそうなペンギンたちのビブルカード"
ビブルカードが燃えてなくなりそうになるということは即ち、ビブルカードの対象者の死
「待ってくれ……っ!頼むから……もうおれから大事な人を奪わないでくれよ……っ!」
「お願いだから……っ」
たがそんな願いを無情にも世界は容赦なく牙を剥く
ペンギンたちのビブルカードはローの目の前で燃え尽きた
「ぁぁ……ああ……っ!あぁぁあああぁああぁぁぁああ!!!!!!」
ローは蹲り泣き叫んだ
仲間を失い、ポーラータング号も亡くした
船長のくせにクルー1人の命も守ることが出来なかった
「なにが、キャプテンだ……っ!仲間一人救えないで……っ!!!」
だがそんな時ローの耳に波の音がした
その音の発生源を見ると浜辺に打ち上げられた紙があった
まるで吸い寄せられるようにローはその紙に近寄った
そうして震える手でその紙を拾い上げ丸まっていた紙を広げた
「っ!これ……!」
そう
この紙はポーネグリフの写しだった
なぜそんなものがここにあるのか
分からないほどローは馬鹿では無い
「馬鹿野郎……っ!お前たちがいなきゃ、こんな紙切れ……なんの価値もねェのに……っ!!!」
ローはクルーたちが命をかけて守り通したその紙を大事そうに抱きしめその場に崩れ落ちた
実はこれ以外にももう1つ闇のSSが頭に浮かんでたりする