鎧武 妄想2話①
2スレの4前回のあらすじ
最悪のヒーローごっこ
謎の森のなか___
防護服姿のユグドラシルの研究員達が、
腰に簡易ドライバーを巻き、森の果実をLSに変えて回収している
研1「...わあぁぁあ!!」
初級インベスが研究員に襲いかかり、場がパニックになるが__
斬月「...ハァァァァ!!」
斬月が現れ、インベスを一掃する
研1「...しゅ、主任!助かりました!」
斬月「......」(静かに頷く)
第2話 必殺!パインキック!!
己詩の自宅__
己詩「ただいま!!」
晶「おかえりー。遅かったわねー。今から夕飯...」
己詩「うん!確認したらすぐ行くから、ちょっと待ってて!」
己詩、自室へ
晶「...確認?」
オレンジ!/
晶「?」
ロックオン!/ソイヤッ/
晶「???」
オレンジアームズ!/花道!オンステージ!/
晶、ドアをノックしつつ
晶「ちょっとー、己詩ー。あんまり大きい音鳴らしたらお隣に迷惑...」
(ドアを開ける)
己詩の自室の、全身鏡の前に鎧武者
鎧武「...へー♪さっきはわかんなかったけど、こんなカッコいい感じなん...あ...」
晶「........」
鎧武「.........」
晶「......己詩?」
鎧武「...お姉ちゃん、私、変身できた」
晶「...........」
鎧武「...イェイ!」(Vサイン)
晶「......取り敢えず、肉じゃが一緒に作ろっか...」
鎧武「OKー!」
台所___
鎧武「~♪」(エプロン➕包丁)
晶「........」
鎧武「お姉ちゃん、ジャガイモ切るからちょーだい♪」
晶「...それ、脱がないの?」(ジャガイモを渡しつつ)
鎧武「へ?ダメ?これきっと凄い事できるんだけど...」
晶「...威圧感は、結構凄いわよ...」(己詩鎧武H191,W90)
鎧武「きっとジャガイモを、正確無比に素早く...」(バキッ!ボキッ)
鎧武、ジャガイモをまた板ごと切り、包丁をへし折る
鎧武「ぁ.......」
晶「.........」
鎧武「.........」
晶「己詩ーーー!!」
鎧武「ごめんなさーーーい!!」
己詩のバイト先カレー店
己詩「おはようございまーす」
店長「おお、己詩。悪いが、早速注文届けてくれ」
己詩「はい!...店長」
店長「ん?」
己詩「今日は、新しい私を、とくとご覧下さい!」(ドヤ)
店長「......はぁ?」
己詩、バイクにカレーを入れ、ドライバー装着
己詩「...へん~しん!」
オレンジ!/
市民1「ん?...んん!?」
己詩の上にオレンジアームズ
市民1「は?え?」
ソイヤッ/
オレンジアームズ!/
花道!オンステージ!/
己詩、鎧武に変身
市民1「........」ゴシゴシ(我が目を疑っている)
鎧武「よぉし!決まった!お姉ちゃんに怒られたけど、練習の甲斐あり!
さあ、レッツ!はいた...あだ?!」(頭の飾りが座席屋根に引っ掛かる)
市民1(......疲れてんな。今度有給取って、風都の風花饅頭買ってこよ...)
鎧武「ちょっ...こう?...っまてぇ...フン!」(無理やり頭を収める)
鎧武「あ?あれ...抜けな...わ、わわわわわあああああああ?!」(横転していく)
がっしゃーーーーん!!
店長「?!...えぇ...?」
外に出る店長、横転しているバイクを確認
店長「おわぁ!?何やってんだ!?己詩...え?」
鎧武「い...いだ...いだい...」
店長「え...?己詩?」
鎧武「て、てんちょぉ...おこして...もらってぇ...いいですかぁ...」
店長「お、おお...って重!?っが?!腰が!だ、誰かぁ!」
鎧武「ほんと...すいません~...!」
街の公園___
己詩「...ハァ」(落ち込んでる様子)
男児「うわーん!」(泣)
己詩、木の上で泣いている男児を見つける
己詩「え...どうしたのぉ!?君ぃ?」
男児「...のぼったら...こわくなってぇ...おりれなぁ...」(泣)
己詩「!よし、お姉ちゃんに任せて!すぐそっち行くから!」
己詩、ドライバーを装着するも、LSが見つからず
己詩「ん?...アレ?錠前...は...?えっ?こっち...?」
泣いている男児に近づく男___駆紋 戒斗
戒斗「...泣いていたって、どうにもならないぞ!」
己詩「?...っえ?」
戒斗「どうするんだ、坊ず。今すぐ飛び降りるか!?
其れとも...夜までそこに居るか!?」
男児「ぇ.......」
己詩「...っちょっ...ちょっと!?」
戒斗「...何だ?貴様?」
己詩「何だ?じゃないよ!あんな子供に何無茶いってんの!?」
戒斗「...貴様、あいつの身内か?」
己詩「いや...そうじゃないけど...」
戒斗「なら貴様には関係ない」
己詩「関係ない事ないよ!それに怪我したらどうすんの!?」
男児「ゔぅ...」(泣)
己詩「!ああ、大丈夫!ちょっと待っててね。すぐ...」
戒斗「...泣いて、女に縋るのか?男でありながら」
男児「...!」
己詩(カッチーーン!!)💢
戒斗「その弱さを、痛みと感じないのか!?」
男児「......」
己詩「......ちょっっっと...!」💢
戒斗「........」
己詩「...何が怖いかなんて、人それぞれだし、女男は関係ないでしょ...!?」💢
戒斗「.......」
己詩「ちょっと、きいて...ぅわ?!」
戒斗、己詩を押しのけ、飛び降りた男児を抱き止める
己詩「...ぁ」
戒斗「...それで良い。お前は強いな」
男児「......」(笑顔)
戒斗、男児を降ろし、目線を合わせる
戒斗「忘れるなよ、坊ず。いつだって最後に頼れるのは、己の、お前自身の強さだ」
男児「うん!ありがとう、お兄ちゃん!」
戒斗、少し笑みを浮かべて去る
男児「お姉ちゃんも、ありがとう!」
己詩「あ...うん。怪我はなかった?」
男児「うん!バイバイ!」(走り去る)
己詩「バイバーイ!........」
己詩、戒斗の去った方向を見つめる__