金策(モブスグ)
ショタコン強くなるためには育成やバトルで使う道具が必要だ。そしてその道具を買うためには、当然たくさんの資金が必要になる。
スグリの小遣いではとても足らない。となれば、ポケモントレーナーの資金稼ぎなどやることはひとつ。
「……おれの勝ちだから。んだば、金出して」
目の前で呆然と膝をついている男にそう吐き捨てる。弱いからそうなる、と同族嫌悪のようなものを感じながら。
男はひとりでキタカミの里へ観光に来たらしい。「思ってたより田舎過ぎてつまんねえな」と管を巻いていたから勝負を吹っかけてみれば、相手が子供だからと勝手に油断して、あっという間にぼろ負けした。
ポケモン勝負に負けたら賞金を払うのがルール。観光客ならそれなりに持っているだろうと予想しつつ「ほら」と促せば、男は紙幣を数枚投げつけたあと、顔を真っ赤にして怒鳴った。
「俺がガキに負けるわけねえだろ! もう一回だもう一回!」
「……いいけど、次負けたら賞金二倍な」
「次は舐めプしねえから関係ねえわ」
男は唾を飛ばしながらそう言ったが、結局二戦目もスグリの勝利に終わった。一戦目よりは勝負になったが、実力差がありありと浮き出る内容だった。
男はそれでも納得できないらしく、三戦、四戦と試合を重ねては敗北し、金を失っていく。一方でスグリは懐を肥やして、もう少し搾れば欲しかった道具が買えそうだと内心笑った。
「五戦目さ、する? どうする?」
「クソ……このガキ……」
「ほら、けっぱれ、けっぱれ」
あと一戦だけむしり取ったらやめよう――そう思って煽ったスグリは、その瞬間男が飛びかかってきたのに反応することが出来なかった。気付いたときには乱暴に地面へ押し倒され、したたかに背中をぶつける。
何が起こったのか分からず目を開けると、怒り狂った男の顔が視界いっぱいに広がる。思わずぎょっと強張る体に、尋常でない怒声が降り注いだ。
「っざけんじゃねえぞクソガキ!! 大人を舐めやがって、調子にのるとどうなるか分からせてやるよ!」
言うがいなや男はスグリの服に手をかけると、ボタンが弾けるのも構わずこじ開ける。白くすべらかな肌が外気に晒され、スグリは「ひっ……」と悲鳴を上げた。
バトルをしやすいようにと人気のない場所を選んだのがあだとなって、周囲には助けを求められるような存在はいなかった。山と森の中間のようなこの場所では、いくら叫んでも誰にも届かない。
それなら自分のポケモンに助けを――と背負ったポーチに手を伸ばしたのを、男は見逃さなかった。ポーチをむしり取ると、中のモンスターボールごと崖下に放り投げてしまう。そして地面を殴りつけた。
「余計なことすんじゃねえ! 大人しくしねえと殺すからな」
血走った目は、その言葉が本気だと告げている。するとスグリのなかで生来の気弱さが顔を出し、体ががたがたと震え出す。
「ご……ごめ……なさ……」
「いまさら謝ったっておせえんだよ! お前にはこれから大人の怖さをたっぷり教えてやるからな」
「い、いや……」
男の手でスグリの上衣ははだけられ、下肢はすっかり脱ぎ払われてしまう。男は子供特有の華奢な足を掴むと、太ももが胸につくほど折り曲げ、上からのしかかった。
「~~~ぅんん、ひぅっ♡、あ、ああ~~~ッ♡♡♡」
スグリの未熟で小さな穴から、男の凶悪なイチモツがずるりと抜けていく。白い粘液を滴らせたそれが抜けきると、のけぞっていた体ががくりと力を失った。
スグリのあどけない顔は真っ赤に染まり、子供らしからぬ色香を漂わせている。行為をはじめたばかりの頃は痛がって泣きじゃくっていたのが、一度気持ちいいポイントが暴かれると、あとは転がり落ちるように夢中になってしまった。ズチュズチュ♡と奥を突かれるのも、コリコリ♡と前立腺をいじめられるのも、ズリュズリュ♡と浅いところを抜き差しされるのも、すべてが快感につながるから堪らない。
男ももう何度もスグリのなかで果て、ようやく満足したらしい。自身を衣服にしまうと、いまだびくびくと痙攣を繰り返すスグリを見下ろした。
「大人の怖さが分かったか、このエロガキ。途中からずいぶん淫乱になりやがってよォ、お前バトルなんかよりこっちのが才能あるんじゃねえの」
小馬鹿にしたように笑い、「ほら、こっちならまた頼むぜ」と紙幣を数枚降らせると、上機嫌にその場を去っていった。
「……んっ……♡」
スグリは息が落ち着いたのを見計らい、吐息を漏らしながら起き上がる。そして投げ渡された紙幣を見て驚いた。
――バトルの賞金よりずっと多い!
「わ……わやじゃ……」
とても嫌だった。怖かった。だけど……気持ちよかった。しかもそのうえ、こんな大金を貰えるなんて。これがこの行為の相場なら、一度やっただけでも欲しかった道具がいくつも買えてしまう。
「……にへへ……♡」
たまになら、いいか……♡
スグリは少しだけ道を踏み外しながら、淫猥に笑ったのだった。