【領主の次男坊ラウダ×専属侍女ペトラ】(ヤンデレ√)

【領主の次男坊ラウダ×専属侍女ペトラ】(ヤンデレ√)


※AIのべりすとで生成しました
※センシティブ表現あり+ヤンデレ√なのでペトラが可哀想です


これは辺境伯であるヴィム・ジェタークの次男ラウダ・ニールと彼専属の侍女ペトラ・イッタが恋仲になって数年後の物語である。ラウダの兄グエル・ジェタークの助けもありこの二人は屋敷中の誰もが認める仲となったが、やはり領主の息子と使用人との交際は辺境伯としてのプライドを持つヴィムの許しが出ないであろうということでラウダはペトラとの交際を秘密にしたまま日々を過ごしていた。


「ラウダさん、朝ですよ」

ペトラが起こしにきた。恋仲になったとはいえ父には秘密にしておかなければならない上に彼女はこの屋敷に仕える使用人の一人だ。そのため、ラウダとペトラはいくつかのルールを作った。

一つ、普段通りに主人と侍女の関係は続けるが二人きりになった時は恋人としてラウダと接すること

一つ、午後のお茶の時間は必ずペトラも参加すること

一つ、どんなに短い文章でも良いから毎日お互いに手紙を渡すこと

一つ、体の接触はキスまでにすること

以上のうちラウダにとって一番最後のルールだけが納得いかなかったがペトラの強い要望もあり受け入れざるおえなかった。また、交際するにあたってラウダはペトラに部屋の合鍵を持たせたが全く使う気配がないのでこうして時たま寝坊したふりをしているのである。そうしてまだ寝ている(ふりをしている)ラウダを起こそうと手を伸ばしたペトラの手をラウダは掴んだ。

「ペトラ、おはよう」

ラウダは体を起こして彼女にキスをした。彼女は少し恥ずかしそうに微笑むと

「おはようございます、ラウダさん」

と返した。そしてラウダがもう一度ペトラにキスをしようとした瞬間、ノックの音が聞こえた。

「失礼します。ラウダ様、そろそろご朝食のお時間です」

使用人の一人がドアをノックした。おおかたなかなか食堂にやってこないラウダを呼びにいけと父さんに命じられたのだろう。「分かった、もうすぐ行くよ」と返事をしラウダは支度をすることとなった。


「遅いぞラウダ。もう18にもなるというのにここ最近寝坊が多くて弛んでるんじゃないか」食堂に着くなり父であるヴィムがラウダを嗜めた。

「すみません、父さん」

「まあまあ、いいじゃないですか父さん」と兄であるグエルがなだめる。ヴィムはため息をつきながら「まあ、いい。今日はお前には大事な話がたくさんあるからな」と言った。

(きた……)ラウダは嫌な予感を感じていた。……間違いなく結婚に関する話だろう……以前からもそういう話はたまにあったが18になってからは辟易するほど結婚に関する話が増えた。それもそのはず妾腹の子であり後継者ではないラウダであってもジェタークの血は入っている。ジェターク家との深いつながりを求めてグエルはもちろんのことラウダにも多くの令嬢が結婚を申し込んでいた。


朝食の後ラウダはヴィムに連れられ応接間に来ていた。そして、席に着くなり開口一番「父さん、僕に結婚の話はまだ早いのではないですか」といった。それに対しヴィムは少し顔をしかめる

「そんなことはない。ラウダ、お前は今年で18だ」

「それに父さん、兄さんにはまだ結婚を考えなくてもいいといっていたじゃないですか」

「グエルは来年から騎士団に入団する。だからこそお前には早く婚約者を決めて結婚してもらわなければいけないのだ」とヴィムは言い放つ。

「……父さん」

「……なんだ?」

「僕への縁談は全て断ってください。僕には…」(ペトラがいるんだ…)そう言いかけてラウダは止まった。屋敷の中ではほぼ公認の仲とはいえ屋敷の主人であるヴィムの一存で今の関係はどうにでもなってしまうのだ、今感情に身を任せてペトラとの関係を伝えても良い結果には絶対ならないだろう。

急に押し黙ったラウダを見てヴィムは「……なんだお前、心に決めた女でもいるのか?」と尋ねた。

……ここで「はい」と答えるのは簡単だ、だがもし僕らの関係が見抜かれてしまった時、ペトラに危害が及ぶかもしれない。ラウダは何も答えられず硬直しているとヴィムは続けた。

「なんだお前、図星か?」

ラウダは少し迷った後ゆっくりと首を縦に振った。そして心の中でこう思った(僕は父さんの言いなりにはなりたくないんだ……自分の人生を、いやペトラとの人生を自分で掴みたいんだ)と。

「そうか、ラウダ。お前の気持ちはよく分かった」ヴィムはこういいながら席を立った。

(!まずい……父さんはきっと僕が想っているのは貴族の娘の誰かだと思い込んでいる。それが誰だか探し出すつもりだ)そう思ったラウダはヴィムを呼び止め「父さん、僕は……」と言いかけるが途中で言い淀んでしまう。ここで自分がペトラが好きだと伝えたところでどうなるのか、自分には父を説得できるほどの理由も力もない。そんな自分にできることは何もないのではないかと思った。

しばらく沈黙が続いた後ヴィムが話し始めた。

「……そんなことだったのかラウダ、お前が想っているのはどうせお高くとまっている貴族の娘で大方相手がなかなか振り向いてくれないとかだろう?」

ヴィムは笑いながら続けた「良いだろう、お前が19になるまで待ってやる。それまでにその娘を口説き落とせなかったら今度こそ俺が決めた相手との縁談を進めることだ。分かったか?」

