【閲覧注意】bittersweet

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@ユゴバズスキー

バズビー×TSユーハバッハ(挿入あり)からのユーハバッハ×TSバズビー(挿入なし)

何もしていないはずなのにユゴバズになるかわいそうなユーゴー

何を言っているかわからないと思うが書いている本人も何が何だかわからないぜ!


陛下が何の悪意もなくバズに好意(性愛とは違う)を持つようになって善意から地獄に叩き落とす話です

きっと自分は陛下を天然だと思っている、そんな気がしてきた今日この頃


孕ませ・精神崩壊&人格破壊に近い描写あり、注意

陛下には生殖器はあるものの生殖機能がないという裏設定あり



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世の中には二種類の男がいる。

見ず知らずの少女が悪漢に襲われる姿を見て義憤に燃え手を差し伸べる男と、見て見ぬふりをする男だ。


バズビーは当然ながら前者であり、当然のように強く、当然少女の救い主足り得た。

黒髪の少女を背に庇い、服のあちらこちらを焦がされた不埒者たち相手にさらに火をちらつかせる。目の前で男たちの骸を晒すには幼い少女を前に、命を奪うことだけはしなかった。男たちは各々情けない悲鳴を上げて逃げ出していく。蜘蛛の子を散らすような様に、おかしさがこみ上げてくる程だった。

あれだけしっかり灸を据えられれば、そうそう同じことは企てまい。ひとまずそう判断して、怯えているであろう少女に声を掛けるため振り返る。


凪いだ瞳に射貫かれた。


「案外落ち着いた様子だな。怪我はねェか」

「事が起こる前にお前が介入しただろう」

「なんつー可愛くねえ口調してんだ、お前」

「お前が私に可愛げを求めるとはな」

「求めちゃいねーよ」


妙な馴れ馴れしさを感じる物言いに違和感を覚えたが、自らの立場を思えば相手に知られていても不思議はないと考え直す。星十字騎士団で、聖文字を賜った精鋭である。街に下りれば人々の視線を集めることも少なくない。路地裏にたむろする輩に絡まれていた少女も、バズビーを知っていて何らおかしいところはなかった。


「よく泣かなかったな」


平然と佇む無表情を、少女なりの強がりと解釈することにして。意識して表情を和らげながら頭を撫でる。安心に相好を崩すこともなく、かといって嫌がる素振りも見せず。少女はじっとバズビーを見上げている。

男に襲われかけた直後、男に撫でられるのは恐ろしかったか。恐怖のあまり固まっているのかと案じて離した手を、小さな手が掴む。


「面映ゆいが、悪くもない」

「そうかよ」


要は、もう少し撫でろということだろう。可愛げのない甘え方におかしくなって思わず笑い声を零しつつ、バズビーは少女の滑らかな髪の上に掌を置いた。



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「望みを叶えてやろう」


仇敵に呼び出され、何事かと警戒して赴いた先で。数日ぶりに二度目の邂逅を果たした少女が、鈴の転がるような声で告げた。

こんなところで何をしているのか、ユーハバッハはどうしたのか、あの男とどんな関係なのか。

混乱しながらも問い掛けようとするバズビーの様子など素知らぬ顔で、少女が言葉を紡ぐ。


「最も強く望むものは与えられぬ。失われた生命は取り戻せぬ。とくれば、新しく与えるとしよう」


背筋を冷たい感覚が駆け抜けていく。生まれついて人より鋭く、幼少期より狩りの中で培われ、軍属となって磨き上げられた直感が告げている。

何か、まずいことが起きようとしている。


「…呼び出した本人がいねえなら、うおっ!?」


帰らせてもらう、と言葉にすることはできず。柔らかい絨毯の上に倒されたバズビーの腹の上に、少女がちょこんと乗っていた。

いつの間に。疑問に思いつつ押し退けようとして、両腕が動かないことに気付く。見れば霊子で編まれた鎖が絡み、床に縫い留めていた。試しに足を動かしてみれば動かず、こちらも同様に捕らえられているらしい。


「お前がやったのか?」

「私以外に誰がいる」

「んなことできんなら、なんであの時…おわ、やめろ、何してんだよ!?」


プチプチと音を立てながらボタンを外される。曝け出された胸板を細い指が這い、腹筋の凹凸をなぞられる。こそばゆい感覚に身をよじるも、両手足が固定されていてはほとんど意味がなかった。


