隷属した後はこんな感じ

隷属した後はこんな感じ


「あ、ミニー!ショコラテのとこの帰り?」


「うん、そうなの!……バンビちゃんは今からショコラくんとお勉強?」


「そうよ。……そうだ、クッキーの作り方とかも教えてもらってるのよ。今度食べてみない?」


「期待せずに待ってるね」


「期待しなさいよー」



バンビエッタがショコラテに隷属していたことを知っているからか、ミニーニャの対応は温和だ。バンビエッタとショコラテの間に何もやましい関係はないと思っているからこその余裕なのだろう。バンビエッタの暴虐さはさらになりを潜めて周りからの評価も変わっているので、再教育も順調だと思っているからだ。

………隷属させられた自分に一番早く優しく接してくれたのは事情を知っていたミニーニャだ。前はその有り難みがわからなかったが、今では痛いほどわかる。彼女は大事な友人だ。だからこそ、次に捕まえるのはミニーニャにしようとバンビエッタは考えている。それに、ショコラテも愛する女の子と一緒に飼われる方がきっと幸せだろう。



「失礼しまーす。ミニーとのデート楽しかった?」


「あ、バンビちゃん………うん、楽しかったよ」


「そ、良かったわね。……ところでショコラ、飼い主にそんな風な言葉で話しちゃダメでしょ?二人っきりで、あたしがご主人様の時はどうするんだっけ?」



いつもと変わらぬ朗らかな笑顔でバンビエッタを迎えていたショコラテの表情が、突如変わる。それは何かを恐れるような、何かミスをしたような顔だ。そしてそのまま、バンビエッタに駆け寄り、地に膝をつけ彼女に縋り付く。



「ご、ごめんなさい!忘れちゃっててごめんなさい!次から頑張るから、だから、ご主人様、だからお願い、捨てないでぇ……!」


「怒ってないから安心しなさい。……ほら、首出して。首輪つけてあげる」



良かった、怒られてなかった、ご主人様に嫌われてなかったんだ。そんな安堵感と、頭を撫でられている幸福感に脳が蕩けそうになりながら、ショコラテは首を自ずとバンビエッタに差し出す。

主人自らの手で首輪をつけられている事実に悦びを覚えながら、今日はとっても良い日だとショコラテは夢想する。朝から昼は一日中恋人のミニーとお仕事をしたり、デートをしたりして満喫したし、夜は飼い主であるバンビエッタに沢山躾けてもらえるのだ。



「はい、完璧!……それで、ショコラ?首輪をつけられた後はどうするんだっけ?」


「……わんっ♡」


「そう、上手上手!ワンちゃん言葉も身についてきたわね!……あ、そうそう、そろそろミニーもショコラと一緒にしようと考えてるの。ショコラも手伝ってくれる?」


「………!わんわんっ♡」


「そう、やっぱり嬉しいわよね!大丈夫、すぐに二人一緒にしてあげるからね〜」


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