遊びは子供のお仕事!

遊びは子供のお仕事!


ある日の父と子の会話

「・・・その・・・とうさま。・・・お願いがあるのだが・・・」

「スヨーダナがお願いことなんて珍しいですね。私が出来る事なら協力したいと思っていますが一体何を・・・?」

「ドゥリーヨダナが弟判定したパリスって子供がいるであろう?その子供と話してみたい。・・・だが、あのアポロン神とか言ったか・・・?あれが傍にいるとなんとなく・・・その・・・えっと・・・恥ずかしいのだが、こう・・・こわく、感じてしまって・・・。(ドゥリーヨダナよりも更にうすらぼんやりとだが、初回の羊のやらかしの所業を覚えている)」

「・・・なるほど。この父に任せてください。あの神があなたに手を触れないよう力を振るいましょう。」

スヨーダナの手前、穏やかににっこり笑って対応しているが心の中では静かにキレ散らかしている父親。

この後アポロンに対して自分と同じように怒っていたビーマ・アルジュナ・カルナ・アシュバッターマン・カリ化しているヨダナの弟妹とヨダナの別側面に話を伝え、協力を仰ぐ。

結界と言えばガネーシャというイメージを持っているアルジュナ・オルタ。ガネーシャにアポロンが遠くからでも干渉できないよう、スヨーダナがいる場所に結界を張れないか深々頭を下げてお願いする。

「あれ、大変なんすけど。・・・しょーがないっすねぇ。気持ちは分からなくもないので今回は特別!ガネーシャさんのありがたさに感謝して、暫くボクにロールケーキを貢続けるっす!もしも今後も結界が張りたいのなら、他国の鯖に協力を仰いでくださいっす。スカサハ・スカディさんなら協力してくれるんじゃないっすかね。」

少しでもアポロンの権能を抑えることが出来ないかと太陽神と語られるファラオ4名、玉藻の前、ケツアコアトル、ラーマに助言を聞きに行く。いろいろあって、フランシス・ドレイクと水着頼光の太陽に対抗できるものとしての概念を今回参戦するメンバーにほんの少しだけ付与できた。

本当なら自分たちで何とか深刻なダメージを与えたい気持ちはあるが、今回重要なのはアポロンが別端末を生み出してもスヨーダナに一切かかわらせない事。そのためマスターに事情を説明(物凄く圧がけ)してシュミレーションを使ってアポロンが外に干渉できないようにして閉じ込める。

集まった激おこインド鯖「さぁ、一騎当千の力を持った我らの力。とくとご覧じろ。」

アポロン「パリスちゃんが何時も隠している小さい子供たちの楽園がここであるって噂は嘘だったのかい!?騙された―!!!」

管理室から様子を見てるマスター「アポロンには知らないよう徹底させてるけど、今日は別の場所で子供鯖の集まりがあるのは事実だから嘘ではないんだよなぁ・・・」

念には念を入れてカルデアで待機命令されたヨダナ「カルナ―!!!アシュバッターマン!!頑張るのだぞー!!!」

一方その頃、アポロンをはいじょ・・・ではなく関われないようにしたと伝えられたスヨーダナは父の凄さに感動しながらカルデア内でパリスを探していた。

「あの!・・・パリスと言ったか?ドゥリーヨダナに弟と呼ばれているのであろう?どうしてなのか話をすることで知りたいと思って呼んだのだが…」

「なんだ、そんなことですか。アポロン様が居なくなってしまった状態で呼び出されたため、少し警戒してしまいましたが、それくらいならいつでも大丈夫ですよ!」

「う・・うむ。そうなのか?では・・・」

「そんな固くならずに、遊びましょうよ!子供は遊ぶのがお仕事なんですよ?今回はアポロン様に秘密の集まりがあるんです。それに参加しましょう!」

「遊ぶのが・・・仕事・・・?ちょっと、まて・・・引っ張るな。引っ張らなくても歩けるのだが~????」

とある部屋の中にて(スヨーダナが入った瞬間ガネーシャが結界を張った)

「あら?あらあら?新しいお客さんね!こんにちは、こんにちは。見知らぬ貴方」

「・・・あ。わたしたちに似ている子だ。今日は何もかも忘れてめいいっぱい遊ぼうね。」

「新人・・・という事は私が先輩ですね!困ったことがあれば私に相談するように!」

「ほらほら、落ち着いてください。彼、困っているでしょう。・・・僕の事は子ギルと呼んでください。宜しく御お願いしますね、スヨーダナさん。」

「わたしはナーサリー・ライムよ。よろしくね。」

「わたしたちはジャック・ザ・リッパー。おかあさんがジャックって親しみ込めて呼んでるから、そう呼んでくれたら嬉しいな。」

「私はジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ。名前が長いですし、小さなサンタは私だけなのでサンタリリィとでも呼んでください。12月のプレゼントの相談ならぜひ、私にしてくださいね!」