「はい、父さん」部屋を出たラウダは内心ホッとした。一年後に先送りされただけとはいえ、今すぐ結婚をしろとは言われなくなったからだ。しかしそれと同時にこの一年の中で必ず父であるヴィムにペトラとの仲を認めさせなければいけなくなったことに頭を抱えた。


午後のお茶の時間になってもこの問題がラウダの頭の中で堂々巡りするばかりだった。「今日は気分が優れませんか?ラウダさん」と彼女は紅茶を飲みながら言った。「ペトラ、話があるんだ……」

そう言ってラウダはゆっくりと今朝あったことを話した。すると彼女は目を見開きながら「……そんな、私のせいで……すみません」と申し訳なさそうに謝った。

それを聞いたラウダは慌てて答えた「違うんだ、これは僕がいまだに父さんを納得させられるような力を持っていないからであって、君のせいじゃない」

ラウダはこんな返答しかできない自分が情けなくて仕方がなかった。


***

一方、ヴィムはラウダの思い人が誰であるか考えを巡らせていた。社交の場にいっても女を一切寄せ付けなかったラウダが想う人物なのだからすぐ分かるだろうと思ったがいくら考えても候補が出てこない。

さらに、ラウダがその娘の名を頑なに教えてこないため、ヴィムは息子に対して怒りを燃やしていた。

「ふん、俺の息子がここまで頑固だったとはな」

一人呟いたヴィムだったがふと一つの可能性に考えが至った。

(これはもしや……ラウダは身分違いの女性に恋をしているのではないか?)

確かに女嫌いな傾向がある息子がいきなり見ず知らずの貴族の令嬢に恋をするなんて考えづらい。そして父親である自分には言いづらい相手であるとすれば一番可能性が高いのは平民の女性ではないか。

「となると、まずはその女が誰か突き止めねばなるまい」


数日後、ヴィムはラウダを呼び出した。

「ラウダ、お前最近何を隠している?」

ヴィムは鋭い眼差しで質問した。ラウダは父がなぜ自分を呼び出したのか全て分かったうえで答えた。

「何も隠してなどいませんよ父さん」

それを聞いたヴィムはため息をつきながら続けた。

「いいだろう、なら質問を変えよう。お前が想っているのは誰だ?身分の低い女かそれとも他の貴族の令嬢か」

(ここは正直に答えるべきか……)そうラウダが考えあぐねていると「まさか、ペトラか?」そうヴィムはいった。

思わず顔を上げたラウダの様子を見てヴィムは再び深いため息をつきながらこういった。

「やはりか、最近のお前がたるんでいたのもペトラに関係があるのか」

「それは……」

ラウダは何も言えなかった。まさかペトラとの関係がばれてしまうとは……

ヴィムはさらに続けた「どこかの貴族の娘ならともかくペトラとはな。悪いがペトラをお前専属の侍従から外す。彼女をすぐに屋敷から叩き出さないのはせめてもの情けと思え」

そう言い残してヴィムは部屋を出て行った。一人部屋に残されたラウダは絶望のあまりただただ立ち尽くしていた。


ラウダの侍従の役を解かれたことがペトラに知らされたのはその夜のことだった。執事長が悲しそうに「旦那様の命令です」と言われてから先の記憶が朧げだった。明日は休んで良いと言われた事だけは覚えているがそれ以外の記憶はなく、気づけばペトラはベットでブランケットに包まっていた。

その夜も次の日も休める訳はなく寝不足気味なままだった。そうして仕事をしていると応接間に呼ばれた。一瞬ラウダに会えるかもと淡い期待を抱いたが部屋にいたのはヴィムだった。


ヴィムはソファに座ると「ラウダの縁談を決めた」といった。

思わずペトラはその場で崩れ落ちそうになったがなんとか踏みとどまった。そして震える声で「……それはとてもおめでたいことです」と言った。

「お前の働きは私も評価している。紹介状を書いてやるからお前は来月から私の親戚の屋敷に移ってもらう、もうラウダのことは忘れろ」

「…わかりました」

失礼しますと言い席を立つとヴィムは思い出したかのように聞いてきた「ペトラ、一つ質問があるがラウダとはどこまでの関係だったんだ?」

ペトラは少しの間逡巡したが「……このようなこともあると思い清い関係でした」そう言った。

「そうか、ありがとう」

ヴィムは微笑みながらそう言った。その表情を見るとペトラはとてもいたたまれない気持ちになった。

ラウダは執事長から、自身の縁談が決まったこととペトラが来月屋敷を出ることを告げられた。その日ラウダは一日中自分の部屋に篭り一人涙を流した。


それからラウダとペトラは顔を合わせないままペトラが屋敷を出る日がきた。まだ誰も起きない時間、朝靄が視界を覆う中ペトラは同僚の誰かが用意してくれたであろうサンドウィッチを食べながら迎えの馬車を待っていた。屋敷は静まり返っていて、まるで自分の存在だけが切り取られた空間のように感じられた。

もうすぐ馬車が到着するだろうかと考えていると、唐突に眠気に襲われた。朝が早かったからかと思ったが、その耐えようがない眠気は不自然なものであった。しかしすでに頭が回らないペトラはそんな事に思い至るわけなく徐々にその瞼を閉じた。その時閉じゆく視界の端に誰かの人影があったような気がした。


