【閲覧注意】アウラ「リーニエとイチャイチャするじゃない」2/2
第六節 長い長い夜
ベッドの上には、お下げのリボンを除いて一糸まとわぬ姿のリーニエが、
同じく全ての服と装飾を外し完全な全裸となり仰向けになったアウラの上に四つん這いになり見下ろしていた
お互い裸を見せ合うのは当然これが初めてである
胸の膨らみ、腰のくびれ、お尻の肉付きはアウラの方が凹凸はっきりしており、
対するリーニエは比較的細身ではあるが、胸元には小ぶりでほどよい膨らみが主張していた
「アウラ様…きれい…」
「ふふ、有難う。あなたもきれいよ、リーニエ」
「嬉しいです、アウラ様」
「さあ、まずはあなたが私の服があった所に触れて頂戴」
そうリーニエを誘うと
リーニエは胸元をペロペロと舐め始める
「そう、いいわ…んっ、ふぅ…あ、ちょっと…待って」
最初は想定内の快感だったのか余裕の態度をとっていたが、すぐに快楽に押し流されそうになる
リーニエもすぐにヒートアップしてベロリペロリ、ベロベトと大きく舌を動かすようになった
「や…ちょっ…この…あっあっ」
(この子やだもう凄い勢い。リーニエってばたまにもの凄く積極的になるわね…)
いつの間にか両手のひらで脇腹の愛撫も始めている
今まで触れられてない肌の部分、そこにリーニエが触れている、そう自覚すると凄まじい快感が襲い掛かってくる
「あぁっ、うそっ もうっ リーニエま…」
待って、といったら本当に止めてしまいそう
アウラはそう思うと、ただ快楽に悶えるしかない
あぁ あぁ と、色気を込めた喘ぎが放たれては消えていく
そしてリーニエはあらかたお腹や胸元を舐め回すると、
容赦なく胸の膨らみにかぶりついた
「~~っ!!」
あまりの快感にアウラは声にならない声をあげる
そしてリーニエの本能か、胸にピンと立つピンク色の突起に吸い付いた
(だ…だめっ…がっ我慢よアウラ…耐えるのよっ。このアウラ様が…手下に簡単に…)
アウラは首をブンブンと振り、快感をなんとかやり過ごそうか必死だ
リーニエは反対側の胸に移動すると、やはり同じ行為を繰り返す
(や…やだっ、もうだめ…)
「あはぁ だめっ だめえっ」
思考と発言の別離が効かなくなってくる、思ったことがそのまま口からでてしまう
そして突起をチュウチュウと吸いつつ、もう片方の胸を見るリーニエ
何を思ったのか、ピンと立ちながらも持ち主の悶えでプルプルと揺れるその先端を
リーニエは指でピンと弾いだ
「あっひあああぁぁぁぁん!!!」
それがアウラの我慢を超えるトドメとなった
可愛らしさすら感じる嬌声を上げて、アウラは絶頂を迎えた
「…アウラ様?」
壮絶な喘ぎを聞いて、ようやくリーニエが愛撫を止めてアウラの顔を覗き込んできた
「どう?」
一旦限界を超えたのを悟ったのか、感想を主に求める
「はぁ はぁ…どう?…って見ればわかるでしょ」
思いのほかあっさりと絶頂させられたのが悔しかったのか、つい口調にトゲを生やしてしまう
「気持ちよかったんだよね」
「そうよ!もう、この子ったら!」
「嬉しいな。アウラ様を気持ちよくできた」
「だからそうだって言ってるでしょ、もう」
「初めて…お役に立てた…」
リーニエは顔を震わせていた。人間であれば瞳に涙が浮かび頬を流れ落ちているのだろう。だが
(あなたは涙を流せないのね…)
「本当は戦ってアウラ様のお役に立ちたかった…でも…私は…ごめん、なさい…」
「リーニエ、いいのよ、もう…昔の事よ…もう…。だから…気にしないで」
自ら育てた部下、その抱えていた無念をこんなタイミングで聞くことになるとは思ってもいなかった
無念なんて、とっくに、放り捨てたものだと…
(私の様に…)
落ち込んでしまったリーニエの頭を優しく撫で
「さ、リーニエ。次はあなたの番よ……」
