隊主会の後 滅却師サイド

隊主会の後 滅却師サイド

稲生・紅衣・メメ・虎屋のスレ主

「あれが本当なら『第六感』はいらないかな でも改造斬魄刀は気になるところだね」

隊首会を見て最初に発言したのは殿下だった

「しかし『零番隊』が来るとなると王鍵を手に入れる事が一応可能にはなる 『第六感』もどう考えているかは知らないけどこの作戦を本気で成功させたいようだね」

続けてヨルダ様が見解を述べて顎に手を当てて考え始めた

「でッ!結局誰なんだよ第六感サンはよお!」

モヒカン様が頭をモヒモヒしながら会話に入場してきた

「恐らく未来予知が可能で意思が疎通できる人物あるいはモノ...候補は少ないな」

ヨルダ様が考えていることを述べたりしている中だがバンビエッタ様はお構いなしである

「どっちにしても満身創痍の奴らばかりで明日には全員捕縛されるなら失敗確定でしょ!もうとっとと部屋に帰りましょバルバ!」

「そうかもしれないけど...いやちょっと待ってくれ 日番谷冬獅郎と藍染惣右介が何か話をしている」

そう言われて見てみるとどうやら隊首会の後に俯いている藍染に対して日番谷が話しかけたらしい

「音声と映像をそちらメインへ切り替えます すまん音量調整よろしく」


─廊下─

「どうしたんだよ 命までは取らねえって言われたんだしこれ以上の譲歩は無理だって分かってるだろ藍染」

「あはは...すまないね 彼らには色々と思うところがあったんだ」

袖に腕を納めて俯きながら話す藍染に日番谷は心配そうに話しかけていた

「先日襲ってきた我流滅却師は初代,二代目,四代目だ 三代目が抜けているよね」

「ああ それは知ってるが...」

藍染はより深く俯いて小さな声で語りだした

「三代目は死神の不始末で死んだんだ 死神の取りこぼした虚が隣町を襲い被害を出しているのを見て当時十二歳の優しい三代目は居ても立ってもいられず飛び出し虚と相打ちになった...そしてあろうことか僕たち死神は何も間に合わず魂葬すらできずに見殺しにした」

「まさか奴ら虎屋家と志島家が死神を追い出して現世を自治してんのは...」

「この一件で僕ら死神が信用を失ったことが原因だ 彼らが『第六感』に縋るようになったのは僕たち死神にも責任があると僕は思っている」

そう語る藍染の表情は暗い

「そうはいっても藍染 それはお前が居ない時の話だろ

俺たちにできるのはこれからの事だけだ...必要なら俺も力を貸してやるよ」

藍染はキョトンとした顔をすると破顔して答えた

「隊長歴は僕のほうが長いのに心配させてしまったね いけないいけない」

少なくともそこから日番谷と別れるまでは藍染は朗らかに笑っていた


─中央監視室─

「とりあえず私たちに出来るのはただ見守るだけなんでしょうか...」

お優しいリリー様が虎屋家及び志島家分家を思いやってくださっているがそもそも彼らに死の危機感を与えているのは陛下であり救うも何もない

というか私たちが刺激しなければ普通に志島家分家の予定通り単に志島家が聖別されて虎屋家が残りそれを死神が合併吸収するはずだったのだから

「流刃若火を改造して使うことが出来たらどうなるかな」

「そもそも体が生み出される炎に対応できるか危ういぞ カワキ」

こちらもまた各々胸に渦巻かせつつ明日を待つこととなった

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