ペトラが迎えの時間におらず屋敷からも姿を消したという知らせがラウダの耳に届いたのは、その日の朝だった。誰もが屋敷中、周辺の森や街を探したが彼女を見たという情報すら出てこなかった。


***

「?暖かい…」

(外で寝てしまったのでは?)と疑問に思いながらペトラがまだ若干だるい身体を起こすとそこは小綺麗な部屋だった。家具や調度品を見て感心すると同時に違和感も抱いた。(あれ、この部屋窓がない…?)そう思い壁をみていると背後でドアが開く音がした。振り向くと、そこにはラウダの姿があった。

「目が覚めたんだね」ペトラが呆気に取られている間にラウダはゆっくり近づきペトラを抱きしめた。

「……ラウダさん、ここはいったい?……それにどうして」

ラウダは抱きしめていた腕をゆっくり緩めて口を開いた「ペトラ、愛してる。もう一生離さない」と言うや否や再びペトラを抱き寄せた。ペトラはラウダと再び触れ合えた事を嬉しく思うのと同時に彼の様子がどこか不気味に思えて仕方なかった。そこでふと彼女は自分の服が変わっていることに気づいた。それはこの屋敷で働いていた頃のメイド服だった。

「あの……ラウダさん、この服は……」と質問をしようとしたがラウダはそのままペトラをベッドに押し倒した。

「ちょ、ちょっと待ってください!いきなりこんな……!」と焦るペトラだったがラウダは彼女の言葉を聞き入れている様子は無い。そのままキスをしてきた。最初は控えめに何度も軽く唇を合わせるものだったが次第にペトラの口の中に舌が入り込みそしてお互いの舌を絡めていった。

「んっ、ふっ……んむっ、ちゅっ」

そのままラウダはペトラの胸へと手を伸ばし揉んでいく。(そんな、これ以上は……)と頭の中で抗議しながらペトラはラウダを押し退けようと試みたが彼の鍛えられた身体を動かすことは叶わなかった。その間も胸への刺激は続いていた。やがてラウダは胸のボタンを外し彼女の胸が外気に晒された。自分とは対照的に白い肌を持つ彼女の顔は上気しほのかにピンクがかっていた。そして酸素を取り込もうと大きく上下する彼女の胸はラウダにとって蠱惑的なものに見えた。そう彼女を眺めていると「ど…うし…て、ラウダ、さん」と潤んだ目をした彼女が聞いてきた。

「どうしてって……それはペトラが僕から離れられないようにするためだよ」とラウダは言い放ち、彼女の胸へと手を伸ばした。最初は優しく触れ、次第に強くしていった。彼女は時折声を漏らしていたがその目は何かを訴えるようだった。ラウダはその訴えに気づかないふりをして愛撫を続けた。そして胸への愛撫から徐々に下へと手を伸ばし始めたところで初めて彼女が口を開いた。

「い、嫌です……」

それは紛れもなく彼女から発せられた拒絶の言葉だった。その瞬間ラウダの手は一瞬止まった。そしてそれを見逃さなかったペトラは彼の下から逃れ何とか部屋を出ようとドアを目指した。しかし、ラウダがそれを許すはずもなかった。

彼は彼女の腕を強く掴みベッドへと引き戻した。ペトラは必死に抵抗したが今のラウダの力は彼女に振り解けるものではなかった。「離して……!」と暴れる彼女だったがその甲斐も虚しく再びベッドに押し倒されてしまった。そして耳元で彼は囁いた「逃さないよ」彼の目は笑っていなかった。ペトラは悟った、自分は逃げられないと……そこから先のことは覚えてない、ただ目覚めた時に感じた腰辺りに感じる痛みと全身につけられた痣を見て彼に犯されたんだと確信した。


***

彼女が起きた時、隣に彼の姿はなく冷めた食事と綺麗に畳まれた服が置いてあり、その上にメモ書きがあった。

『愛するペトラへ、よく眠っているようだから起こさずに出かけるよ。夜には帰ってくるからいい子で待っているんだよ』

と書かれており、それを読んで彼女は深い絶望と哀しみを覚えた。

その後、一人部屋の出方を模索するも糸口を見つけることさえできずベットから一番遠くの部屋の隅で丸まりながらただラウダが帰ってくるのを待つしかなかった。

(どうしてこんなことになったんだろう、なんでラウダさんがこんなに怖いんだろう)と答えの出ない自問を繰り返しているうちに、彼女は眠りについた。


ペトラは部屋に近づいてくる僅かな音で目を覚ました。そしてドアが開きラウダが部屋に入ってきた。彼はいつものように優しく微笑んだがペトラは昨日の記憶が頭を過り思わず後ずさった。そんな様子を見たラウダは「昨日はごめんね、まだ痛みはある?」と言いながら彼女に近づきひょいと簡単に抱き上げた。先に食事でもしようか、とペトラを抱きかかえたまま隣の部屋へと向かう。「や、やめてください!自分で歩けます!」とペトラは暴れたがラウダは少しも気に止める様子はなかった。

そのまま食堂と思われる場所で食事を摂ったところでラウダは口を開いた。「今日は僕と君の屋敷の中を案内するよ。これから僕たちが住む場所だからね、ペトラにも知っておいて欲しいんだ」

「ラウダさんと私の屋敷?それって……」

「うん、ペトラとずっと一緒にいれる場所だよ」

ラウダはにっこりと笑った。しかしそれはいつもの彼の笑みではなく、どこか暗い影を落としたものだった。


一通り部屋を紹介されたが相変わらずどの部屋にも窓がついていなかった。そうしてラウダは彼女を抱きかかえ寝室へと連れ戻すとそのままベッドへと彼女を下ろした。その瞬間ペトラの頭の中で昨日の出来事がフラッシュバックし、油断していたラウダを押し除けて部屋の隅まで逃げた。