アウラはリーニエをベッドに仰向けにさせ、自らは先ほどのリーニエの様にお腹周りから舌を這わせる
「はぁ、はぁ…アウラ様っ…」
アウラはリーニエの時より派手にではなく落ち着いてリーニエの身体を舐め回す
舌に力を入れて、ねっとりとリーニエの肌を蹂躙していく
「ふぅ…気持ちいい…んっ」
それは胸に到達した時も同じで、じっくりと弾力を味わっていた
そして片手でリーニエの胸を揉み始める
「やっ…あん…」
こちらも一通り味わうと、胸の左右を変えて再び味わい始める
「アウラ様…私…」
「うふふ、気持ちよくなっているみたいね、可愛いわ」
「かわいい?私が…んっ」
答えてあげずに愛撫を進める
アウラの唇はおへその周りに移動してペロペロと舐めながら、両手ではリーニエの両胸を揉みしだいている
「そん…なっ…アウラ…さまぁ」
三点から快感を与えられて悶えるリーニエ、脚がもぞもぞとやるせなく動く
「いつまで我慢できるかしらね」
「我慢…?わたしっ…がまんしてない…よぉ」
(わかってるわよ、ちゃんと感じてくれてることくらい)
アウラの愛撫のペースが一段と上がる
「あっだめっ…あんんぅ…アウラさまぁ…わたしっわたしぃ」
さらに熱を帯びた嬌声が聞こえてくる
(ふふ…そろそろかしらね。せっかくだからちょっと焦らしちゃおうかしら)
そんな思いを察したのか、リーニエは脚を突然開いてアウラの背に回し、脚を組んでアウラの身体をホールドする
「だめっ アウラさまっ おねがい…もう、もう…」
「おねがい?なにかしら…」
「わたし…もっと気持ちよくなりたい…ああっ!」
「もちろんよ、さ、覚悟なさい」
アウラはさらに舐めまくるペースを上げ、胸はポンポンと叩かれプルプル震える双丘と化していた
「ああっ もうだめっ ああっ ああっ アウラさまっ あぅ アウラさまあああぁぁあぁっ!!」
大切な名を込めた限界を超えた絶叫と共にリーニエの身体がビクビクと震える
(ふふっ いい光景だったわよ)
「あぁ…はぁ はぁ…はぁ…あうらさま…」
虚ろな瞳のまま、足組みを解いたリーニエの呼吸が落ち着いてくると、アウラはリーニエに跨ったまま体を起こした
「ふぅ…これでおあいこってところかしら。……でも、まだまだ続くわよ?」
「はぁ はぁ…」
答える余裕が戻っていないリーニエにアウラは宣言すると
アウラは先ほどまで胸を弄んでいた自らの手をリーニエの股間に撫でる様に滑り込ませた
そして、指を股間の割れ目の中にズプズプと沈みこませ、指をクイクイと動かすとクチュクチュと水音が漏れる
先ほどまで一切触れなった敏感な部分への干渉を開始したのだ
「んんっ…」
「久しぶりの…模倣なんかじゃない私の指…どうかしら?」
「うん…気持ちいい…ですっ……アウラさま…」
望んでいた答えが返りニヤリと笑みを浮かべたアウラは空いている手でリーニエの手を掴み、
馬乗りになっていて脚を開いた状態の自身の股間へと導く
アウラの割れ目にリーニエの指先が触れる
「あなたもするのよ」
「私が…アウラ様の…を?」
「そうよ…できるでしょ?」
「うん」
「できれば…エアファーゼンしないでしてほしいのだけど」
「うん、わかった…頑張るよ」
素直に応えられ、ゾクゾクと背筋に快感が走る
ツプ…
リーニエは指を二本、アウラの割れ目に沈みこませると
すぐに引き抜いて、またすぐに突き刺すように奥に入れる
「んうぅ!っふぅ!ああっ、いいわよ!」
すぐに手馴れたようなリズムで出し入れするようになり、アウラは嬌声を上げながらも褒めてあげる
(私も負けてられないわ)
アウラもリーニエの股間をグチュグチュとその指でかき混ぜつづける
「はぁっ、んぅぅ」
手のすいたもう片手は再びリーニエの胸を揉み始めた、ただし、ピンクの突起をつまみ弄るのに重点をおいている
