誘い

誘い

14


「(こんなにアピールしてる女の子が目の前にいるのに、なんで疑われるようなことするのよ…)」


制服のリボンを外し、シャツを脱ぐ。


上はブラジャーのみ、下はスカートという形になる。


「ねぇ…ルフィ…こっち向いてよ…」


「嫌だ!お前が怒んないって言うならいいけど…」


「とりあえずはもう怒んないから…ごめんね?」


「……謝るぐらいならうたが…わ!……な、なにやってんだ!ウタ!」


凄い勢いでそっぽを向く


「んー?言い争いで暑くなったから上脱いだだけだけど?」


「おれが居るんだぞ!?」


「ルフィは女の子の体には興味ないんでしょ?ならいいじゃん!」


そう言いながらスカートも脱いでいく。


今の私は上下共に純白の下着のみだ。


「(綺麗な下着で良かった…地味なのだったら意味ないもんね…)」


「ほら!こっち向きなよ!せっかくのお姉ちゃんの下着、見なくていいの?」


「み、見ねェ!い、言っただろ!見るぐらいなら目見えない方がマシだって!」


本当にイライラする。何で他の女を覗いた(覗いてないと断言できる)くせに私のは見ようともしないの。


「じゃあ見なくてもいいよ。こっちからいくから。」


「……?…!う、ウタ!何やって……!!」


「何って…私の胸にルフィの腕を挟んであげただけだよ?」


今、確かにこっちを見た。数秒だったが、見開かれたその目は私の胸に釘付けだった。


「や、やめろ!ウタ!」


「えー?なんで?興味ないんだからこれぐらいいいでしょ?」


そう言いながら、腕をより一層強く胸で挟む。


「んっ…ルフィの腕って結構ゴツゴツしてて硬いんだね。びっくりだよ。」


「はぁ…!頼むから離れてくれ…!」


「離れて欲しいなら引き剥がしたらいいじゃん」


ま、腕相撲で私に負けるルフィの力で引き剥がせるわけないけどね。


そのままもう数分ルフィの腕を堪能して、離れてあげる。


「はぁ…はぁ…ウタ…頼む…服を着てくれ…!」


「んー…まぁ…ルフィもこれで懲りたよね…ちゃんと全部話すんだぞ。」


そう言いながら服を手に持つ。


「んっ…しょっと…はい…ルフィ…服着たからこっち向いていいよ!」


「ああ…ありがとう!ウーーーーー」


私はブラジャーを外し、上半身裸にシャツを羽織るだけの状態でルフィの前に座っていた。


「ほら!ちゃんと服は着てるよ!下着は外したけどね?」


ルフィの目が私の胸に釘付けになる。いい反応だ。羞恥心に耐えて前を全開にしただけの価値はある。


「っっっっっ!」ブン!


「ふふっ…」


ルフィは必死になって顔を背ける。けれどもその目は私の胸とその先にあるものをちらちらと見ていた。


そこで私はさらに調子に乗ってしまう。


ルフィに近づき、耳元で囁く。


「ねぇ、ルフィ?ちゃんと見なよ…もう私の身体に興味津々なのはわかってるんだからさ…」


「はっ…はっ…興味なんかねェ…!だからこっちくんな…!」


本当にしぶといなぁ!さっさと興味があるって認めてくれればいいのに!


そして、ルフィに近づいたことにより私は気づく。


腰の辺りに何やら固く熱いものが当たっていることに。


「!!!(これって…確か……)ニヤ」


手で服越しにそこを擦ってみる。


「うぁ…!さ、触るな…!ウタ…!」


切なそうな声を漏らして、懇願するルフィ。


これはチャンスだ……


「これ…やめてほしい?」


「!あ、ああ…!」


「じゃあ…認める?…私の身体に興奮しました…って」


「ぐぅ…!………認め…る…!……おれはウタの身体に興奮しました…!」


ついに認めた!私の身体に興奮したって!


体をルフィから離す。ついでにシャツのボタンを少しつける。


「ありがと!ルフィ!それからごめんね…演技とはいえルフィを疑っちゃって…」


「………………演技?」


「うん!ルフィが女子更衣室なんか覗かないことぐらい知ってるよ!」


「…………じゃあなんで…演技なんかしたんだ…?」


「その…チャンスかなぁ…って思って…ルフィを意識させる…」


「……………さっきのは…本音か……?……それとも演技か…?」


「……さっきのは……まぁ、その…疑われるような真似をするくらいなら私のことを意識して、って思っちゃって……ごめん!」


「…………………どうして……裸になったりしたんだ……」


「失敬ね!ちゃんとシャツは着てたでしょ!………前全開だったけど。………その…ルフィにだったら……いいかな……って「!」別に見られても………」


「………………………」


「何されても……そこまで嫌じゃないし……」


「………………………」


「えっと……ごめんね……?疑う演技もそうだけど、意識させるためにからかったりしちゃって………お詫びとして………私のおっぱい………触ってみる……?」


「………………………」


「ルフィも私を意識してくれたみたいだしね!今だったら直接でもいいよ!」


「……………………いや、いい……別のことでしてもらう………」


「えー……もったいない……」


ルフィが近づく。


「何をしてもらいたいの!お詫びだからね!お姉ちゃんが“なんでも”してあげーーーー」


ドサッ…ギシ…


そのまま、私はベッドに押し倒されていた。




Report Page