「やめて、お願い来ないでください!」そう叫ぶペトラを見てラウダは一瞬悲しそうな顔をしたがすぐに幼子を安心させるように微笑んだ。「大丈夫だよペトラ、怖がらないで」そう言うとラウダを見たまま硬直する彼女に近づき抱き寄せた。彼女の身体の震えを感じながら(そうか、やっぱり僕がおかしくなっていたんだな)と思ったがこの時点では既に彼の感情と欲望は彼自身にも制御することができなかった……


「いや、いや、」

逃げ場のない彼女はただ拒絶の言葉を繰り返すしかなかった。そんな彼女の様子を気にも止めずラウダは優しく愛撫を始める。

「んっ、嫌ぁ……」

彼女の胸を揉みしだき首筋に口付けをするとペトラの身体に少しずつ変化が現れ始めた。最初は嫌がっていた彼女も次第に抵抗する力を奪われていった。そしてラウダが彼女の服を脱がし始めたところでようやく彼女は正気を取り戻したようだった。

「やめてください!これ以上は……お願いです、ラウダさん!」と必死に懇願する彼女だったが、ラウダはその訴えを聞き入れることなく彼女の服を脱がしていった。

下着だけになったペトラは恥ずかしさのあまり手で隠そうとするもそれを阻止するように彼が両手首を頭の上に押さえつけた。「ペトラ、綺麗だ」ラウダはそう呟くとゆっくり彼女に顔を近づけキスをした。最初は啄むような軽いものだったが次第にお互いを求め合う激しいものになっていった。そしてその間にラウダの手は彼女の胸にのびその感触を味わうかのようにゆっくり触っていった。「んっ、んん……」ペトラは恥ずかしさと興奮から息が荒くなっていった。そんな彼女の様子を見たラウダはキスを止め彼女の胸へと顔を近づけた。ペトラは思わず止めようとしたが、両手が防がれている以上それは叶わず彼はその頂をゆっくりと口に含んだ。

「あっ!な、なにを……ふぁっ」

突然の刺激に驚きつつもペトラの口からは可愛らしい声が漏れる。そんな反応を楽しむかのようにラウダは空いている手でもう片方の胸を揉みしだいた。「ん、あ、はっ、ああ……」ペトラはもう何も考えられなかった。ただその快楽に身を任せることしかできないでいた。その間にもラウダの舌は執拗に彼女の胸の頂を舐めた。そして時折甘噛みをしたりと様々な刺激を与えていった。その度に彼女の身体は跳ね上がり口からは甘い声が漏れるのだった。


そうしてしばらくの間胸への愛撫を続けていたがやがて満足したのかラウダはペトラにもう抵抗する体力が残っていないことを確認して彼女を抑えていた手を離した。ペトラは呆然としながら焦点の定まらない目で宙を見つめていた。ラウダは自分の上着を脱ぎ捨てるとベッドに横たわるペトラを抱きしめながら耳元で囁いた「ねぇ、ペトラ」彼女は何も答えなかったがその代わりと言わんばかりに自然と脚を擦り合わせていた。それを見たラウダはくすりと笑うと下着に手をかけそのまま脱がした。露になった彼女の秘部は既に濡れていてそのいやらしさに彼は興奮を覚えた。

「昨日は僕も余裕がなくて痛くさせちゃってごめんね、今日は痛くしないようにするから」そういって彼は顔を彼女の秘部に近づけた。

「やめ、きたない…」息も絶え絶えにペトラはいったが彼は構うことなくその割れ目に口を近づけると、舌をゆっくりと中へと入れていった。「あぁっ!はぁ、ん……」初めて味わう異物感にペトラの身体に力が入ったがラウダは彼女の腰を抱き寄せさらに深く舌を入れた。そして中で舌を動かす度に彼女の口から声が漏れた。

ある程度中をほぐしたところでラウダは自分の指を舐めてからペトラの中に入れた。

「んん……くっ、あぅ」異物感に彼女は苦しそうな声をあげたが彼はゆっくりと動かしながら彼女の中を広げていった。「大丈夫、少しずつ気持ちよくなっていくからね」優しく声をかけながら指を動かしていると次第にペトラの声にも甘いものが混じり始めた。そして指の動きを止めずに出し入れを繰り返すとそこからは蜜が溢れ出て彼の手のひらを汚していった。


しばらくペトラの中を指でかき回していたがやがて彼はペトラの秘部から指を抜いた。そして彼女の顔を覗き込み微笑んだ「そろそろいいかな、ペトラ」そう言ってラウダはズボンを下ろし自身のモノを取り出した。それは既に大きくなっており彼が興奮していることを示していた。それを見たペトラは思わず顔を背けたが、そんな彼女に構うことなくラウダはその大きな肉棒を彼女の秘部に押し当てた。

「んっ!」まだ慣れないその感触にペトラは思わず声をあげた。しかしラウダはすぐにそれを直ぐ入れるのではなく彼女の入口に擦り付け始めた。「あ、あん、ふぁっ……あっ」

敏感になった彼女はそれだけでも快感を感じ思わず声が出た。ラウダはそんな彼女の反応を楽しむかのようにゆっくりと何度もそれを繰り返した。

「ペトラ、そろそろ入れるよ?」ラウダがそう宣言して彼女の秘部の入り口にあてがうとペトラは泣きそうな顔で彼を見た。その瞳からは恐怖とほんの少しの期待が入り交じっている様子が読み取れ、それを見たラウダはますます興奮した。彼のモノは今まで見たこともないほど大きくなっている。それを今から入れるのだ、とペトラに自覚させるように入り口付近で止めそのまま彼女の耳元で囁いた。「大丈夫だよ、ゆっくり入れるから」その優しい声とは裏腹にラウダの息遣いは獣のように荒い。それを感じ取ったペトラは恐怖を覚えつつもう逃げられないことを悟り固く目を瞑った。


