邪な出涸らしくん
出涸らしくんに対する邪な願望で不定形なお腹の中をぐちゅぐちゅしたいってのが散見されるけど、もし彼がそれを好きになっちゃったらどうしようって考えてた
出来立ての頃這いずりからの巻き込み事故やら誤飲事故やらで度々店主にお腹の中に手を突っ込まれて摘出作業してもらってた出涸らしくん
身体の中を掻き混ぜられる感覚なんて最初はぐるぐるして気持ち悪いとしか感じなかったのに、防衛本能か何かなのか徐々にそこから悦楽を拾うようになってしまって
むずかっていやいやと頭を振って嫌がってたのが時折高めの声で鳴きながらくてんと身を委ねるようになった彼を店主は慣れてきたのカナとスルーしてもいいし訝しんでもいいんだけど
それは横に置いといて、成長するにしたがってそういう事故は自然と減るもので、とするとお腹の中を掻き混ぜてもらう機会も少なくなってしまうってことで
カービィたちと遊ぶのは楽しい、色んなご飯をお腹いっぱい食べるのも楽しい、夜寝ると見る夢は怖いけど隣にマホロアがいてくれるから嬉しい、だけどちょっぴり毎日が物足りない
そんなある日ふと魔が差して自分のお腹の中に自らの手をずぶ、と沈めてしまって
あ、これだ、って
柔らかい体内で拳を握ったり、開いたり、ぐるぐるさせたりするとお腹の中からぐちゅぐちゅ音が鳴って、熱くなって、頭がぼんやりして、視界がちかちかして、でもそれが全然怖くない、気持ち悪くない
ボク、これが好きになってたんだ、ずっとコレがほしかったんだ、って
そうして目覚めてからは人の目に隠れて「一人遊び」するよう出涸らしくんになっちゃたら、そんなえっちな出涸らしくんになっちゃったらどうしようってねぇ
町の皆の愛と優しさですくすく育った出涸らしくんなのにお腹だけは「一人遊び」のせいでまだどろどろに不定形なまま仕上がってたらどうしようって話でした