銀の女王は幼き心に堕ちる

銀の女王は幼き心に堕ちる


強制帰還の光が消えるとともに、少年は見知らぬ部屋に飛ばされていた。部屋は薄暗く、わずかなピンクの光がぼうっと光っている。見れば彼が腰かけているのは大きな二人用のベッドで、そこにはもう一人、ともに飛ばされていた人物がいた。

暗い中でも輝く銀の髪、豊満で雄を誘う体つき、美しく整った顔。そう、先程まで彼と共に居たグレイフィアであった。だが、その衣装は先程までのメイド服とは異なっており、前回ダンジョンで着させられていた際どい水着を身にまとっており、何処か熱っぽく、心ここにあらずといった顔をしていた。

初めは知った人物がいたことに喜んだ少年だったが、しかし彼女がぼうっとして返事が悪い事に不安感を覚えだす。顔も赤く、意識も薄い。今まで精々欲にかられ暴走した彼女ぐらいしか見た事のない彼にとって、その姿は病か何かと思うほどに深刻に見えて、焦りが心を蝕んでいく。


『安心してください!私が居ますよ!』


ふと、彼の頭の中にそんな声が響く。その声に焦りは飛び、声の主を探してキョロキョロと周りを見る…が、誰も居ない。そして彼にはその声が誰であったかの記憶は、しっかりと残っていた。そう、自分達をまきこんだ天の声だ。

『まぁまぁ。グレイフィアさんを助けたいでしょう?それならばこの天の声さんがその方法を教えて差し上げましょう!はい、掌をご注目☆』

言われるがままにそこを見れば黒い箱。恐る恐るそれを開けてみると、中には指輪が入っていた。シンプルで飾り気は無いが、しかし目を引くような──────

『ささ、それをグレイフィアさんに着けてください!』


……慎重な彼にとって胡散臭いこの声に従いたくはなかった。だが、彼女を救いたいという気持ちは誰よりも強い。だから、そうした。

グレイフィアもまた、それに応えた。一夜だけだから、今回だけだからと言い訳をして。

一度が終らなければ永遠であるというのに。





「ん…♡」

「んぅ…♡」


唇が、触れ合う。ぴとっとお互いの熱とわずかな水を感じて、顔が離れる。そして眼前には愛おしい相手の顔がある。またもや近づいて、触れ合う。今度は僅かに吸いあって、愛を感じるとまた離れる。そしてまた──────

初々しく何度もキスをするその二人の姿は、まるで初夜を迎えた夫婦のよう。…いや、正しく『そうなった』のだが。淫欲に負け貪った時とも、あやすようにしていた時とも違う、対等で、未熟な接吻。だがそれが、今の二人にはたまらなく愛おしい。


「ちゅ…はむ、んちゅ…ちゅぱっ…」

「んんっ…♡じゅるっ、んふぅ…ちゅるるっ…♡」


暫くして、徐々に触れ合っている時間が伸びていく。一瞬の離れる時間も惜しみ、別れないよう楔を打ち込むが如く互いの口の中に舌が入っていく。やあやって互いの手は指を絡ませ決して離れないように、舌もまたそれにならい互いの舌に絡みつき、ぐちゅぐちゅと音を立て始めた。

相手と離れたくない、そんな気持ちを互いが持っていることに愛を感じ、そして伝えるためにまたぎゅっと絡みつく。二人の気持ちは、徐々に溶け、合わさっていく。


そして、その気持ちは互いに別の所に出ていた。少年の下半身は気付けば今までにないほど固く、大きく立っており、その雄を示す。そしてグレイフィアはその胸に出ていた。興奮によってかいた汗は彼女の肢体を薄暗い中でも照らしていたが、加えて胸からは白濁とした液が彼女を覆い始めていた。早い話が、母乳である。

互いの体は既に出来上がっている。だが、もう少しだけ、もう少しだけと二人は接吻を繰り返す。だがしかし、彼の怒張は苦しそうに、早くその本懐を遂げたいと言わんばかりに震えている。その様子をじっと熱を込めた視線で見つめていた彼女はその輝く胸を押し付けその谷間にしまい込むと、両肘で挟み、扱き始めた。

そのたわわに実った果実は全ての衝撃を吸い込むほどに柔らかく、温かい。それでいて挟み込んだイチモツと、拘束する肘にぐにゃぐにゃと形を変えながら包み込み離さず、しっかりと咥え込んでいた。そのあまりの気持ちよさに呆けてしまう少年だったが、グレイフィアはそんな顔も愛おしく感じて、更にキスをねだる。勿論その両手は決して離さず繋ぎ、甘くとろけるような時間を味わい続ける。


暫くそうやって蕩け、高めあい、互いの愛を確認し続けた二人の行為は、今にも暴発しそうな怒張にグレイフィアが気付くと共に終わる。

先程まであったその肌は無く、部屋は淫気でむわっと暑い筈なのにどこか肌寒い。

だが、グレイフィアとてそれは同じ。それでも止めた理由は勿論。


「……出すのは…私の、中で……」


ぽたぽたと秘部から涎を垂らしながら、愛しの夫にそうねだるグレイフィアに、少年の理性は、もつ筈もなく。

彼女にがばっと抱き着くと、一度したようにその張り切った怒張を秘部に当て、本能のままに押し込んだ。


つぷぅっ……ぐ、じゅずぷぷっ!!


「「ァ、ッ~~~~♡♡♡」」


声にもならない悲鳴。快楽と愛おしさと幸福感に満ちたその叫びと共に、二人は軽く達する。軽く意識が飛び脳裏に星がちらつくが、しかし少年はその腰を止めなかった。無意識的に、本能的に快楽を求め腰を動かし、目の前の彼女を、雌を孕ませるために全身を使う。

ぱちゅん、ぱちゅん♡とその結合部から音が鳴り響く。高めあった互いのソコはたっぷりと涎を垂らし続けた結果潤滑油となりスムーズな注挿が行われる。だがそんな状況でもグレイフィアの秘部はぎゅっと彼のイチモツを締め付け、ひだの一つ一つが絡みつく。彼の大きく曝け出されたカリ首はひだにぎゅっぎゅっ♡と引っ掛かり、その度に二人に刺激が走る。


そんな快楽につい最近まで童貞どころか精通すらまだだった彼が耐えうるわけもなく。その腰使いはへこへこと情けなく、腰砕けなモノとなっていく。だがそうであっても、彼は決してその動きを止めなかった。

雄としての本懐を果たそうとするそんな彼の姿に、グレイフィアの子宮は疼く。自分を雌と、番と見てくれていることがただ幸せで、嬉しくて、その頑張る彼をぎゅっと自分の胸中へと抱きしめる。その豊満な谷間に顔をうずめられ一瞬息の止まった彼だったが、そこから漂う母乳と彼女の匂いに更に欲望が刺激され、更に腰はへこへこと動き出す。

だが、そんな下手くそな腰使いも彼女にとっては妙技に感じるほどに二人は感度がよくなっていた。あるいは、互いの相性が良くなっているのか。なんにせよ、その終わりは近く。


貯めこんだその精が、一か所に集まり膨らんでいく。それを待ち望んでいたグレイフィアの子宮はその口を亀頭とぴったりと併せ、全てを飲まんとぎゅうっ♡と彼のソレを締め付ける────────


どくっどくっ、びゅるるるるっ♡びゅるるる────────っ♡


濁流のような射精。

二人の夫婦としての初夜は、決して忘れる事の出来ないほどのものとなった。


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