次の瞬間ラウダのモノがペトラの中へと少しずつ入っていった。指とは比べものにならない自身の中を押し広げていく感覚に彼女は言葉にならない声を上げるしかなかった。「ん、ぐっ……あぁっ」ゆっくりと、だが確実に奥へ奥へと進んでいく肉棒にペトラは身をよじらせた。

そうしてようやくラウダのモノが根元まで入りきった時、彼はペトラを抱きしめ彼女の身体中にキスを降らせた。

「動くね」そう言いながら彼女の返事も待たずにラウダはゆっくりと腰を動かし始めた。最初は入り口付近を浅く出し入れしていたが次第に動きは大きくなっていった。今部屋の中に聞こえるのは二人の喘ぎ声と絶え間ない水音のみだ。

「あ、あぁ、んっ……あっ」

初めのうちは異物感が勝っていたが次第に快楽の方が大きくなっていきペトラは甘い声を出していた。それを確認したラウダはさらに動きを加速させていく。パンッ、パチュンと肌同士がぶつかり合う音がリズミカルに部屋に響く中、ラウダの額にも汗が滲み始めた。そして彼は自分の限界が近いことを悟ると一気に腰を打ち付けた。その瞬間ペトラの身体に電撃のような快感が走り、頭が真っ白になる。

「ん、ああっ!あぅ……はぁっ」ラウダも同時に果てたらしく彼のモノから熱いものが放出されペトラの中を満たしていった。

その後二人は繋がったままだったがしばらく余韻に浸っていたが、やがて彼は自身のモノを抜いたところでぐったりとした様子でベッドに横になった。しかしすぐに起き上がったかと思えば、ラウダはペトラを抱き抱える。

「まだだよペトラ。今度は後ろからしてあげるから」

そう言うと彼は彼女の身体をうつ伏せにし腰を高く持ち上げ、今度は一気に奥へと突き入れた。その瞬間ペトラの身体に再び電流が流れたかのごとく衝撃が走った。先程よりも深いところまで届き苦しいはずなのに何故か気持ちよく感じてしまい彼女は戸惑ったがすぐにそんなことを気にする余裕もなくなっていった。

ペトラは四つん這いになりベッドに顔を埋めてただひたすら快楽に溺れていた。既に彼女の身体はボロボロだったが彼の欲望は止まることはなく、その後何度も何度も体勢を変えてペトラを貪った。


次の日の朝、ラウダよりも先に目を覚ましたペトラは彼の寝室から逃げ出した。彼は起きた時に彼女がいなくなってしまっていることに気がついて一瞬慌てたが思い出したかのように落ち着きを取り戻した。

(そうだ、ここからペトラは出られないのだから慌てることはないじゃないか)

彼は自分にそう言い聞かせるとペトラが戻ってくるのを待った。しばらくしてペトラはラウダの前に現れた。彼女は諦めて帰ってきただけだと彼自身理解はしていたがそれでも自分の元に帰ってきたことがラウダにとってはとても嬉しいことだった。

「おはよう、ペトラ」彼がそう声をかけると彼女は怯えた目で彼を見たが、特に何かをする様子もなく彼の目の前までくると床に座りこんだ。ラウダはそんな彼女の頭を撫でるとそのまま抱きしめた。ペトラも大人しくされるがままになっている。

(これでずっと一緒だ。これから一生可愛がってあげる)

「愛してるよ、ペトラ……」彼はそう呟くと、彼女を抱き上げ再びベッドへと戻った……。


***

ペトラが姿を消したことが分かった時、屋敷中が騒然となった。使用人といえどまだ若い娘だ、彼女の意志でいなくなったと考えることもできるが誰かの手によって連れ去られた可能性の方が高い。屋敷の者たちは血眼になって彼女の行方を探したが見つからないまま時間だけが過ぎていった。

「ラウダ、大丈夫か?」グエルがラウダの部屋の扉を叩く。彼は今朝ペトラが消えたとの知らせを聞いてからずっと部屋にこもっているがそれも無理はないだろう。何しろペトラは彼にとって大切な存在なのだから。

「ええ、僕は大丈夫です」力なく答える彼の声が聞こえグエルは心配そうな眼差しを向ける。

「……俺はもう一度森の方に行ってくる。ラウダも食事くらいは摂れよ……」そう言い残し軽食を直ぐ近くにあるテーブルに置くと彼の部屋の前から立ち去った。

そんなグエルの心配をよそに部屋の中でラウダは幸せそうな笑みを浮かべていた。それもそうだ皆が必死に探しているペトラは今自分しか知らない場所にいるのだから。部屋をでた彼は心配する使用人の声がけに「彼女を探すのもそうだけど今は一人になりたくて、」と答え一人最近立て直したばかりの離れに足を向けた。この離れは今以上に人を嫌っていた幼い頃のラウダに心休まる場所をと建てられた小さな屋敷だった。キッチンなど一通りのものは揃っており、使用人もラウダの許可なく立ち入ることのない完全なプライベート空間である。ラウダは元は食糧貯蔵庫の役割を果たしていた地下への階段をおり、寝室に入った。そのベッドの上にはまだ薬が効いているであろうペトラが眠っている。

