鎧武 妄想2話②

鎧武 妄想2話②

2スレ目の4

己詩の自宅___


己詩「あ~もう、全然ダメじゃん!これ!」


ドライバーを机に置いて眺める


己詩「...そもそもこれ、何に使うんだろ?何するもの?」



己詩、スマホに着信


己詩「もしもし、舞?」


舞「あ、己詩。昨日別れた後、裕也から連絡あった?」


己詩「え...ううん...何か連絡つかなくて...」


己詩(あの後、倉庫街の責任者さんって人が来て、

  騒ぎを起こすなって追い出されたんだよね。

  こっちの説明聞く耳持たずって感じで...

まああんな事、信じてくれないだろうけど...

てっきり裕也もその人に先に追い出されて、

  すれ違いになったんだと思ったけど...)


舞「何か裕也、昨日家にも帰ってないみたいで...

ガレージにも顔出さないんだけど...」


己詩「え...?」




昨日の倉庫街の同場所__


植物はなくなり、裂け目も見当たらない


舞「...え?」


己詩「何か、昨日と雰囲気違うね...」


舞「...あたし達、夢でも見てたの?」


己詩「そんな事...ないと思うけど...」(LSを見つつ)



舞「まさか...裕也...あのヘンな森から帰ってないんじゃ...?」


己詩「...ッ!?」


 舞「あ.......」


己詩「...まさか、怪物に襲われて...」


舞「ち...違う!そこまで言ってないって!!」


己詩「...でも!」


舞「昨日も言ったじゃない!きっと、すれ違いになっただけだよ...!」

  (努めて明るく) 


己詩「...そう...だよね...裕也がそんな簡単に...」


舞「うん、また勝手にどっか行っちゃう癖が出たんだよ...きっと」


己詩「うん。きっと...そうだよね!」


己詩(前の喧嘩の時も、私同じ感じになってた...だから今度はちゃんと...!)


舞「...ごめん、変な事言い出しちゃって...チームが大変な時だからテンパって...」


己詩「あ、ううん。仕方ないよ」




舞「でも...実際どうしよう...裕也がいないと例の企画が...」


己詩「昨日言ってた動画のやつ?」


舞「うん。多分裕也、自分でアレ(鎧武者)やるつもりだったし...」


己詩「誰か、代わりにつけれそうなメンバーにやってもらうしか...」


舞「えー、でもアレ結構厳ついよ...女子メンは無理だし、

ミッチもラットも、何かイメージ違うし...」


己詩「...試しに舞、やってみる?」


舞「この流れで何であたし?!あたしも女子だよ!」


己詩「舞なら大丈夫!踊ってる舞、かっこいいし!」


舞「あんなゴテゴテしたの着て、踊れるわけないでしょ!」


己詩「変身したら、意外に体軽くなった感じしたよ!

ホラ、騙されたと思って!一回!」(ドライバーを舞に出しながら)


舞「ぇ~...まあ、そこまで言うなら...」



舞、ドライバーをお腹に当てるも起動せず



舞「...アレ?」


己詩「おかしいな...お腹辺りにあてれば、勝手に...」(ドライバー装着)


舞「え~~?!何でよ!?」


己詩「...これ、多分錠前ディーラーから貰ったヤツだよね。

あんまり気進まないけど、聞いてみよっか。多分阪東さんの店にいるし」


己詩と舞ドルーパーズへ向かう


その様子をを遠くから見つめる___湊 耀子



耀子「.........」




ドルーパーズ店内__



シド「ああ、『戦極ドライバー』か...

アレは、最初に装着した人間にしか使えないよ」


己詩「ええ?!」


舞「そんな~~!」


己詩「ご、ごめん!舞...」


舞「いや、仕方ないけど...ハァァ...」


シド「ハッ、裕也のヤツもバカだな。せっかくの掘り出し物なのに、

先に他の奴、しかも...」(己詩を見つつ)


己詩「...?」


シド「...嬢ちゃんみたいな『部外者』に付けさせちまうなんて...」





シド「お嬢ちゃん(舞)も『鎧武』のメンバーかい?」


舞「はい...」


シド「今チームが...特にバロンの連中に目付けられて、大変なんだってねぇ...」


舞「......」


シド「どうだ?ドライバーの代わりのロックシード、用立ててやろうか?」


舞「!...ホントですか?!」


シド「バロンのザックなら、出してくるロックシードは最低でもクラスC...

対抗するにはC+(クルミ)か、B(ドングリ)のロックシードが必要だ。

コレと、後...」


シド、タブレットでパインLSを見せる


シド「コレなんかおすすめだな」


己・舞「おぉ...」


シド「で...お値段こんなとこだ」


己詩「?!う...あぁ...」


舞「無理です...手が出ません...」


シド「...ま、買う気になったら声かけてくれ...

と言ってもあんまり猶予は...無さそうだけどな...」


己・舞「「.......」」


己詩と舞、恨めしそうにシドを見つつ、店を出る




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