「先日は良い働きだった。この姿は不慣れでな。咄嗟に加減ができぬと二の足を踏んでいたところにお前が来た」

「は、あ…?」

「この数日で力の行使にもいくらか慣れたが。このように」


ほの青い光を纏う霊子が、軟体動物の触腕のような形を取り、バズビーの腰に絡み付いた。ひとつ、ふたつ。左右から一本ずつの触腕に撫でられ、擦られ、声が上擦っていく。


「い…いい加減にしろよ!何者だテメエ!?」

「鈍いな、バズビーよ」


少女がくすりと笑う。平然とした顔ではあるが、頬は赤く染まり、額に汗が浮いて前髪が張り付いていた。何事かと視線を巡らせ、ぎょっとする。触腕がさらに一本、腰を浮かせた少女のスカートの下で蠢き、湿った音を立てている。

事務的に中を解す動きは、快楽を求めるためのものとは思えなかった。となれば、目的は。


「具合も良くなった。そちらも…良さそうだな」

「おい!やめろって!」

「遠慮は不要だ。望みのものを今にくれてやる」


すとん。

触腕によって寛げられた下履きから、ずるりと引き出された怒張が、呆気なく少女の中に飲み込まれていく。

隘路を開き、熱くうねる襞に歓迎され、搾り取るように締め付けられ。かと思えばバズビーの下腹部に触れるという任を解かれた触腕たちが、暇を持て余すようにバズビーの腰へ、足へ、腕へ、胸へと絡みついてくる。

俺じゃなくてそっちを弄れよ、と少女をスケープゴートにしたくもなったが、ギリギリのところで言葉を押し留めた。

それを口にしては男が廃る。たとえ相手がユーハバッハと関係していそうな、明らかに尋常ではなく、一度会っただけの男に謎の理論を展開して子種を搾り取ろうとする少女であってもだ。


女を抱くのが初めてとは言わない。どころか、経験だけで言えば豊富な方に数えられる自負はある。ただ、妊娠の危険のある行為だけはしなかった。

ブラック家の生き残りとして、安易に子を設けるべきではないという考えが、常に頭の片隅にあった。既にこの血の価値を知る者はおのれ一人かもしれなかったが、それでも。

再び手に入れた家族を狙われるようなことがあれば。自らの血が災いを招くようなことがあれば。そう思えばこそ、再興を願うよりも強く、家族を持ってはいけないと己を律していた。

孤独を感じたことがないとは言わないが、手に入れて失うよりはずっとましだ。

そうして避け続けてきた行為が、己の意思に関わらず、為されようとしている。


「おい…!このままだと…、…抜けよ…ッ!」

「よい。そのまま出せ」

「ん、ぁ、あ……ッ」


熱が弾け、少女の奥に受け止められる。刺激を与えられればいつかは出るものであり、バズビー自身に落ち度はない、が。

それでも、目眩がした。


「最悪だ…」

「ほう。私が相手では不満だったか」

「…好みじゃねえのは確かだが、そういう問題じゃねえ…。そもそも何者だ。まさか陛下の娘だとか言い出さねえだろうな」

「惜しいな。そしてお前は想像以上に鈍い」


手足を縛っていた鎖が、体中をまさぐる触腕が、空気に溶けていく。

光の粒が舞う中で、少女が額を汗を拭いながら、事も無げに言った。


「私がユーハバッハだ」


吐き気がした。

射精後の倦怠感がなければ殴りかかっていたかもしれないが、自分でも驚くほどにバズビーは冷静だった。

そうでなければいいと目を逸らしていただけで、可能性として考えてはいた。理由は一切不明だが、元々が理解不能な男だ。理由を知りたいとも思わなかった。


「…用はこれで終わりか」

「ああ。時期が来ればまた呼び出す」

「…また相手させようってのか?」

「場合によってはそうなるな」


見た目だけは美少女だろうが願い下げだ。そもそも、バズビーの好みにはそぐわない。硝子細工のような透明感と、雪の結晶のような冷たさを持つ美貌も決して悪くはない。ないのだが、バズビーが好むのは柔らかく、温かく、血の通った人間らしい女だ。作り物めいた美しさはいっそ不気味だった。


「二度と勃つかよ、クソ野郎…ッ!」

「そうか。まあよい、必要量は確保した」


相も変わらず奇妙なことを言って、少女の姿をしたままのユーハバッハから解放される。

部屋から出ると目の端に涙さえ滲んできた。それでも泣くものかと頬を叩き、気合を入れ、背筋を伸ばして自室へ戻る。

この屈辱は、いつか必ず、命を以て償わせると心に決めて。


一方、部屋に残ったユーハバッハは、下腹部を撫でて首を傾げていた。


「…ふむ。私の胎では為せんか」


太腿を伝い落ちる白濁を気にも留めず、顎に手を当て思い悩む。せっかく回収した子種が、無駄になっていく。命として成立することもなく消えていくそれらを、少しだけ哀れに思う。


