電話越しの声(R-18)

電話越しの声(R-18)


エロいことしかしてないけどあんまりエロくないです

スレで出た全部の概念ぶっこみたかったけど展開の都合で一部オミットさせていただきました

友情出演:ネモ(言うまでもなくカプ要素はなし)





「あっ、あっ、はぁっ、ペパー」

「は、アオイ、くっ……!」

ばちゅ、ごちゅん、と肉同士をぶつからせる音が部屋を満たす。

オレとアオイが想いを通じ合わせてからそれなりに経って、いっぱしにこういうこともするようになった。

晴れた休日の昼下がり、特に下心なく昼飯を一緒に食べたはずだったのにこうなっている理由は、まあ、若さとしか言えない。

……まだお互い恥ずかしくて付き合ったことは誰にも内緒にしているけど、バレていないのが不思議なくらいだ。それこそ付き合うだいぶ前から堂々と部屋を行き来しているせいかもしれないが。

夢中になって腰を振りたくっていると、「ロトロトロト……」と不意にスマホロトムが鳴り響き、ひょいと姿を見せた。アオイのか。

自動で出てきてくれるのは助かるが、今みたいなシチュエーションで自重する機能はないのが玉に瑕だ。

「あ、ネモから……」

アオイがとろんとした顔で着信画面を見つめて、ゆらりと手を伸ばす。

切っちゃったらそれはそれで変に思われね?と呆けた頭で見つめる先で、アオイが触れたのは──電話に応答するためのボタンだった。

「な、待っ……!」

今入ってんだぞ!?マズいって!

理性が半分溶けている中で完全に習慣でやっちまったらしいアオイはそこで我に返ったのかびくりと止まったが、悲しいかな電話口から『もしもし、アオイ!』とばっちり元気な声が聞こえてきた。

やばいどうしよう、と助けを求めるような視線を投げかけられてももはやオレにできることはない。できるだけ動かないように止まっていることくらいだ。

不味いと思った時点で咄嗟に抜けなかったオレもまた脳みそが蕩けているのには違いなかった。

『あれ?おーい?』

「あー、ごめんネモ、ちょっとまだ寝ぼけてて……」

とっさにしてはまあ悪くない言い訳だ。声が少し掠れているのもカバーできる。

『あ、お昼寝中だった?起こしてごめんね』

「ううん、大丈夫!どしたの?」

『ちょっと面白い組み合わせを考えたから、試しに戦(や)ってみたいんだよね』

アオイは今オレとヤってるけどな、なんて頭の中でしょーもない言葉を弄んでいると、不意に内部がきゅうと締まり慌ててうめき声を呑み込んだ。

『このあと、っていうか6時くらいから空いてるかな?』

ちらりとこちらを見上げるアオイに、平静を装ってこくりと頷いてやる。

「いいよ!グラウンド集合でいいかな?」

『オッケー!』

一緒に行く?のジェスチャーには首を横に振っておいた。買い物とかならともかく、二人してネモに挑もうものなら喜んでしまって朝までポケモン勝負漬けコースが見える。

それにしても、さっきからあまり意識しないようにしていたが、動かないなら動かないで内部の緩い締め付けがじわじわと性感を刺激してくる。

ときどき思い出したように締め付けが強くなってアオイがちょっとビクつくのもヤバい。

だんだん結合部がむず痒いようなムラムラするような気持ちになってきた。

お互いの手持ちの育成状況についていくらか言葉を交わしているらしい二人の声が頭に入らなくなってくる。

あー動きてえ。動いてもいいかな、いいよな?

でも今動いたら絶対バレるよなー。

なんかもうオレはバレてもいいような気もしてきたけどアオイ的には親友(ダチ)にエロい声聞かれてバレるとか厳しいよな。

聞かされる方もオレならヤだし。

だらだらと自分を宥めるように思考を回す。

甘えるように絡みついてくる内部に思いきりブチ込んで、電話の向こうにまでその嬌声を響かせることができたなら、いやいやそれは──。

「じゃあまた後で!」

『またねー!』

通話が終わった声でふと正気に返る。役目を終えてどこかへスルッと消えるスマホロトムを見送って、オレとアオイはそっと胸を撫で下ろした。

「バレてない……よね?」

「たぶんな。察しててあの態度だったらアイツこそとんだ女優ちゃんだろ。……ところで」

内部の感覚を確かめるようにゆっくりと腰を動かすと、心配するまでもなく中はとろとろと潤って、オレ自身を滑らかに受け入れる。

あっ、と安心したように喘ぎ始めるアオイの頭をそっと撫でてオレは唇を尖らせた。

「人が動くの我慢してるときにこん中締めんのカンベンだぜ」

「それは、……」

軽い抗議のつもりだったのだが、さっと頬を朱に染めて言葉を切るアオイにふと好奇心が首をもたげる。

「なんだよ、なんか考えてたとか?」

喘ぎ声で返事が掻き消えてしまわないように、大きくは動かさないまま奥をこねるようにゆるゆるとかきまわした。

アオイがびくびくと体を震わせるのが素直でかわいい。

「絶対だめだし、しないって思ってたけど、あっそこだめっ」

「けど?」

「話してるときに、んっ、ぱんぱんってされたら、声、抑えられないかもな、って」

オレはぽかんと口を開けた。

それ考えただけで締め付けてたって、オレが動くの期待してたっつーかそういう想像で悦んでたってこと、だよな。

つまり、

「……ドスケベちゃん?」

「どっ……!?」

全身まで真っ赤になったアオイから何か言われる前に、オレはその唇を塞いで思いきり腰を打ちつけた。

約束まではまだあと数時間。さんざん焦らされた上に煽られた責任を、時間いっぱいまで取ってもらおうと決意して。


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