踊るさん○御殿ー出演編ー

踊るさん○御殿ー出演編ー


さて現在の状況を説明しよう。

「私達自体15、6からの付き合いなんである意味幼馴染てやつですね!」

「母さん、言葉のニュアンス的にあってるけど広義的には間違い。大体は小学生ぐらいがギリギリその範囲だよ」

しっかり者のアクアとお惚けたアイがトークして、

「けどパパから私聞いたところによるとママが12歳の時に会ってる、て言ってました!」

ルビーがそれを受けて話を広げて

「そうなんか!ヒカル、いつ会ったん?」

大御所、さん○師匠からのフリを受け取る…こんな感じだ。

「ええ、あまり公表してませんが正確には11の時にアイが前社長にスカウトする場面に居合わせてましてね。既に可愛かったのでガン見してましたね。ええ」

敢えて恍惚そうにいうことで、スタジオからうわー…という引く声やええーという驚く声、アイが隣で照れたり、と求めていた

悪くないリアクションを他のゲストのご家族や僕の家族がしてくれている。

……悪くない滑り出しだ。


そう、長寿人気バラエティ、踊るさん○御殿に家族4人で出演しているのだ。

今回の題材は芸能人家族&夫婦スペシャル。これが僕とアイの復帰作になる。


先日まさかの直接オファーを受けて僕たち

家族は話し合い、これを即決。

先方に出演の意を伝えた。

後日MCであるさん○師匠に御礼とご挨拶に伺いたい旨を事務所を通して伝えたところ

『そんな硬ならんでエエよ。収録日に少しだけ打ち合わせしたいからアイちゃんとヒカルくん、1時間早めに来れるか?繊細な話あるやろし、触れたらアカンような話に繋がるフリは避けたいから』

と優しく、此方への気遣いを見せていただいた。

だが甘えるばかりも悪い、とゲストの方々や師匠への手土産(義瑠店主から頂いたバクラヴァなるイラクのお菓子)を持って

当日師匠よりも早く現場入りをしようと思い、子ども達より僕たちは早めに家を出た…のだが、既にいらしていた。

『こちらがゲストを招く立場なんやから早よ来な悪いやろ?ほなNGワード教えてくれへんか?』

少しの打ち合わせと先日の深掘れ☆ワンチャン!!観た旨と昔僕が出た舞台を観てくれていた等思い出話を交えて楽しく終えることになった。

『ほな、後は子どもら来たらよろしく』

…という流れで現場にいる。

「今日はね!あの星野アイとカミキヒカルの夫婦とその子ども達が来てくれてんねんけどね、今日が復帰作なんやったっけ?」

「そうですね。僕もアイもTV局での久しぶりのお仕事ですね。」

「久しぶりの長ーいお休みだと思っていたんですけど、結構忙しかったんですよ、実は。私達事務所の仕事手伝ったり後輩ちゃん達に演技や歌やダンス教えてたので」

師匠から紹介いただき、復帰を伝えさせていただく。スタッフさん、出演者の方々から拍手していただけたので夫婦で一礼し謝意を伝えた。

「へー、アイちゃんとかようやくの休みやなーとか思っていたんやけどな。真面目に偉いな、2人とも」

師匠に番組のネタかもしれないが認められたみたいで、褒められて少し嬉しい。

…いけない。しっかり気を引き締めなければ。

「いやぁ、2人結婚してるの知りませんでしたよ,師匠は知ってはったんですか?」

「いや?あの報道が初めてやで?だからみんなビックリしてん!!

よう隠し通せたな、ホンマに!」

僕たちの方を見て、芸人さんが話をまた振ってくれた。

師匠もそれを受けて僕らについての話題にしてくれる。

「周りのご好意ありきですよ本当に…」

「私欲張りだから、お母さんもアイドルもやりたくて!」

あとは深掘れ、では話せなかった明るい話をしてインパクト残したいな。

「まあ今日は時間帯的に言えない話が多いので…端的に言うとアイの願いを叶える、てのが僕のやるべきことかな?と。彼女の養父の元社長に義理を果たしていなかったので…僕」

