霹靂一閃!
「ねールフィー、ちょっと試したいことがあるから付き合ってー」
「おう、いいぞ! で、試したいことってなんだ?」
ルフィ、内容聞く前に快諾するのやめなよ。
まったく、ワン、ツーで催眠術にかかりそうだし、色の力で行動制御されたりとかしそうでおねーさんは将来の君のことが心配だよ。
ま、それはそれとして。
「うん、それじゃまずはこの間ルフィが教えてくれたあの風車のところいこっか」
「えー、ここじゃダメなのかよー」
「うん、落ち着いたところでやりたいし、他の人が来たら失敗しちゃうかもしれないし。なにより、ルフィが教えてくれたあの場所じゃなと駄目なの。……ダメ?」
「そっか、ならいいや! それじゃはやくいこう!」
よしよし それでこそルフィだよね。
「それで、ここからどうするんだ?」
「うん、まずはね……~♪」
目的のためにまずはウタワールドにルフィともども入る。
まだまだあんまり維持できないから手早く済まさないとね。
「???」
ルフィは私が何をしようとしてるかわからなくて困惑している。
そんなルフィにお構いなしに私はルフィに近づき、そして――。
「え、ちょ、いきなりなにするんだよ!?」
アレを握る。
「いーから! まずは準備しないと駄目なの!」
「準備ってなんだよお……変なところさわるなよお……」
「変なところじゃないわよ。大事なところなのよ(私にとってもね)。それに、ほら」
指で刺激を与え続けてるとソレは熱く硬くなっていく。
掌に感じる確かな感触に満足し、それをルフィに伝えると彼はますます困惑していた。
「あ、なん、で、これ、……ん」
それでも気持ちよさはしっかりと感じているようで目をつむり身をよじらせている。
「ルフィ、気持ちい? もっとシテほしい?」
手の動きを続けながら耳元で囁く。
そのたびにビクビクしてるルフィかわいい。
このまま最後までと思ったが、今日の目的は別のところにある。
私自身としても名残惜しいがルフィから少し離れる。
「……え?」
刺激が急になくなったことでルフィがなんともいえない表情で見つめてくる。
「それじゃあやってみたかったこと始めるね。えいっ」
こちらを見つめるルフィに向けてピシャアン! という音共に雷を落とす。
もちろん比喩的な意味ではなく電気的な方での雷だ。
それをルフィのアレに直撃させると――。
「う゛あ゛……ァ゛……」
ルフィのモノからビュクリビュクリと溢れ出す液体。
「なん、これ、なに……うぅ……」
「へー、あの本に書いてあったのって、やっぱり本当だったんだ……」
突然アレを扱かれて未知の快楽を受け、かと思いきや雷を落とされこれまた未知の経験である射精をしてますます混乱するルフィをよそに、私は実験の成功をかみしめていた。
「ウタァ、これなんなんだよォ……」
しょーがない、そろそろネタ晴らしと行きますか。
「ルフィのお……ソレが刺激を受けて硬くなったのは男の子なら普通の事よ。だから安心してね」
「それで、あのまま刺激し続けると今みたいに白いのがビュッーってでるんだけど、昔見た本には電気的刺激でも出るって書いてあったの」
その本には拷問の一例として載っていたわけだがそれは伏せておく。
別にルフィを拷問したいわけじゃないしね。
「それが、やりたかったこと……?」
「うん。で、気持ちよかった? 体が痛いとかはないよね?」
腰を抜かしているルフィを覗き込みながら訪ねる。
ウタワールドの中だからあくまで電気的刺激の再現であって、本物の雷みたいにダメージはないはずだけど……。
一応私自身でも体に異常が出ない出力なのは試したし、あとはルフィが気持ちいいかどうかだけ。
「……ない」
「ん? なあに?」
「気持ち、よくなかった……」
ガーン。
いや拷問の一つとして紹介されてるんだから冷静に考えればそれはそうなんだけど!
レッドフォース号に隠すようにあった本には快楽拷問って単語が登場するのもあったからもしかしてと思ってもしかたないじゃん!?
「そっかあ……残念……それじゃ、今日はもうこれでおしまいね……」
成功したけど失敗した実験に落胆して、今日はもう帰ろうかとルフィに声をかけるも、ルフィの返事は思っていたのと違った
「最初の、ゆ、指のやつ……もっと、してもらいたい……」
「え!? いいの!?」
「お、おねがい……」
「ルフィにお願いされたんじゃしょうがないわね。今度は、最後まで触っててあげるね」
落ち込んだ気分はどこへやら。私は早速ルフィのアレを握る。
「あ」
「ふふ、雷が気持ちよくなかった分めいっぱい気持ちよくさせてあげるからね……」
そうしてたっぷりとルフィを堪能した。
正面から見つめあって、側面からキスをしながら、背後から抱きしめるように。
手のほかには口に含んだり足で軽くはさんだり、太腿とか髪とかも結構反応よかったな。
……胸? はさめなかったわよ!! わるい!? ……コホン。
男の人は回数に限界があると例の本にあったが、そこはウタワールドでなんかこう、色々アレして解決した。
現実の方ではウタワールド程回数をこなせなかったけど、それでも結構できてたあたりルフィの回復力がそもそも高いのかも?
鍛えれば回数増えるとも書いてたし、これは将来有望ね!
そんなこんなで気づけば夕方。
疲れ切ったルフィは今私の隣で寝ている。
ついさっきまであんなことやそんなことをやっていたとは思えないほど、いつもと変わらない無邪気な寝顔だ。
「ふふ、かーわい。今日はもう遅いから、続きはまた明日、ね」
そう囁いてあげると、ルフィのアレがピクリと反応する。
へえ……これは調きょ特訓のし甲斐がありそう……なんて考えつつ、ルフィが目覚めるのを愛おしく見つめるのだった。