逃亡

逃亡


私がシャンクスに捨てられてから3年がたった。

いつものように海を眺めていると、遠くの方に4隻ほどの海軍の戦艦が見えた。

私はそのことをゴードンさんに急いで話すと、すごい剣幕で話しかけてきた。

「君のことが海軍にバレたんだ!今すぐに荷物をまとめなさい!君をここから逃す!」

逃す?バレた?何をゴードンさんは言っているんだろう?でもだだ事ではないことはわかったからとりあえず荷物をまとめに自分の部屋に向かった。

「いったいゴードンさんは何でそんなに焦っているんだろう?」

ふと窓の外を見ると海軍の戦艦が近づいてきているのがはっきりとわかった。

「これでよし!」

荷物をまとめ終わると、私はゴードンさんがこんなに焦っている理由を考えながらゴードンさんのところへ行った。

「ねぇ、ゴードンさん!何を言っているの?何でそんなに焦っているの?」

「そ、それは...そ、そんなことより私について来なさい。」

ゴードンさんについて行くと港に着いた。そこには一隻の船が停泊していた。

「今からこの船に乗ってエレジアから出てもっと別の島に行きなさい!」

「え?」

わけが分からずボーっとしている私は、促されるまま船に乗った。ゴードンさんが船の人たちと話ているようだったので、ついつい聞き耳を立てた。

「ウ・・よ・・・おね・・・る。」

「・ぁ・・った・・島・・・て・・・いい・・な?」

なんて言っているのかよく聞き取れなかったが私に関することなんだろう。

しばらくして男の人が手紙をもって入ってきた。

「ゴードンさんからの手紙だ。」

「何だろう?」

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ウタへ


訳あって君は海軍に追われる身となってしまった。幸い懸賞金はかけられていないが絶対に海軍の船には近づいてはいけない。                   ご飯とお金は君の荷物に入れておいた。しばらくは生活できるぐらいの量だ。   あと、あまりそのウタウタの能力は人前では使わないように。

〈PS〉

もしエレジアにいては確実に君は海軍に捕まる。少しでも私は君に生きてほしいんだ。必ず世界の何処かには君を理解してくれる人がいる!

諦めずに生きてほしい!


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「グスッ、ヒグッ。」

私は読みながら泣き出してしまった。

これから先、私をほんとうに理解してくれる人と出会えるのだろうか?いや、そんな先のことなんて考えても仕方ない。今は生きることだけを考えよう。








彼女のことを理解できる人と出会うまであと少し...

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