頭ぽんNG?

頭ぽんNG?

モテパニ作者

それはある日の昼のこと。

ダークドリーム「ふふーん、どうよこのメニューもしっかりマスターしたわ」

拓海「おー、頑張ったな」

ダークドリーム「むふー」

今日は昼ご飯をダークドリームが一人で作り拓海とみなみに振る舞った。

拓海はそんなダークドリームを褒める意味も込めて頭を撫でた。

みなみ「…」

そんな様子をみなみは黙って見ている。

拓海「どうかしたかみなみ」

みなみ「あ、いえ、やっぱり二人は仲がいいなと思って」

拓海「そりゃまあ悪くは無いけど。けど改めてどうした?」

みなみ「だってそうやって頭を触るのを許してるし、なにも気にする事なく撫でているし」

ダークドリーム「え?褒められる時って撫でられるものじゃないの?私そう習ったんだけど」

みなみ「間違ってないけど、どちらかというと子供の場合の話かしら?」

ダークドリーム「拓海!あんた騙してたの!?」

拓海「わ、悪い。そんなつまりはなかったんだけど、嫌だったなら改めるよ…」

ダークドリーム「………まあ褒められるのは嫌じゃないから構わないけど」

みなみ「ふふふ、やっぱり仲がいい」

そんなやりとりをしながら昼を過ごした。

この時この会話は特にこの三人に影響はなかったのだが…

拓海「(女の子の髪触るのってやっぱりマズいのか…?)」

拓海は内心気にしていた。

〜〜〜

ゆい「デリシャスマイル〜」

それから数日、拓海はお約束のゆいと二人の時間を過ごしていた。

この日用意したのはオーソドックスにおむすびだ。

拓海「……」

拓海はそんな中少しそわそわしていた。

普段から頻繁に触るわけでは無いが、触ってはいけないと言われると少し意識してしまう。

ゆい「拓海どうかした?もしかしてまた髪触りたいの?」

拓海「え!?あ、いや…」

そんな風にしているとゆいから図星をつかれてしまう。

以前似たような事があったためだ。

ゆい「いいよ。ほら」

ゆいはそういって頭を差し出してくる。

拓海「えっと…ゆいは嫌じゃないのか?」

ゆい「え?」

拓海「いや…やっぱり男に髪触られるのって女子は嫌じゃないかなーって」

ゆい「うーん、確かに嫌かな」

拓海「…ッ!?」

返ってきた言葉はストレートだった。

やはり無理をさせて…

ゆい「でも拓海なら嫌じゃないよ」

拓海「!?…いいのか?」

ゆい「だからいーってば、ほーら」

そう言ってゆいは再び頭を差し出してくる。

拓海は緊張しながらもゆいの頭を触る。

以前ほどの衝撃は無い。

しかし以前より深い幸福感が二人の間にあった…

〜〜〜

ましろ(まし拓)「拓!最近女の子の髪に興味あるんだよね!?」

拓海「(またこのパターンか)」

後日ましろ(まし拓)が襲来してくる。

拓海「誰から聞いた?(今回はゆいに口止めしといたぞ?)」

ましろ(まし拓)「ダークドリームちゃんから」

拓海「(あいつか…)」

前回の反省を活かしてゆいとの出来事は二人の秘密としたが、ダークドリームから仲のいいましろ(まし拓)に話がいったようだ。

ましろ(まし拓)「髪に興味あるならわたしの触って!」

拓海「いや別にいいよ…」

ましろ(まし拓)「そんな事言わないでよ!わたしなんか最近拓と全然会えて無いんだから!」

拓海「(そういやこの虹ヶ丘とは最近全然会ってなかったな)」

自分のSSでこの二人が対面したのはダークドリーム誕生日SS以降一回しか無かった。

拓海「まあまあ、元気出せよ」

そう言って拓海はましろの頭を撫でた。

ましろ(まし拓)「ふにゃ〜〜〜ん!」

そうすると信じられないくらいふやけたましろであった。

ましろ(まし拓)「拓〜、もっともっと〜♪」

拓海「はいはい」

こうしてましろが気が済むまで拓海は頭を撫で続けた。


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