誘い

誘い


ウタ「さぁて今日も始めよっか!」

ルフィ「…………」

夜の勝負いつも二人だけで行っている特別な勝負だが

いつもはルフィが敗北している

この勝負でルフィは彼女に勝った事がないのだ

ウタ「あれーどうしたのルフィ?」

ルフィ「…………」

流石のルフィも負けっぱなしは悔しいのである対策を考えた

今夜も勝負を仕掛けてくる彼女に対して無視することを決意したのだ

ウタ「おーい」ツンツン

ルフィ「…………」

しかし彼をよく知る彼女にとってその行動は無意味なものだった

ウタ「ふーん負けるのが怖いんだ~」

ピクッ その言葉に反応こそしたが言い返してはいけないと思い

麦わら帽子を被った青年は口を開くことはなかった

ウタ「へーそんな事やっちゃうんだちょっと傷付いちゃうなー」

ウタ「今回は私の不戦勝ってことで良いんだよね?よわよわ海賊王さん」

彼女の挑発は止まらないがそれでも沈黙を続ける青年

すると突然彼女が抱き着いてきたのだ

ルフィ「おい離れろよ!」

青年は彼女をはがそうとするが彼女は青年の耳にこう囁いた

ウタ「そんな事するなら私も手段は選ばないから」

ルフィ「はぁ?」

とまどう青年だったがその瞬間彼の耳に歌が響いた

ウタ「♪~」

そして歌を聞いた青年は眠ってしまった

その心は歌の世界に幽閉されることになる

彼女はウタウタの実の能力者でありその能力は歌を聞いたものを

眠りに誘いその心を歌の世界に誘う力だった

そしてその世界では彼女は文字通り最強の存在なのだ

そんな世界に連れてかれた青年は戸惑いを隠せない

ルフィ「おい!卑怯だぞ」

ウタ「卑怯?私は海賊だよ欲しいものは自分の手でつかみ取るのどんな手を使ってでもねだからルフィ……覚悟してね♡」

どうやら今回の勝負は彼女の優位な世界で始まるようである


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