『隣は私/俺』
ナミとロビンはサンジの朝ご飯を食べながらある光景を見ていた。
「ルフィ、美味しいね!」
「サンジの飯はなんでも美味えんだ!」
ルフィとウタが隣で食べていてナミとロビンは2人の気持ちや恋心も知っているのでニコニコとしながら見ていた。別にナミもロビンも人の恋路にあーだこーだと言うタイプではない。なので初々しい雰囲気というよりも何処か幼い雰囲気を出して笑い合ってる2人を姉のような感覚で見ていた。
「ん?どうしたの?」
「俺たちの顔に何かついてんのか?」
視線に気づいたのかルフィとウタは首を傾げて2人を見た。
「ごめんごめん、何でもないわ」
「ごめんなさい」
2人はここで変に言うと変に拗れそうな事になりかねないと思ったので謝って食事を続けた。そんな中で夜の見張りを終えたブルックとジンベエが入ってきた。
「ヨホホホホ、おはようございます!ルフィさん、ウタさん、ナミさん、ロビンさん!」
「おぉ、今日も早いの」
サニー号でも年長者である2人は挨拶していってルフィ達も挨拶してるとブルックがニヤけながらルフィとウタを見ていた。
「どうしたんだブルック?」
「??」
「いや失礼。お2人共、隣に座り朝から仲が良さそうで」
「おう、ウタの隣は俺だ」
「そう、ルフィの隣は私だもん!」
ルフィとウタはブルックの言葉に快活に答えるとナミ、ロビン、ブルック、ジンベエはニヤニヤとしながら笑っていた。
「??どうしたんだ皆??」
「ルフィ、ウタ。朝からラブラブね」
皆が何故ニヤニヤしてるのか分からないルフィは聞いてみるとナミがそう答えた。
「「ラブラ・・・なっ!?」」
2人は皆が何を思って見ていたのか知ると顔を赤くさせた。それこそボンって音がなるほど2人は瞬時に顔を真っ赤にさせた。そして2人は全く自覚せずに更に距離を近めていた。
「そ、そんなんじゃねぇ」
「そ、そうだよ」
口ではそう答えているがその距離では説得力は皆無だった。2人は羞恥心からかすぐに食べ終えた。
「い、行こうぜウタ!」
「うん!」
そして手を繋いでその場を後にした。
「ちょっとからかい過ぎたかしら?」
「そうね。あの2人凄いラブラブなのに初心なんだから」
「からかうのはもう止めた方が良さそうじゃの。後は若いもん同士の話じゃしな」
ナミ、ロビン、ジンベエは微笑みつつもからかい過ぎた事に反省していた。そしてブルックがルフィとウタを見ながら1言呟いた。
「ヨホホホホ、若いって素晴らしいですね!!」
ブルックとジンベエも朝ご飯を食べ始めた。
〇〇〇
皆にからかわれたルフィとウタはサニー号の頭の上に座っていた。お互いに顔を真っ赤にしているが2人は手を繋いでいた。そして相手を見ると更に顔が赤くなるので2人はわざとらしくそっぽを向いており、より力強く相手の手を握りしめた。
「ルフィ・・・凄く熱いね」
「ウタも凄え熱いぞ」
2人は短く会話して相手の方に顔を向けると目があった。リンゴのように顔を赤くしていてその事を知って更に赤くなるとお互いに唇を近づけた。