鎧武 妄想1話①

鎧武 妄想1話①

2スレ目の4

植物に覆われていく、ユグドラシルタワー...


廃虚の街(いつもの岩場)で、アーマードライダー達が戦っている


インベス軍勢を率いて、無限に湧くインベスと戦うバロン


バロンと背中合わせに戦いつつ、時折バロンの様子を窺うナックル


必死にドンカチを振り回し、逃げと体当たりと吹っ飛びと落下を繰り返すグリドン


スイカアームズの大軍を率いて、様子を伺う龍玄と斬月


そこから少し離れた場所で、その状況に背を向けて立っている、金髪の女性


オ?「......」(フードを被り、隙間から赤い瞳が輝く)


街(岩場)を気にする素振りをするも、すぐに目線を前に戻す


視線の先に、馬に跨って、駈けてくる様子の、鎧武者


しかし、その鎧武者に色はなく、走っているようで微動だにしていない


女性は真っ直ぐ鎧武者を見据えている




鎧武者が見ているものは、女性か、合戦場か______






第1話  変身!空からオレンジ!?


とある商店街内__


?「そっかー、ママとはぐれちゃったんだ?」 


瞳に涙を溜め、泣き出しそうな幼児に、目線を合わせながら話しかける、

まだ少女の雰囲気が抜けきらない、幼い印象の女性。


幼児「....(頷く)」

 ?「心細いよね。わかるよ」

幼児「.....(顔が歪み、涙が落ちそうになる)」

 ?「...よし!じゃあ、お姉ちゃんと一緒に、ゲームしよう」

幼児「....?」

 ?「これ以上泣いちゃったら、負けなゲーム。泣かなかったら、君の勝ち!

   ...どう?」

幼児「.....(ぐずる)」

?「...今辛くて、泣いちゃうのはしょうがないよ。でも、ゲームが始まったら、

泣かない方法を一緒に探そ?」

幼児「......」

?「どれだけ辛いときでも、誰だって、戦うことはできるんだよ。

これから、君ができそうな事、何だと思う?」

幼児「...ママをさがして、みつける...」

 ?「!よし、お姉ちゃんと一緒に、戦おう!」


ふたりで手を繋ぎながら、商店街を歩く


?「お母さーん!」

幼児「ママー!」

 ?「お母さーん、迷子ですよー、まい...」

 母「...ハル!」(幼児を抱きしめる)

ハル「!...ママ!」(少しぐずりそうになるも、笑顔)


女性、幼児の笑顔を確認する

 

 ?「良かったね。君の勝ちだよ!」

ハル「お姉ちゃん、ありがとう!」

 母「ありがとうございます」

 ?「いえいえ!じゃあ、これで!」


女性、停車していたデリバリー店の配達バイクに向かう


母「あの...配達の途中だったんですか?」

?「あ、大丈夫ですよ。カレー、まだ全然温かいですし」

母「でも...」

?「ホントに大丈夫ですって。じゃあっ!」


女性、バイクで走り出す


母「あ...」


とある一軒家前__


?「...お待たせして、すいませんでした!」


配達が終わり、店に戻ろうとする女性に携帯着信(表示はカレー屋店長)


?「ゔぇ...はい...葛葉...」

店長「己詩...また道草食ってたのか?」

?「あぁ~...えっと...一応...冷める前には...間に合ったというか...その~」

店長「(溜め息)...まぁ、お前の事だから、別にサボりを疑ってる訳じゃねぇけど...

頼むぜ、最近カレー屋、てかこの街の飲食業、競争激しくて、味だけじゃ

やってけねぇんだから」

?「ホント、すみません!!」

店長「ま、今日のお前の仕事は、それで上がりだから、さっさと帰ってこいよ。

お前が勝手に引き伸ばした時間は、残業になんねぇぞ」

?「...はぃ」

店長「おう、説教終わり」(電話が切れる)

?「......」(少し落ち込んだ様子)

(ハル「お姉ちゃん、ありがとう!」母「ありがとうございます」)

己詩「...うん、よし!帰ろ!」


女性の名前は___葛葉 己詩





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