針世界でできないこと

針世界でできないこと


・人物の偽装。

各人にステータス(身分証明)表示機能が標準搭載されている。名前とレベルと職業とそのほか個人情報が誰の目にも明らかである。

・死体の保存。

ドロップアイテムの概念がある以上正しくは全身の保存というべきか? 死体は時間経過で光となって跡形もなく消滅する(光子決壊)。消滅するのは体だけでなく服や持ち物(武器)も。飛散した血液等については不明であるが、生きていた痕跡等が残ることから消滅するものには何らかの基準があるものと考えられる。死ぬにあたって流出した血液などは消滅する?過去のケガから流出したものは残る?

・人物の捕縛。

正しくは場所による?文明の発達が歪であり、治安維持機構等が十分に発達していない。刑務所や牢獄はともかく警察が存在しない可能性がある。兵士は存在することから役割の代替は可能か?また、個人の身体能力のばらつきが大きい。レベルによっては人間でありながら兵器もかくやの攻撃力を誇る。そうした逸脱した人間を捕縛しておけるか不明。

・凶器を持たせないでいること

魔法やスキルといった各個人に由来する特殊能力の使用を抑制する手段がない。MPを枯渇させる方法も、MPを使わず使用できるスキルの存在により意味をなさない。また、魔物等の外的脅威が全国レベルで存在することも逆風。武器を所持していること、魔法を使うことが当然の権利として黙認されている。ぶっちゃけ治安が超悪い。

・安全の保障

魔物や魔族、人間の凶賊の存在が一般的である。一般人についても武装が浸透している。武装を取り上げても魔法やスキルがある。これらの理由から身元の安全を保障するのが困難である。


これらを踏まえると犯罪の立証が困難である。立証したのちも捕縛や安全の保障が困難である。

暴力を持たずに暴力を制するのは難しい。

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