彼はベッドに腰掛ける。そして彼女の髪を優しく撫でながらゆっくり深呼吸をした。

「あぁ……やっと手に入れた……」そう言って微笑む彼の表情はとても穏やかだった。


ペトラがいなくなってからというものラウダは離れの屋敷に行くことが増えた。屋敷のものは皆心労によるものだろうと考え誰も気にすることはなかった。ヴィムもそんなラウダの様子を見て縁談をひとまず取りやめることを決めた。

そんな彼の心の傷は時間と共に癒えるだろうという周りの考えに反してますます彼は離れでの時間を過ごすことが多くなった。ここ最近では食材を運びこませ寝食を含め彼が一日中その屋敷で過ごすことも多くなった。

「ラウダ、最近屋敷にいることが増えたようだけどその、大丈夫か?」

グエルが心配そうに久しぶりに会う彼に話しかけた。

「兄さん、大丈夫ですよ。僕は問題ありません」

彼はそう答えたが、その表情はどこか虚ろだった。

「それより兄さん、僕は今とても幸せなんです」と続ける彼の言葉をグエルは黙って聞いていたがやはり納得いかない。彼にしてみればラウダの真意が全く理解できなかったのである。ラウダがペトラの失踪に関してとても悲しんでいるのは信じようがない事実だが、離れで一人過ごす彼が自身を幸せだと言うのも嘘ではないように思える。しかし、何が幸せなのか皆目検討がつかない。グエルは考えた末彼に直接聞くことにした、「ラウダ、お前は本当に幸せなのか?」と……。彼はその問いに笑顔で答えた。「はい、そうです」その笑顔を見てグエルはそれ以上何も言うことが出来なかった。


***

ラウダに囚われてから何日経っただろうか、ペトラがだるい体を起こそうとするとラウダも目を覚ましたようでそっと彼女を抱き寄せた。彼女にとってこの時のみが唯一心休まる時間だった。

「おはよう、ペトラ」

そう言って彼は口づけをする。まるで恋仲だった頃の彼のように。


最初は嫌でしかたなかった行為も今では彼を受け入れるのが当たり前になっている。もう何回彼に抱かれただろうか、彼女はその快楽に飲まれまいと必死に堪えようとするがそれでも体は正直で段々と声は甘くなっていく。だんだんと自分が自分ではなくなってしまいそうでペトラはそれが怖かった。


「今日は外にでも行こうか、たまには健康のために日の光を浴びないとね」

ラウダの口から出た意外な提案にペトラは一瞬戸惑った。確かに監禁生活が始まってから一度も太陽を見ていなかったが、それでも彼がそんなことを言い出すとは思っていなかった。(…外、私でられるの…?)そう思いながらペトラはただラウダの顔を見ることしかできなかった。


いつものように食事をし寝室に戻ると彼は少し遅れて部屋に入ってきた。その手には箱があり、開けると見るからに高価そうな服があった。

「君に似合うと思って買ってきたんだ、きっと気に入るよ」笑顔でそう言う彼にペトラは思わずときめいてしまった。服は女の子なら一目見てうっとりとしてしまうようなデザインだ。

「あ、ありがとうございます……」

とりあえずペトラはそう言って受け取るとラウダは「この服着たペトラを見るのを楽しみにしてるよ」と言って部屋を出ていった。彼は自分の支度をしに行ったのであろう、と言うことは自分もこの服を着ろと言うことか、そう思いながらペトラはおずおずとその服を手に取った。


「ペトラ、着替え終わった?」

ドアの向こうからラウダの声が聞こえる。どうやら彼はもう準備ができたらしい。ペトラは小さく返事をするとゆっくりとドアを開けた。

そこに立っていたのはいつもの彼ではなかった。髪型を変え上質なスーツに身を包み立ち振る舞いからは当たり前だが育ちの良さが感じられた、それは彼がいつもしているような着崩した姿ではなく……。ペトラは彼がいつも自分を監禁しているラウダだとすぐに理解することが出来なかった、それほど今目の前にいる男は彼女の中では別人に見えるのだ。

そんな彼の姿に見惚れていた彼女に彼は近づくと彼女の手を取りキスをした。

「綺麗だよペトラ。じゃあ行こうか」

そう言って優しく微笑みかける彼の姿にペトラの胸は高まった。(やっぱり私はラウダさんのことがまだ好きなんだ)そう思うと同時に毎晩彼女を求める獣のような彼を思い出して少し複雑な気分にもなった。だが、今はこの幸せな時間を楽しもう……そう心に決め彼に連れられ部屋をあとにした。


「…っ、眩し!」

久々に見る日の光はとても眩しく暖かかった。どうやら裏口の方から出たらしく周りに人気は一切ない。

「やっぱり太陽の光を浴びるって気持ちいいね」

隣に立つラウダも気持ちよさそうに目を細めている。そんな彼を見ているとペトラまで幸せな気分になってくる。

その後二人は近くに繋いであった彼の馬に乗り森の中を散策した。

(こうしてると、ラウダさんにお仕えして直ぐのことを思い出すな)とペトラが感傷に浸っていると、遠くの方に本邸の庭が見えた。彼女がかつて過ごしていた場所はとても懐かしく、じっとそちらの方を見ていた。すると何か新しく建てられた石碑のようなものが見えた。