「そこからずっとヒカルは私や家族のためにサポートしてくれて…18年、色々山あり谷ありでしたけど楽しかったです」

朗らかに笑うアイ。僕も頷く。

「所属劇団を退団して、苺プロに所属してましたが役者を休業してマネージャーしてました。演じるオンリーでしたから勉強することも沢山ありましたが、苦にはなりませんでした。

家族が出来たことが嬉しかったので、張り合いがありましたよ。

基本子ども達の学校行事は僕が『兄』として出てました。忙しいアイに代わって観れるのは得した気分でしたね」

笑顔でアイの言葉を引き継いで続ける僕。

「ええやん!…ルビー、アクア。どないしたん?微妙な顔して」

「いやー…来てくれるのは嬉しかったですよ?ありがたかった、ですけど…」

「母さんが頑張って休み取って来てくれた時なんですけど、父さんと母さん。

簡単な変装で堂々と応援してました」

ああ、確かこの子達が小学2年の時だったかな。アイが頑張って休みを取った年だ。

あの日は朝からルビーとアイが賑やかだったっけ。

「確か僕はサングラスとスーツ、アイがメガネとつばつきの帽子でしたね。我が子の頑張りが胸を打ちました…気づいたらアイと2人で。ね?」

「そうそう!本当に可愛くて!なのに凄く頑張ってて!!つい、熱が入っちゃって…」てへへへ

「写真ありますよ」

笑顔でピースする僕たちと恥ずかしそうなルビーとアクア。

かなりレアな2人の小学生時代を初公開だからスタジオからは可愛い!と大絶賛だ。

「「(顔真っ赤))」」

そんな2人と満面の笑顔(とりあえずは返送済み)な僕たち夫婦。

撮影してくれた方は明らかにアイに気付いていたけど秘密にしていてくれた様に思える。

表向きは社長夫妻の子ども達を応援しに来た義姉だから問題無いと言えば無いんだが。

「確かこの時は…本宮くん、アクアの同級生のお母さんが撮ってくれた様な…合ってるかな?」

「そう…ちなみに有名なあのアメリカで大ヒット飛ばしたラーメン屋の息子です」

「本宮くん自身もラーメン屋継ぐために修行の旅出たらしいです」

あのご家庭、そうだったのか…

気さくな良い人達だったな。今度食べに行こう。

「ふぁーwww凄いところと繋がりあるやん!

ん?アイちゃん、けどその時は子どもらやヒカルとの関係は秘密にしてたんやろ?バレたらまずいとか浮かばなかったん?」


「えっと、たとえ私が子ども達の写真撮られてもアクアとルビーは社長夫妻の子で私はその2人の養子なので姉弟妹で通せますし、年齢的に私とヒカルは恋人が彼女と一緒に下の子達の応援に来るぐらい仲が良い、

と思われるから1番秘密にしないといけないことは気づかれないな!

と思ってましたね」アハハ

「既に巷では『マネージャーと熱愛!!』とか言われてましたからね」フフフ


「いや、その噂の出所は2人が年長さんの時バレバレな格好で学芸会来た写真撮られたからだから!」

「嬉しかったけどめちゃくちゃ目立ってました!」

あの時は髪の毛を括ってメガネだったかな。アイはメガネ付けずに大きく手を振ったりしていたっけ。

「お兄ちゃん苦労してんなぁ…」

「いっそ恋人として周知されたら後はこちらのものだから、的な考えあったかもです。ウチのパパとママ。」

「いやーどうでしょう?」

「秘密かな☆」

笑って誤魔化す僕と可愛くウィンクして誤魔化すアイ。

良い感じにスタジオ内はウケている。

こんなに喋ったら僕らにフォーカス当たらないだろう。充分やらせていただいた。

「今日君ら家族呼んで良かったわ

滅茶苦茶破天荒でオモロイわ!ファーww」

「「「「色々ありがとうございました」」」」

余談だがこの放送が反響を呼び、夫婦共演、たまに家族共演が増え

僕が投稿しているチャンネルが『カミキチャンネル』から『カミキ・ホシノチャンネル』になった。

…僕が考えた企画より苦し紛れで出した家族4人で話したりUNOしたり、オタ芸+歌を歌っているのが評判良くて悲しくなったが、それはまた別の話。


Report Page