「勃たぬやら何やら喚いていたな。…しかし、私の子種でも同じ帰結となろう」


出せないものは仕方がない。仕込んでも芽吹かないのであれば意味がない。

ならばどうすればいいか。考えがまとまり、ユーハバッハが柔らかく微笑んだ。

きっと喜ばせられるだろうと、嬉しそうに。



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「掛けよ」

「………何の用だ」


再び呼び出された時、ユーハバッハの姿は既に少女のものではなく。見慣れた顔に一縷の安心を覚えた自分に嫌気が差した。この男の顔を見て安心するなど、あってはならないことだ。たとえそれが、ほんの僅か、今にも切れそうな糸程度のものであっても。

座ることを勧められたあたり、長い話になるのかもしれない。テーブルを挟み、向かい合ってソファーに座る形になった。

バズビーが腰を下ろしたのを認め、ユーハバッハが口を開く。


「一度決めた以上、返礼はする。これもその一環だ」

「はあ?何を、……ぃ、ッて……!?」


突然だった。触れられもせず、手をかざされただけだ。

それだけで、体の内側から何者かに食い破られるような痛みがある。細胞の一つ一つを切り離され、捏ねられ、押し潰されているような。

激しい痛みに息が止まり、たまらず喉を押さえる。

息をしなければ。まだ、死ぬわけにはいかない。


「痛みは一瞬だ。耐えろ」

「あ…ッ!ぐ、がッ……!て、め……何、しやがっ……」


突如、痛みが引いた。ソファーからずり落ちていた体も、すんなり立ち上がらせることができる。そのままテーブルの向こうへ身を乗り出し、襟首を掴んでやろうかと思ったところで。

するり、と下履きが重力に従い落ちて行った。


「は…?」


何が起きたのかと見下ろす。残念ながら足元の様子はよく見えなかった。風船のような膨らみが二つ、視界を邪魔している。肩回りや袖は布が余って仕方がないのに、その部分だけはボタンが悲鳴を上げそうなほど布が張り詰めていた。

恐る恐る触れればやわらかく、あたたかい。そして、触れられている感覚も伝わって来る。

バズビーの胸が、女のそれと同様に膨らんでいた。

まさかと見えづらい下腹部をまさぐれば、あるはずの突起がない。つるりとした肌に触れ、何をされたのか悟った。

怒りを通り越し、乾いた笑いが溢れてくる。


「は、はは……変態が……!俺に、テメエのシモの世話でもさせようってのか…!?」

「いや。私には必要のないことだ」

「ああ?なら単なる嫌がらせかよ…!」

「話の分からぬ者だ」


呆れて溜息を吐くユーハバッハの目的が一切理解できず、困惑と怒り、恐怖が次々に襲い来る。

再び座れと促されても従う気にはなれず、かといってこの姿のまま部屋を後にすることもできず。立ち尽くすバズビーを見て再び溜息を落とし、ユーハバッハが手を伸ばす。当然、テーブルを挟んだ距離だ。触れられることはなかったが、しかし。


「あ…?ぁ、ああッ!?や、めろ…?な、何だよ、これ!?」


腹の中に、何か、いる。


「私はお前に一切触れていない。これで満足だろう」

「ひぃッ!?な、中に、なんかいる…っ!」

「何も居らぬ。まだな」

「は…?っあ!?やめろ、やめろォ…!あ、ぐ…ッ!」


体内で暴れまわる何かは、固く閉じられた内側を無理やり広げようとしていた。慣れない感覚が痛みをもたらし、怒りより恐怖が勝る。仇敵に弱っている姿を晒したくなどないのに、思わず両腕で自分を抱き締めた。


「恐ろしいか。仕方がない、もう少し善くしてやろう」

「…?ひッ!?あああッ♡な、なんでっ、こんなぁ…っ♡」


ユーハバッハの言葉に呼応し、内側を蹂躙する動きが変わった。ひたすらに広げようとするだけの動きではなくなり、襞の一つ一つを確かめるように撫で、捲り、擦っている。じわじわと体の奥が熱くなって、痛み以外の理由で腰と膝が震え始めた。

立っていられなくなり、背後に倒れ込めばソファーに受け止められる。何が起きているのかと下腹部を見るも、見た目に異常はない。ただ、内側の動きは徐々に激しさを取り戻していた。激しくされても痛みはなく、神経を焦がすような痺れが背を伝って脳に上っていく。


