責任取ってもらうから
「ねぇルフィ」
「な、なんだよウタ……ってか、なんでおれ、縛られてるんだよ」
「んー。勝負しようかと思ってさ……ふふっ。まぁ簡単に言えば、我慢できればいいんだよ」
「我慢勝負か。良いぜ」
「うん……ルフィが勝ったらわたしを好きにして良いよ」
「おう。良いぞ」
「わたしが勝ったらルフィには、責任、取ってもらうから」
「ん? 何のだ?」
「あとで教えるよ。勝てば気にしなくて良いんだからさ。じゃあ、頑張って我慢してね。ルフィ」
「ふふっ」
眠るルフィを見下ろしている場所は風呂場。一緒に風呂に入ろうと誘ったのはわたし。油断したところで夢の中に引きずり込んでやった。
さぁ、始めよう。
「寝てても、意識は向こうでも、こうして反応するね……よかった」
すっかり準備万端のそれは、準備万端の私の中にヌルっと入ってくる。
「我慢できるかな、ルフィ」
無理だよね。
だってこっちでも容赦なく、腰を動かすから。
夢の中で私は。
ルフィのそれを手でペースを変えながらせっせとしごいていた。硬くなっていくそれの先っぽの方をごしごしと指を細かく動かして早く出しちゃえと促す。
「ふふっ、ルフィ、痛いのは我慢できるの知ってるもん。そんな勝負最初から仕掛けるわけないじゃん」
「ん、くつ、卑怯だぞ、ウタ」
「あは、でた、負け惜しみ~。にひっ、さっさと降参して負け惜しみ汁いっぱい吐き出しちゃいなよ」
「う、うるせぇ、まだまだ余裕だ」
「ふーん。はむ。ちゅるっ、じゅるっ」
歯を立てないように咥えて、唇をすぼめて吸って、舌でチロチロっと先っぽ舐めて、舌を押し付けるようにしてさらに吸って。あとは口全体で吸い出して終わらせてやるんだ。
「ぐ、んぐ」
「顔真っ赤だね、それに、目、蕩けちゃってる」
「気のせい、だ」
「必死に耐えちゃって、かわいいなぁ、ルフィは」
でもさ。
現実のルフィのもどんどん膨らんできてるよ、わたしの中で。思わず夢の中が疎かになっちゃいそうなくらい、腰、動かしちゃうもん。
「はぁ、はぁ」
だからでしょ。まだそんなに時間たってないのに、ルフィが必死になって我慢しなきゃいけないの。
夢の中、ルフィの口元を舐めるようにキスした。口の端からこぼれた涎もなめとってあげるの。
可愛いなぁ。抵抗できないのに必死に耐えちゃって。
「ルフィわたしのこと、好き?」
「好きに、決まってるだろ」
「そっか。わたしもルフィのこと、好きだよ」
だから。
「お、おい。ウタ、こんなところで」
「いいんだよ、ここ、夢の中だもん」
ずぶずぶと腰を沈めていく。
「まぁでも」
「ルフィ」
「たしかにここは夢の中だけど。現実でもルフィとつながってるの」
「「だからね、ルフィが我慢できなかったら。パパになっちゃうね。お風呂にゴムなんてないもん」」
「「言ったよね、ルフィが負けたら、責任取ってね、って」」
夢の世界からの刺激、現実で感じる刺激。でもそれは、ルフィも同じでしょ。さっきからビクビク動いてるもん。どうかな、こういうのもありじゃない?
頭に直接快楽を撃ち込まれているようで。は、はぁ。
これ、わたしも結構、来る。
だめ、我慢しないと。ルフィのは確実にわたしの中に注ぐんだ。
「う、うあ、ウタ、だ、だめだ」
「なんで?」
「お、おれ、ちち、おや、なんて……でき」
「「ルフィならできるよ!!」」
だから。
「「負け惜しみは良いからぁ、出しちゃって、一緒にがんばろ、ルフィ」」
「う、ぐ」
「「ルフィ、大好き。愛してる」」
耳元でささやいて。頬にキスして、最後に唇を奪って口の仲間で舐めて蹂躙して。休まずに振られた腰。
「う、ぐぅ!」
ドクンっと脈打つのを確かに感じた。奥に温かいものが溢れたのを感じる。どくんどくんとまだ脈打つ。
一滴残らず。収まるまで私は待った。
力なく横たわるルフィに笑いかける。
「「えへ、でた、負け惜しみぃ~」」
夢の中でも現実でも、勝利宣言するんだ。
「あ……」
そこでわたしは力尽きた。能力が解除される。目覚めたルフィの表情見れないの、残念だなぁ。
「へへ」
薄れる意識の中で、ドロッとあふれてくる。確かに中に出された証を感じていた。