軽くだけ戦闘仔細 二代目
1─零番隊 天柱輦─
「随分とやらかしてくれちゃったNe...」
霊王さまはここのところダンマリ決め込んでて参ったもんSa
少なくとも斬魄刀を元の状態に戻してあげたいが...そうはStoreが卸さないNe
「わ...わん」
下から妙な声が聞こえる...念の為にと鞘伏を容器から取り出し持っておいTa
本来下に落ちる天柱輦があり得ない衝撃を受けて真横へと弾かれ滑りFly away
...ちゃんボクも流石にHardに体を打って痛いけど置いておいて天柱輦から顔を出す
そこにいたのは...青天井と緑の絨毯に使い古した上等な家具を捨て置いたような光景Da
「やあ!初めましてだね...刀神というよりは十 九 八 七 六 五枚!終いに三枚 二枚屋王悦(Oh-Etsu)だったかな?随分と長い名前だねぇ...寿限無の元ネタだったりするのかい?」
「それは名乗り口上も混ざってるYo...ネタを解説させるなんて意地の悪い男だNe」
この男を知っている...虎屋家我流滅却師では一番地力の低い男Da それが椅子に座って優雅に待っていたって訳Sa
「ごめんね...遮魂膜の子を使ってここまで弾いてもらったんだよ 依頼人の妹さんを見つけ出すのには君の死体がどうしても必要らしくてね おじさんは正直気が進まないんだ君のようにファッションを楽しんでいるような若者...若作りな人の人生を奪うだなんてね」
「...なるほどNe」
恐らく瀞霊廷は他の我流滅却師が混乱させてこちらまで来れないみたいだ...ならもう斬るしかないかNa
「いやしかし...おじさんも友人たちの命が掛かっているから手は抜けない 君を殺すよ」
そう言い切ると男は椅子から立って手を一つ叩く
みるみる内に周りの家具は口が二つ...たまに三つ四つ 足は...4いや8いや3本?バラバラ過ぎるYo どんなJokeなんだYo
「この能力はおじさんとカミさんとの愛の結実の様なものでね...話は最後まで聞いてくれよ?いい話なんだからさ!おじさんは生まれた時から重度な犬アレルギーでね...いや正確には他にも動物は結構な数アレルギーがあるしエビとかの甲殻類もダメなんだけどさ それは置いといて若いというより幼い頃のカミさんがおじさんが可愛い犬の事を知らないのを悲しく思って犬はどれだけ可愛いのかを共有して慰めようとしてくれていたのさ
だが!ここで大きな問題があった...カミさんは絶望的なほどに絵も物まねも下手でね そこがとっても可愛いし正直この頃からこの人と結納を結ぼうとしようと考え始めていたけどそれは置いておこう 口が物理的に多かったり声がまるで犬を模していないほぼ人間が素で「わん」と言ったような感じだったり...極めつけはどれが足でどれが隙間なんだか分からないとこが実に難解だったんだがね ああそうそう...」
「いつ終わるんだいその話Ha?」
この男が喋っている間に既に牙を剥いてきた家具たちは切り伏せておいた 猟犬のような動きで殺意がHighだったけど鞘伏で斬ればおとなしくなった
「いやいや最後まで聞いてくれよ 昔カミさんが言っていたが犬ってのは抱いとくと...」
「聞くだけ無駄Sa 話が長くて面白くないのはモテないZe」
『ヌッ』 鞘伏を振り横に一閃一瞬たりとも刃は阻まれず切り抜けTa
「...あぁ~あ 手やら腹やら斬っちゃって血だらけだよ カミさんが洗濯自分でしろって鬼になっちまうな」
『第六感』いや『霊王様の慈悲』によって生かされたKa
「あぁそうだ話の続きだ その前に一つ聞きたいだけどその刀随分と手入れが行き届いてないよね だけどここ一番って時に持ってきたのはどうしてだい?」
「答えると長くなりそうだからPassさせてもらうYo」
男はオーバーにそりゃないぜとリアクションをして見せている なにがしたいんDa
「それじゃおじさんが適当に考えるさ 君はその子を大一番に持って行っても活躍できる子だと信じていたから持って来たんじゃないかと思うよ...だからその子はその事に感銘を受けているだろうし君を親を思う子のように愛を向けているだろうね
ああそうそう話の続きだ 犬ってのはさ...ずっと抱いとくと顔を舐めるらしい "そんな風に"ね」
ふと鞘伏に目を向ける...鋭すぎる刃がむやみやたらに並んだ口が三つこちらに向かって来ていた 我ながら迂闊Da
「鞘伏...!」
だがその動きはSlow ただ避ければいい はずだ なのに何故動けな
『ヌッ』
「霊圧の穴を探すのに手間取ってたが...話が長くて助かったぜ」
斬られ飛んだ耳からそんな声が聞こえたような気がしTa