誘いの罠
大西洋連邦内のとある冬の夜の街、一人の眼鏡をかけたボサボサ頭の気弱そうな男が仕事を終え、夜の街を歩いていた。
そして路地裏のひっそりと経営している店に入っていく。
カランカラン…
「あらいらっしゃい殿、また来てくれましたのね。」
男が入ると、カウンターでコップを磨いていた日本風の和服を着た妙齢な女性が男に声をかけた。このバーのママであるオウカという女性だ。
ここには一カ月前から通ってる店だ。
職場で、無理難題をなんとか終わらせ、くたくたになって帰宅途中、突然路地裏から声をかけられ振り向くと、扇状的な和服を着て狐のお面を被った若い女二人に客引きされた。
見るからに怪しい感じだったが、最近おかしくなった会社の環境についていけなくなりつつあったのもあり、気晴らしになればとついついて行ってこの店を知ったのだ。
「いやぁどうも…レイさんとホムラさんは今日は休みですか?」
「娘たちは今、上で他のお客様の『接待』なので…私がお相手いたしますわ。ごめんなさいね若い娘がよかったでしょうに…」
「いえそんな⁉︎むしろ大歓迎ですよオウカさんと飲めるなんて!」
嘘ではない。この店に通う理由の大半は彼女目当てなのだから。昔見ていた特撮の大好きだった思い出のキャラに似ている彼女が…
「あら嬉しいわ!お上手ですね、ウフフ。」
リップサービスじゃないんだけどな…
男は少し残念そうに思いながら、カウンター越しに酒を飲み会社の愚痴を言いながら談笑した。この店で出される日本酒の熱燗は、この国では珍しい。寒い季節なこともあり洋酒と違う味わいもあって気に入っていた。
「私もいいかしら?」
そう言うとオウカは、彼の隣に座り、一緒に日本酒を飲む。
「へぇ〜大変ですわね。」
「えぇ…上司の無茶振りも酷くて…」
隣に座っているオウカに、男は仕事の愚痴をこぼしていた。彼女は、彼の言葉を適度に受け答えをしつつ聞いていた。深く追及されないことで男も警戒心が薄れ、どんどん深い事まで話すが、『あの事』だけはどうしても言えなかった。
もしあの事を漏らしてしまえば…
「あぁ…」
フラ…
「オウカさん…⁉︎」
突然もたれかかってきたオウカを男は慌てて抱き止めた。
ブニュウッ…!
男の手が、抱き止めた彼女の大きすぎる超乳に埋もれる。
手に感じる熱に男は年甲斐もなく赤面した。
「申し訳ありません殿…飲みすぎたようですわ…」
「だ、大丈夫ですか⁉︎今夜お休みになられては?」
抱かれたまま、男の胸元を這うようにそのしなやかな手で撫で回すオウカに、男は胸の鼓動が高まるのを感じながら心配する。
「殿…どうも酔いが回り過ぎて…私のお部屋に運んで欲しいのであります…この意味…『分かります』よね?」
耳元で囁かれたその言葉に、理解できた男に断る選択肢は無かった…
部屋に向かう途中、通り過ぎた階段の上の階の方で二匹の発情した猫の声が聞こえた気がした。
「ンヂュッヂュルルゥッ!」
「ンブッオウカさ…」
今は存在しない日本や日本文化が根付くオーブで見られる日本スタイルの部屋に入るなり、オウカに抱きつかれ、その超乳を押し付けられながら男は唇を貪られた。
これに男もブレーキが外れ、互いに貪り合うようにキスをし、着物越しにそのはち切れそうな大きな乳肉を揉みしだきながら、畳に敷かれた布団に二人でなだれ込む。
男は、女の胸元の着物をはだけさせると、顕になった溢れ出るかのように生肌の大きな乳と常人の女より大きな乳輪と乳首に興奮し、その親指ほどもありそうな乳首にしゃぶりついた。
「んほぁッ♡まるで坊やみたいに…」
オウカは、夢中で大きな乳肉を両手で抱きながら乳の先端にしゃぶりつく男の頭を愛おしく撫でる。
「ンヂュ、オウカさん!ジュルルルッチュプ!」
「アッハァすごい…♡そう言えばさっきのお話ですが…『まだ言えていない事』があるんじゃないですか?」
ビクッ!