「これならば問題ないか」

「やッ♡やばい、これやばい…っ♡やめろぉ♡で、出ていけ、俺んなかに、くるなあ…っ!」


何かができたばかりの膣壁を擦り、その奥の子宮を突いている。未知の感覚を恐れ、何かを取り除こうと必死になったバズビーは、小さく細い指を己の秘所に突き立てた。外部からは一切刺激を受けないまま、内部で生まれる快感に翻弄された蜜壺は、とろとろと滑り気のある液を零して自らの指を受け入れる。それまで触れられなかった膣口への刺激に、バズビーの身を襲う震えはますます強まっていく。


「指を突き入れたとて無駄だ。今にお前の望むものが得られる。抵抗する必要もない」

「ひぃっ♡あ、あっ♡こ、これ、へん、変だってえ…ッ♡なんか、きて…っああ!?♡あつ、あついっ♡」


内側を蹂躙する何かの感覚が消え、ぽっかり空いた穴を埋めるように、熱い液体が注がれているのを感じる。

ソファーの上で身をのたうち回らせ、それを受け入れるしかないでいるバズビーは、自らに挿入したままの指を無意識に動かしていた。膣口だけでなく、陰部全体を擦るようにすると、たまらなく気持ちがいい。何かを注ぎ込まれている子宮も、快感に悦び、きゅんきゅんと収縮していた。


「んああっ♡なんだよ、これえ…っ♡腹、パンパンに、なって…っ♡」

「子種を蒔いた」

「ひッ…♡つ、ぁ…♡……あ……?」


ほんのり膨らんだ下腹部を見下ろす。

子種と言うと、精子のことだろう。それを、蒔いた。

快感に酔いつつあったバズビーの頭から、血の気が引いて行く。


「家を再興するとなれば、優秀な者の血が必要だろう。案ずるな。私の部下で『最も優秀』で、お前にとって『最も気心の知れた』男の種だ」


その言葉が誰を指しているのか、わからないはずもない。

誰の子であろうと産みたくなどないと言って切り捨てるには、あまりに近く。その子をみすみす死なせるのかと問われれば、決心のつかない相手だった。


「あ………ああああ………ッ!!」

「父親が必要なら手配するが。血の繋がりを重視するならあの者と添い遂げるも自由だ。我が…娘よ」


混乱と絶望の最中で、既に憎い男の声は、バズビーには届いていなかった。



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「これがお前の息子だ」

「は?」

「思い悩んでいた様子だが、子の顔を見てお前に会いたいと言ってきた。あれは妻として扱うが良い」

「………あ……ユーゴー!」

「………!!!??」


金の髪と緑の瞳を持つ子を抱き上げ、ユーハバッハが微笑んでいる。初孫に喜ぶ祖父そのものの顔は、見る者の顔まで綻ばせそうだった。彼の人となりを知らなければ、という但し書きが必要だが。

それ以上にハッシュヴァルトへ衝撃を与えたのは、部屋に入るなり飛びついてきた女の存在だった。肩まで伸びた赤毛を揺らし、爪先立ちして伸ばした両手を、首の後ろに回してくる、その女。

見慣れないはずの女が、見慣れた男を想起させる。

男を見なくなって一年近い時間が経過していた。密かに行方を調べても成果はなく、しかし脱走の噂もなければ死の証も見つからず。


「およそ一年ぶりか。積もる話もあるだろう。この子は私が見ておく」


未来のためと求められるまま、疑いもせずに差し出した遺伝子の行き先を理解する。

子を欲している孤独な者のためだと。肌を重ねる必要はないと。その説明がなくとも、ハッシュヴァルトは差し出したに違いない。主君にすべてを捧げると決めているのだから。

しかし、自らの血を継ぐ子が、まさか。


「ユーゴー」


誇り高く情の深い狼のような男は遠く去って、子猫のように甘える女だけがいた。

ハッシュヴァルトの胸に頬をすり寄せ、しあわせそうに微笑んでいる。息子だと言われた赤子と、目元がよく似ていた。ハッシュヴァルトが探していた男とも。

どれ程の苦しみを経て、こうしているのだろう。想像を絶するであろうその苦痛に、ハッシュヴァルトの心のやわらかい部分まで切り刻まれた気がした。


「これからは、家族だな」


やわらかい声が耳を伝い、胸に、背に、喉に、絡みついて来る。

ハッシュヴァルトはその声から逃れる術を知らず、自分よりずっと小さな背中に腕を回した。

これ以上傷つくことがないよう、守るように。

あるいは、底なし沼のような現実に落とされていく恐怖の中、縋るように。



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~あとがき~

経産婦(処女)(ただし開発済み)と鬱になってる男が夫婦の営みをするのは蛇足過ぎるのでカット

脳内バズのテンションがおかしすぎて笑ってまともに書けなかったとも言う

どなたか書こうと思う方がいればフリー素材なのでどうぞ書いてください(他力本願)

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