「ラウダさん、あんな石碑のようなものありましたっけ」

ペトラは彼にそう聞くと「あぁ、あれはお墓だよ」と彼はさらりと言った。

「お墓!?誰か亡くなったんですか?」

驚いてそう思わず聞き返したがそんな質問をしたことをすぐ後悔することになった。

「あれはペトラのお墓だよ、君がいなくなってすぐ建てたんだ」

彼は何でもないことのようにそう言ったがペトラは言葉を返すことが出来なかった。彼女にとってラウダのその言葉はあまりにも衝撃的過ぎたのだ、もうすでに自分はこの世にいないことになっているなんて……。「どうして、そんなこと……」

ようやく声を絞り出したペトラにラウダは静かに言う。

「だって君が生きていることを知っているのは僕だけで充分だよ」

とたんにペトラは気づいた、もう彼女に帰る場所は外にはないこと、そしてもう決してラウダから逃れることができないことを……。

「ペトラ、僕のそばにいてくれてありがとう」ラウダはそう言うと彼女を強く抱きしめた。

(あぁ、私はこの人から逃げることはできないんだ)

改めてその事実を突きつけられたと同時にペトラは自分がもう彼から逃げられないこと、いや逃げる気力を失ったことを悟ってしまった。


あれからというものラウダは今まで以上にペトラに対して優しくなった。彼の変化に初めのうちは戸惑っていたペトラだが次第にそれも慣れていき、また元の生活に戻っていくのだった。ラウダが屋敷を離れている間、彼女はただベッドの上で過ごしていた。この屋敷に来てから彼女が自分から何かをすることはほぼないに等しく、たまに自由に出入りが許されている書庫に赴き本を読む程度しかしない。

そんな孤独が彼女を次第に変えていった。ラウダは自分を連れ去り監禁したとはいえ元々恋仲であった人だ。帰ってきてすぐ彼は「ペトラ、愛しているよ」と言って彼女にキスをする。そんな彼の愛情表現はペトラにとっての麻薬となり彼女はいつの間にか彼の帰りを待ち遠しく思うほど彼に依存し始めていた。


***

そんな生活を続けていたある日

「来週から父さんの付き添いで3日ほど出かけなくちゃいけないんだ」

そうラウダに告げられた。彼がいないということはつまりその間ここに一人でいなければならない、ペトラはそれがとても嫌だと思った。(また、一人になってしまう……)今の彼女はもう独りになることを何よりも恐れている。

「その間この屋敷の中で自由に過ごして良いからいい子にしていてね?」

彼のその言葉にペトラはゆっくり首を縦に振った


当日、ラウダは離れを出て行きペトラは初めて一人で地下の部屋から出て屋敷の中を見て回った。もしかしてと思いドアを握って見たが勿論鍵が掛かっており外に出ることは叶わなかった。しかし、何故かその事実に安心している自分もいた。

屋敷内での自由を認められたとはいえペトラはいつものように過ごした。そして日が傾き外が茜色になるのをみて三日後までラウダは帰って来ないのだと再認識する。安堵すべきはずなのにペトラは何故か寂しくて辛いと感じる自分がいることに気づく。


2日目の夜、彼女は自身の身体の疼きをどうしようかと悩む。いつもはラウダが彼女を求めるからこのように疼きを感じることはなかった、しかし彼はここにはいない。

ペトラはこの離れにきて初めて自慰をした。彼との行為を思い浮かべながら自身の指を彼女の中に突き立てた。

「っ、ラウダさんッ」

無意識に彼の名前を呼んでしまう。彼は隣にいないのに……だが指を止められない。「んっ〜、ふぅっ!」彼女は絶頂を迎え、それと同時に幸福感に包まれる。ペトラは余韻に浸りながら(きっとこれはいけないことだ)と思ったがそれでも自身を止めることはできなかった。


(私って本当にどうかしてる……)

3日目、昨日行った自身の行為に罪悪感を覚えながらも今日ラウダが帰ってくることに嬉しさを感じていた。そうしていつものように過ごしていたときふと裏口のドアが気になりノブを回してみた。

(開いてる…)

扉のノブはカチャリと回り、少し開いた隙間からかすかに風が吹き込んでくる。

(鍵をかけ忘れた?…)

そんなことを思いながら今自分はこの離れから逃げることができる状況にあると気づいた。ペトラは逃げたい、そう思っていた。しかし、同時に逃げたくないとも思う。

(逃げるならラウダさんがまだ帰ってこない今しかない!)

そう思いペトラはすぐに扉に手をかけ外へ出ようとしたが結局出来なかった。彼女はもう彼なしでは生きていけないほどに彼に染まってしまっていたのだ。


その夜、「ただいま、ペトラ」そうラウダが言いながら屋敷に帰るとペトラが泣きじゃくりながら彼に懇願してきた

「ラウダさん、はしたなくてすみません。今すぐ私を抱いてください」

か細い声でそう言う彼女がたまらなく愛しくてラウダは彼女をそっと抱き上げた。地下の寝室へと向かう途中ラウダはちらっと横目に裏口の方を見た。扉は微かに開いていた。彼女は自分が逃げられることを知っていながら逃げなかったのだと知りラウダはほくそ笑んだ。


三日ぶりの寝室に戻ると彼はいつも以上に優しく彼女にキスを落とし彼女も待ちきれなかったと言わんばかりに彼の唇に吸い付く。

「ペトラ、可愛いね」

そう言って彼は自身の上着を脱ぎペトラの服も脱がした。全裸になった彼女を優しくベッドに下ろすとラウダは彼女の首筋に顔を埋めた。彼女の肌からはほんのり石鹸の香りがする。どうやら彼女は彼が帰ってくる前に入浴を済ませていたらしい。