その言葉に男の手と口の動きが止まり、次第に震え出した。
必死に壁を作って溢れ出そうな水を堰き止めている男に、オウカは優しくその頭を抱きしめ胸に埋めさせる。
「いいんですよ…殿方の悩みや苦しみを吐き出させ受け止めるのが私たちのお役目ですから…」
その言葉に、男の壁は決壊し、大きな乳肉に顔を埋めながら男は告白する。
社長の知り合いという集団が商談として何度も足を運んでくるようになってから、自分が勤める会社がだんだんおかしくなり、使途不明の金の計上をさせられた事。
上司に報告したら、これ以上詮索したらクビにすると脅されたこと。
ロゴスショックで再就職が難しいこともあって見て見ぬふりしていたら、やがて明らかに違法な武器弾薬や違法薬物の取引の帳簿を書かされいたこと。
気づいた時には、会社がブルーコスモスやコウヘイ教団と言った世間でもその所業と名前が知られているテロリストたちの武器の収集や資金源確保のためのダミー会社と成り果てていたこと。
今更告発しようにも、逮捕は免れず下手すれば口封じされかねない状況で神経をすり減らしながら見て見ぬ振りをするしかできないこと。
そしてそんな自分が情けないを彼女の胸にしゃぶりつきながら涙を流してぶちまけた。
「ウフフ、よくうち明けてくださいました。嬉しゅうございます…ほら、もっとしゃぶってください♡」
「うぅ…オウカさん…オウカさん…!」
一度ぶちまけたことで、男はどんどん会社の内情を暴露しながら目の前の大きな乳首を左右交互にしゃぶる。やがて、男はしゃぶりながら女の下腹部に腰を打ちつけだす。
「フフ、苦しそう…」
オウカはパンパンに張ったズボンの股間部分を撫で回しながらチャックをずらす。
ボロン!
「あぁん⁉︎なんてご立派…♡」
オウカはうっとりとした顔でそう言いながら男のオスを扱く。
「オ…オウカさ…僕もう…⁉︎」
「えぇよろしいですわ…私も我慢できなくて…」
辛抱たまらない顔をした男に興奮しながら、オウカは後ろを向いて四つん這いになり、その父と同じくらい大きな尻を向け、尻肉を片手で引っ張って顕になった女の園を見せつける。
後ろを向いてるのにこの位置からでも足と腕の間からはみ出るように乳肉が床に垂れ溢れそうになっているのが確認でき、壁のようだった…
「さぁ殿、どうかそのご立派なモノを私の体をお好きなようにお使いくださぁい♡」
尻肉を引っ張りながらドロドロに体液の垂れる女の園を見せつけるオウカに、男は飛び掛かるように巨尻に抱きつき己の欲望を叩き込んだ。
「んぼぉおおぉおおお〜ッ⁉︎♡♡♡♡」
上の娘たちに負けないくらい、部屋から熟されたメスの嬌声が響き渡った。
「うぅ〜ん…あれ?ここは⁉︎」
男が目覚めるとそこは小汚い自分の部屋だった。
確か昨日は、あの店でオウカさんと一緒に飲んで彼女の部屋で…
何かとんでもない事を喋った気がしたが、二日酔いで頭が痛くて思い出せない。あのあと一人で帰ったのだろうか?それとも彼女に支えられて…
「ん?あれ…、テレビのそばに置いてた劇場版マジカルモモ(エンライ初共演作品)の円盤がない⁉︎あぁくそ、それより会社に遅れる⁉︎」
手に入れるのに苦労した思い出の作品はとりあえず仕事を終えたら探すことにして、男は慌てながら支度をし、玄関の扉を開けた。
「マイク・田中だな…?」
「へ?」
玄関の外に黒ずくめの男二人が立っていた…
「ご苦労様でしたエンライさん。あの会社はコンパスと現地の治安部隊で無事制圧されたそうです。」
「そうですか、それは良かったですわ。」
秘密組織ターミナルの拠点の一つで、アスラン・ザラが潜入任務を終えた現地のエンライにモニター越しに秘匿回線で労いの言葉と問題の会社の制圧の報告を行っていた。ここは店の自室の奥の隠し部屋だ。
娘たちのゼロとカエンは、件の会社で制圧部隊に参加して鎮圧活動と事後処理を行なっている事だろう。
「あの…それであの殿方は?」
エンライが心配そうにアスランに情報提供者である男の安否について尋ねた。
「安心してください、こちらの依頼で証人保護プログラムに則り連邦捜査局に保護されてます。無事ですよ。」
「そうですかそれは良かったですわ…!」
彼女は胸を撫で下ろした。
告発者として証人保護プログラムが適用された彼が罪に問われることはないだろう。安全も確保された。
「それでどうします?予定より早く終わって三日ほど空きがありますが…」
アスランの言葉に、エンライは少し思案した後答える。
「それなら…殿方への報告と護衛を娘たちと行なってもよろしいですか?騙してしまった『お詫び』も娘たちと共にしてあげたいのです。」
「報告と護衛…ですか?まぁ大丈夫でしょう。三日間だけとはいえ護衛もあなたたちがやるのなら安心できますし…」
アスランの許可をもらったエンライは、この後の三日間、あの殿方への『ご奉仕』を娘たちを指導しながら行う時を楽しみにしながら通信を終えるのだった。