貴女に甘い囁きを

貴女に甘い囁きを

黒庭勇者さん

「水遣い……今日は、シてくれる?」

「さぁ、どうでしょう」


 夜、下着姿の私たちは、静かにふたりで身体を合わせます。夜営のテントはふたりきり。存分に甘えたり甘えさせたりできるのです。


「身体、ちょっと疼いちゃって……」

「どこが疼いてるんですか?」

「色々……」


 そういって身体を寄せる勇者様。えっちなことには間違いないのですが、あえて私は身体に触ってあげません。

 耳元に唇を近づけて、勇者様に呟きます。


「えっち、です」

「ふぇ……♥️」

「疼いちゃうなんて、変態さんですね」

「ひゃ、へ、へんたいじゃないもん……♥️」


 呟いただけで勇者様の表情が緩みます。力が抜けたようにもたれかかってきて、とろんとしていますが、まだまだ足りません。


「ふぅ~」

「あぅ……♥️」


 吐息を吹き掛けると、完全に脱力してしまうみたいで、ふにゃりとしてしまいました。


「も、もっと疼いちゃう……」

「どこがですか……?」

「ちくびもこうなっちゃって……」


 下着をずらして、勇者様が大きく主張している乳首を見せてきます。触ってほしそうに、期待した瞳を私に向けてきます。

 ですが、私は触ってあげません……


「見せつけちゃうなんて、はしたない勇者様です」

「にゃ……♥️さわって、さわってよぉ」

「今日はおあずけです」

「そ、そんなぁ、ここも濡れてきてるのに……」


 どんどん勇者様の理性が蕩けてしまっているのか、次はぱんつもずらしてしまいました。触れてもいないのに、少しだけ濡れた後があります……


「くちゅくちゅして……っ、ほらっ、ここ……♥️」


 一生懸命主張する勇者様。ここで折れるのは簡単ですが、今日はおあずけの日。私が屈するわけにはいかないのです。

 そっと、耳元で囁きます。


「今日はだーめ、ですっ」


 優しい声で……


「その代わりに、耳をいっぱい幸せにしてあげますからっ」


 勇者様の耳を蕩けさせてしまいましょう。


「あむ、あむ……♥️」

「ひ、ひにゃ、み、みずつかいっ」


 触れてもいないのに勇者様の身体が激しく動きます。幸せそうな表情……いつまでもさせてあげたいです。


「いっぱい、勃っちゃってくださいね」

「た、つ……♥️」

「おっぱいの先端も、したのとろとろしちゃうところも、触れられてないのに、びくびくにして……」

「あっ、ふぁ、ふぁあ……♥️」

「あーむっ」

「ひゃあ……♥️」

「頭のなか、私の声でいっぱいにして、幸せになってください……♥️」


 ときどき、そっと舐めたりしながら勇者様に語りかけます。


「いつでも、イっていいんですよ」

「あ、あぁ……♥️」

「私の、水遣いの声でたっぷり導かれて……全身とろとろにして……」

「ん、んんぅ……♥️」

「蕩けちゃってください」

「とろける……ゆうしゃ、とろけるのっ! あっ、ふぁ、あ、あぁあぁ……♥️♥️」


 勇者様が震え、全身が快楽に包まれます。絶え間なく秘所はとろとろと、愛液を吹き出し、瞳には小さなハートが浮かび上がっていました。


「気持ちよかった、ですか?」

「しあ、わせ……♥️」

「よかったです」


 勇者様に優しく微笑む。たっぷり声で幸せに導けたなら幸いです。


「みずつかい」

「なんでしょうか?」

「もっと、つぶやかれたい……」

「わかりました。では、ゆったりとした囁きもしていきますね」

「ありがとう……」


 大胆に甘い時間を過ごしたあとは、ゆったりとした時間を過ごす。そういうのも素敵だと思います。だって、勇者様の時間は尊いものなのですから…


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