「んふうっ!いいわ、いいわっ リーニエっ」
アウラはさらに自ら腰を動かし、リーニエの指による出し入れの動きをサポートする
「あふぁん アウラさまぁ」
リーニエは空いている側の腕をなんとか伸ばしてくる
アウラの様に自分もこの手で何かしたいと主張するのだが、どうしていいか分からず宙を彷徨う
「リーニエ、んっ、頑張り屋さんね」
アウラは少し体を倒して胸をリーニエに触れてもらうと差し出すと、リーニエはなんとか届いただけなのか、狙ったのか
アウラの胸の突起を指で挟みキュッとつまんだ
「ひっ!」
予想外の急な快感に喘ぐアウラ
リーニエはつまみながら上下左右にと動かしまくる
「ちょっちょっ…あぁん!そんな…ひぅ!」
胸をいじくられつつ、腰と指は自ら動かして快楽をむさぼるアウラ、残された髪の房が激しく揺れる
やはり胸をいじくられつつ、指を出し入れして快楽を巡らせるリーニエ
二人の間で快楽が循環そして増大する
「ああっ、いいわリーニエ いいっいいっ」
「アウラさまっ いいっ きもちいいっ」
発せられる言葉が単純になっていき、それは再び快楽の限界が迫って来た合図であった
「アウラさまっ いっしょに…いっしょにっ、いっしょに!」
「リーニエ わたしも、あなたと…んんっ…あなたとっ!」
お互いの指の動きが、もう後先考えないとばかりに全速力になる
クチュクチュクチャクチャ…
偶然なのか必然なのか、漏れ出る水音のリズムは完全に一致していた
そして
「「だめぇ!!」」
「「あああぁぁぁあ~~~~!!!!」」
二人は同時に快感の限界を超えたのであった
ピクピクと痙攣する股間、震える指、荒い呼吸も治まらないうちに
「はぁ はぁ…よく、できました……リーニエ」
「アウラさま……うれしい…です…」
お互いに言葉を交わし、腕をそれぞれの場所から離すと、すぐにお互いの手を繋ぎ指を絡ませた
アウラは、倒れ込むようにゆっくりとリーニエの傍に横たわる
「アウラ様…」
「リーニエ…頑張ったわね…でも……まだまだよ」
言葉の最後に急に冷酷なトーンになったアウラに、リーニエはびくりと怯える
「まだ…できるでしょう?」
つややかな指先で、リーニエの顎を撫でる
「は…はい…頑張る…」
「よろしい」
アウラはリーニエの股間に太ももを差し入れ、股間の割れ目をこするように動かし始めた
「んっ…」
また、リーニエに快感が生まれ始める
「あなたも…なさいな」
「……」
リーニエは言葉を返さないが、同じ様に太ももをアウラの股間割り込ませる
だが、アウラの様にうまく動かすことができない
(私が動いてもいいけど、それじゃさっきと同じなのよね…)
だからといってこのまま今リーニエがしている申し訳なさそうな顔を眺め続けるのは物足りない
(そうだわ)
アウラは何かを閃くと、リーニエの耳に口を寄せてつぶやく
「模倣なさい、私の動きを」
「アウラ様の…?」
「わかるでしょ?この脚の動きが…これをエアファーゼンなさい」
「んんっ…はい…模倣します……エッ…」
リーニエはアウラをギュウッと抱きしめて、消え入るような声で魔法を唱えた
「エアファーゼン…」
魔法のつぶやきが、アウラの耳元をかすめる、するとすぐに、リーニエの太ももが動き始めアウラの股間をこすり始める
「んっ…ふふっ、上手くできそうね」
先ほどとは激しさが段違いだが、お互いの太ももの動きで徐々に気持ちよさが蓄積していく
(それじゃ私は上の口もいただこうかしら)
アウラは両手でリーニエの頬をおさえ、唇を重ねた
「ん…ちゅぅ…」
すかさず舌を入れてリーニエの舌と絡めるのだが、何か違和感がある
(なにかしらこの感じ…リーニエらしくないというか、どこか単調な…)
疑問の正体に、リーニエも自分の頬に両手を宛てたところでアウラは気づいた
(この動きも模倣してるのね!)
