『頬に添えて』
ルフィとウタはサニー号でグッスリと寝ていた。ルフィはいつもなら寝たい時に寝るタイプで人に合わせないがウタが遊びに来た今日は珍しく合わせて寝始めて、おまけに一緒に寝ていた。フランキーとウソップが軽く作った二人用のハンモックでルフィとウタは抱き合うようにしてゆらゆらと揺れるハンモックの上で寝ていた。
因みにサンジとブルックはそれを見て嫉妬の炎と嫉妬の冷気が漏れていた。
「ん・・・ルフィ・・・?」
夜分遅くにウタは目を少し覚ました。ルフィは隣で目を閉じていた。また自分も欠伸をして全然眠りたりないのでそのまま横になってルフィの顔を見ていた。
「昔とは違うんだなぁ・・・」
ウタはそんな風に呟きながらルフィの頬をツンツンと触った。ゴム人間であるルフィの頬はポヨンポヨンと跳ねた。ウタはその不思議な感触が新鮮だった。ウタはその後は夢心地になりながらも少しの間つついた。
「何これおもしろ~い・・・ふぁ〜・・・でも眠いや・・・続きは明日にしよ〜」
ウタは欠伸をしてそのまま寝始めた。
「ウタのやつ、つつくなよ」
ルフィは目を開けてそう呟いた。ウタにつつかれて目が覚めてしまったのだ。ルフィはウタに良いようにされた仕返しにウタの頬をツンツンとつつくとウタは自分とは違ってモチモチとした感触だった。
「・・・柔けぇ・・・」
ルフィはそんな感想を抱いてもっとやりたくなった。
「んん〜」
だが身じろいをしたウタに少し体がビクッとなるとルフィはウタが起きない内に止めて再び寝始めた。
〇〇〇
翌日、ルフィとウタは甲板に座って対面してお互いの頬を触っていた。
「何やってんだありゃ?」
「何でもお互いの頬を触りたかったらしいわよ」
ルフィとウタの行動に首を傾げたウソップが呟くと近くで本を読みながらもルフィとウタの行動を一部始終見ていたロビンがそう答えた。
「・・・ルフィの頬って熱いね」
「・・・ウタも結構熱いぞ」
ルフィとウタは近くで対面しているのもあって顔を赤くしていた。お陰でその熱が触ってる掌を通して相手に伝わり、ルフィもウタもより顔を赤くした。
だが2人は頬を触るのを止めなかった。