「我は茨木童子!菓子を持っているのなら我に献上するのだな!」

「私はメドゥーサ。他のクラスの私も居るから、そういう時は槍のメドゥーサと呼んでちょうだい」

「コレたちは、スヨーダナと言う。急に邪魔してしまった申し訳ない、説明なしに連れてこられたから何が何だか・・・」

「あら、それはいけないわ。いけないわ。まるで白兎を追いかけるアリスのようね。」

「説明するより実際体験してもらった方が早いと思って・・・」

「今日は初回という事ですし、彼の得意なことをして遊びませんか?たまたまですが、運よく花畑を部屋の床に反映させてますし。・・・できれば、その・・・綺麗な花冠の作り方を教えてください。姉さまたちにあげたいのです。」

「それならばコレたちは大得意だぞ!とうさまと何度も作ったことがある。花冠を作るのが苦手なら、コレたちが教えてやるぞ!」

和気あいあいと花冠を作り始める。

外の世界の様子など、どこかで起こっているインド大戦など知らないとでもいうように穏やかに。

スヨーダナはまるで普通の子供になれたかのような楽しい時間を過ごすことが出来る。

「今日は楽しかったぞ!また、誘ってくれると嬉しいのだが・・・。」

「もちろんですよ。今回のように対策をしっかりすれば干渉はされないでしょうし。もうちょっと制限を緩くしても大丈夫だってことが分かったので。」

「干渉?制限????」

「子ぎる、それは伝えなくてもいいと我は思うぞ」

「そうですね!あなたも子供なのですから、楽しむ権利を持っています。私はサンタのお仕事も楽しんでやっていますが、そうでないなら尚更です。」

「今回様子を見て参加しなかったサーヴァントもいるから、またわたしたちと遊んでね。」

大量の花冠をいれた大きな籠を手に、次回の開催があったら教えると伝えられホクホク顔でアルジュナ・オルタ達を探すスヨーダナ。(パリスは先を越されないようダッシュで走ってボロボロになったアポロンを回収する。「ぎゃぁ~!!!!アポロン様~!!!」という悲鳴がその部屋にのみ響いたとかいないとか)

ヨレヨレな状態になったアルジュナ・オルタとインド鯖を見つけることが出来る。

「とうさま!・・・どうしたのだ!?その怪我・・・。」

「いつもの周回でちょっと梃子摺っただけなので気にしなくてもいいですよ。スヨーダナ。・・・おや、その籠の中の花冠は?」

「いつも色々コレたちを気遣ってくれているので、贈り物をしたいと思ったのだ。その・・・数をいっぱい作ったので、受け取ってくれると嬉しいのだが・・・」

(花冠を壊した前科があるので大切に扱ってくれるのか心配しつつ)おずおずとした様子でビーマを窺う。

受け取って大切にしてくれますよね?と無言で圧をかけるアルジュナ・オルタ。

反省してるから、そんな目で見るのはやめてくれ・・・。となっているビーマ。

「こういうのを長期保存するのが得意な奴に聞いてやるから、そんな顔するんじゃねぇよ。・・・調子が狂っちまう・・・。」

ぱぁと花が咲くようにして笑って、その場にいた全員の頭に花冠をかぶせる。

余もいいのか?と戸惑いながらもたまたま合流して一緒にいたため、ありがたく受け取るラーマ。

カルナ・アシュバッターマンは大きくなって・・・という反応をするかもしれない。

カルナの様子を見に来て、呆れた顔したガネーシャにもあげようとしたため、慌てて被り物を取って受け取る。「ちょっとくすぐったいっすね。」と小さく言葉を呟く。

弟たちは流石違う世界でも兄貴は兄貴だな!しびあこ!ってしてるかもしれない。

(受け取れるのは別霊基で確立してるカリ化ドゥフシャーサナとカリ化ヴィカルナだけなのでちょっとドヤ顔してるかも)

素ヨダナと派生ヨダナ達はちょっと複雑そうな顔をしているのも居るが大人しく受け取る。

ユユツ・オルタも貰えたため、感激しすぎて放心しちゃうかもしれない。

魔性化ドゥフシャラーとバーヌマティーも受け取って、かわいい・・・かわいい・・・してるかもしれない。

壊さないように細心の注意を払って受け取るビーマ(アルジュナ・オルタの圧を添えて)。

穏やかに笑って笑顔で嬉しそうに受け取るアルジュナ。

最期に一等上手に・綺麗にできた花冠を父親に被せる。

 

「これたちはとうさまの事をいつも慕わしく思っているぞ。・・・ありがとう。・・・あいしているぞ。」

「私もあなたの事を愛していますよ。スヨーダナ。」

改まって言うのが恥ずかしかったのか、ほんの少し照れたように言うあの時(初回の羊の霊基異常のベッドサイドにて)最後まで聞くことが出来なかった言葉に微笑みながら同じように言葉を返す。

ふわふわ見えない花を飛ばしながら父と子は似たような笑顔でニコニコしていた。

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