エアファーゼンは太ももの動きだけでなく、口と手の動きも模倣していたのだ
つまりアウラは鏡映しのキスをしていたということで…
(リーニエはそうは思ってないでしょうけど…ムードがいまいちだわ…)
ここにきて興を削がれかけるアウラ。エアファーゼンを解除すると今度は下半身の方がままならなくなる
(どうしたものかしら…それとも口は諦めてまた他の場所に口づけを…)
とりあえず一旦、キスを中断し唇を離す
「ふぅ」
「アウラ様…今のキス…好きじゃないの?」
すかさずリーニエが核心をついてきた
「えっ…あー……分かる?」
「キスも模倣してたけど、なんかどんどんつまんなくなってきてる気がしたんだ」
(あらまあ、動きに出てたのね…)
「あなたには隠せないわね…でも、あなたとのキスが嫌ってわけじゃないのよ、それだけは分かって頂戴」
「うん。だから」
リーニエは一呼吸置いて、言葉を続ける
「…私を操って欲しい」
「操ってって…もしかして…」
「うん。アゼリューゼで、私に命令してほしい。模倣じゃないキスしろ、って」
「リーニエ…」
(確かに私が使うアゼリューゼなら、部分的にエアファーゼンを超えて命令が通るかも知れない)
「よく思いついたわね。早速やってみましょう。…アゼリューゼ」
魔力差は歴然だから天秤で比較する必要もない、アウラは久しぶりに己が代名詞の魔法を発動させる
かすかな音が鳴り、リーニエは服従の徒となった
「…リーニエ、私とキスしなさい」
「はい…」
脚の動きはそのままで、と付け加えて二人は再び唇を重ねる
すると今度はリーニエの方から舌をアウラの口内に差し入れてきた
アウラも追い返すことなく迎え入れ舌を絡める
(うふふ、成功ね。可愛いわ…リーニエ)
(アウラ様…模倣じゃない私のキス、受け取って…)
お互いの股間をこする動きも徐々に熱を帯びる
快感でこぼれる吐息が絡み合う舌にぶつかり、唾液が口元からこぼれ出る
(アウラ様…ずっとこうしていたい…)
(リーニエ…わたしはもうあなたなしでは…)
快感は激しくなくとも、お互いが傍にいる幸福感が興奮を後押しする
二人が再び同時に快楽の果てに達するまで、そう時間はかからなかった───
第七節 リンゴの木の下で
長く熱い逢瀬の夜の後…
二人だけの日々は続いていた
あの時の様な激しい夜は今も、時折、開かれている
リーニエは今もリンゴの木の品種改良にご執心だ
そしてその主のアウラは…
「アウラ様、今は魔法の研究中?」
「ええ、ごめんなさいね。もう少ししたらいったん休憩するわ。そうしたらこっちから呼びに行くわね」
「分かった」
リーニエは小屋の外へと出て行った
机に座りジッとしているアウラだが、これはれっきとした魔法の研究中の姿だ
人間の様に髪だの本だのに囲まれる様な必要はない、魔族はその頭脳のみで魔法を作り鍛え上げる
(魔族が個体を増やす方法は人間にはとても理解できるプロセスではない。
だが…私とリーニエの間に魔族の個体を発生させることは不可能。
…というのは誤りで、不可能は証明されておらず、ただ前例が無いだけなのだ。
だから、きっとできるはずなのだ、
<魔族と魔族の間に新たな魔族を作る魔法>が…)
アウラは新たに出来た目標にできる限りの時間をつぎ込んでいた
しかし、完成には程遠い状態だ
「…ふぅ、道は険しく遠いわね…。さて、リーニエをあんまり待たせちゃいけないわね。休憩しましょう」
人間での関係に例えると恋人・夫婦と評して差し支えない存在となった同族が外で待っている
アウラが小屋の扉を開けると、外の光景が視界にとびこんできた
リンゴの木は薄いピンク色の花が満開で、
その木の下には花と同じ色の髪の愛しき人がちょこんと座っていた
「…綺麗ね…」
「…アウラ様?」
アウラのつぶやきが聞こえたのか、リーニエが気づいてこちらに駆け寄ってきた
どちらからともなく手を広げてお互いを受け止めて抱きしめると、
アウラの残されたお下げと、リーニエの残されたお下げが揺れて触れ合い
二人きりの魔族は口づけを交わした───
それから…
リンゴの実が幾度と実をつけた頃に
アウラとリーニエの間にも実が結ばれたのか
それを知る者は、誰もいない………
END