(僕のために綺麗にしてくれたのかな)そう思うと彼女が愛しくて仕方がなかった、もっと自分を求めてほしい、そう思いながら彼女の身体に自身の所有の証を刻み込んでいく。彼女の首筋に強く吸い付く、ペトラは甘い息を漏らした。「ラウダさん、跡つけるの好きですか?」ふとペトラがそんなことを聞いてきたのでラウダは素直に「うん、だって君は僕のものだって証明できるからね」と答えると彼女は嬉しそうに微笑んだ。


彼の愛撫はいつも以上に長いものでありペトラはラウダの愛をその全身で感じていた。彼の少し骨張った指がペトラの敏感な部分に触れるたび彼女の身体はピクンと跳ね、口からは甘い吐息が漏れた。「ラウダさんっ、早く……」だがそんな彼女の気持ちとは裏腹に彼はなかなかペトラの秘部に触れようとはしなかった。彼女は焦らされるような愛撫に我慢ができなくなり無意識のうちに自身の指をそこに伸ばしていた。

「ペトラ」

彼が不意にペトラの名前を呼び彼女の顔を覗き込んだ、その瞬間彼女は自分の痴態に気づき顔を赤く染め伸ばしていた腕を引っ込めようとした。

「まだペトラは気持ちよくなったら駄目」

耳元でラウダはそっと囁きペトラの腕を先ほど解いたネクタイで拘束した。「少しぐらい我慢を覚えないとね」そう言って拘束した彼女の腕を掴むと彼は再びペトラの敏感な部分に手を伸ばす、ゆっくりと焦らされ続けたそこは触れられただけで軽く達してしまいそうになるほど敏感になっていた。しかし彼がそんなことを許してくれるわけはなく、ギリギリの所で手を止めるのだ。ペトラはたまらず涙を流し懇願するも彼はただ微笑み返すだけだった。


そうして幾ばくかの時間が経った頃ようやくラウダはペトラの拘束を解いた。とたんにペトラはラウダに縋り付く

「あの、お願いです。ラウダさんのが…欲しいです」

そんなふうにして自分を求めてくる彼女が可愛く思えてくると同時に嗜虐心がくすぐられたラウダは「じゃあ、今日はペトラのしたいようにしていいよ」と言いながら彼女を彼の膝の上に乗せた。ペトラの目の前には今まさに彼女が求めているラウダのモノがある。『ペトラのしたいようにしていい』その言葉を理解したペトラは、ゆっくりと彼のモノに舌を這わせ始める。下から上へと裏筋を丁寧に舐め上げペトラの口内は彼でいっぱいになる。彼女はそれを幸福に感じていた。「んっ……ちゅ」ラウダの先端を口に含み入りきらなかった部分を自身の手で刺激しながら吸い上げていく、その感覚に耐えきれなかったラウダはペトラの頭を掴み腰を打ち付けた。

「んぐっ!?」突然の出来事に驚き涙目になるが口を離すこともできず、そのままラウダの欲を受け止めることになった。喉奥に突き立て吐き出された白濁液をペトラは懸命に飲み込もうとするがラウダのソレが引き抜かれる方が早かったせいで彼女の口からは白濁液が溢れ出し彼女の顔を白く汚した。

「んっ……けほっ」咳き込みながらも顔についた彼の欲を指ですくい取り口に含むペトラの姿に彼のモノが再び硬さを取り戻していく、それを見た彼女はもう耐えられないとばかりにラウダを押し倒して彼もそれに応えるように倒れた。もうペトラの下の疼きは我慢の限界だった。彼女は恥ずかしそうに濡れぼそったそこにラウダのソレを当てがってゆっくりと腰を沈めていく、先ほどから焦らされ続けたそこはすんなりと彼のものを受け入れる、そしてすぐに最奥まで到達すると途端にペトラの背筋に電撃のような快感が走りその刺激だけで達しそうになった。

「ラウダさん、お願い、動かしてぇ」そう懇願したがラウダは「今日はペトラが好きなように動いていいんだよ」と優しくいった。ペトラはその言葉を聞きぎこちなく腰を上下させる。その度に彼女の最奥は亀頭とキスを繰り返す。

「ぁあっ!ラウダさんっ……好きぃ」彼女はうわごとのように呟きながら夢中で彼に自身を突き立てる。

「僕も好きだよ、ペトラ……」そう言って彼はペトラの腰を掴むと下から強く突き上げた。その衝撃にペトラは耐えられず身体を大きく跳ねさせながら達した。繋がったままペトラはラウダの身体の上でへたりこんでいた。

「がんばったね」とラウダが彼女を抱きしめ彼女の体温と荒い息を感じる。今彼はペトラの全てを手に入れているのだ。そんなことを実感してとても満たされた気分になった。そうしているとまた彼のモノが彼女の中で大きくなる。

「ラウダさん、また大きくなってる……」ペトラは困った顔をしながらそう呟いた。「ごめんね、今日はもう我慢できないや」ラウダはそう言って再び彼女の身体に手をかける。結局二人が眠りについたのは明け方のことであった。


こうして二人は歪ながらも幸せな生活を手に入れたのだった。

(もう戻れない、あの人無しでは生きていけない)そう思った彼女はどこか幸せそうな顔をしていた……

それからラウダは別に領地を与えられ晴れて立派な領主となった。そんな彼には内縁の妻が居るとの噂が流れたがいまだに彼女の姿を見た者は誰もいなかった。

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